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靴とは

『哲学的な100の質問』のつづき。
なんのこっちゃと言う方は、一番最初のこちらの記事をごらんください。

018.靴とは?

わたしは靴を履きつぶしてしまうタイプだった。なんだろう、履きつぶすことしか知らなかった…と言い換えてもいい。履きつぶすことを愛と勘違いしていた…と言い換えてもいい。とにかくわたしは同じ靴を履きまくって、もうどうしようもなくなってから買い替えることを繰り返している。(「雪さん、靴底ペタンコだよ!?」と当時の上司に言われるなど)休ませることなど選択肢になかった。やはりわたしは人生において物を全然大事にしていないのだとおもう。

ヒールが本当に苦手で。もうすっごい疲れる。だから人生においてヒールを履いてたことほとんどないとおもう。就活のときもペタンコだったし、会社はスニーカーでもサンダルでもOKなところだったし。唯一、高校生のとき厚底サンダルというのを履いていたのだが、本当に意味わからないのだがなぜか駐車場のアスファルトの上を全力疾走してすっ転び、わりと大きめのケガをしてから、底が浅い靴しか履いていない。

マンガ『花より男子』で、静さんというキャラが靴について言ってた言葉をいまだに覚えている。


「とびきりいい靴をはくの
いい靴をはいてるとその靴がいい所へ連れて行ってくれる」

というもの。
『花より男子』自体は当時(中高?)おもしろく読んだけど、心の本棚に入るほどわたしにぴたっとはまるマンガではなかった。
それでも、このセリフだけはずっと覚えていて、そういうマンガってすごいなと思うしいいなあと思う。
1シーンが一生残り続けるってすごい素敵なことだよね。
ただ残念ながら、とびきりいい靴はべつに購入してません…でも、納得がいく靴をいつも購入しようとはおもっているよ。無理がない、長くつきあえる、気に入る靴。

ふうか氏を産んで育てていた頃、NYに住んでいたので、じいじばあば達にめったに会わせることができなくて、なにかほしいものは?と聞かれて靴を買ってもらった。靴だけじゃないけど、そういう生活に深く関わるものを買ってもらって、買ったものが代わりにふうか氏と一緒に成長するような触れるような、そんな感じにしたかった。
でも靴高くて、「ふうちゃんの靴が高かったので、町子への誕生日プレゼントは気持ちだけです」という手紙を母さんからもらったことがある。もちろん写真を撮りました。伝説。

あんまり靴を見ずに生きてきたと思う。
わたしにはそういうものがすごく多い。
絵を描いてみてもすぐわかる。
わたしがよく見てるのは表情のようなもので、あとはものすごい省略する。
景色もあんまり見てないから、「見た目や場所の描写が少なすぎる傾向があります」と一度だけ短編を掲載させていただいたときのやりとりで編集さんに言われたことがある。
物の名前もすぐ忘れる。覚えられない。毎回ぐぐって調べてる。
どうだろう、これから変わっていけるのかな。
でも、ふうか氏と過ごした思い出の絵を描くとき、風景ってすごく大事だなあと思えたんだよな。思い入れが生まれ始めたというか。
ふうか氏を産んで、もちろん時間や余裕が無くなったりはあるんだけど、基本的にふうか氏はわたしにとってミューズなんだよな。
そうして生活で変わっていくなかで、創作していけたらなっておもうんだけど。
わたしの変化がそのまま溶け込んだようなものをつくっていけたらなって。

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今履いてる靴。最近は暑くてもっぱらクロックスですが。

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