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助産師になって知った「お前のせいだ!」と言われ続けた母の乳房の傷跡の理由

8歳下の妹に 授乳をしている母の乳房に
爪ぐらいの大きさの 傷をみつけ
「お母ちゃん それ何⁇」とたずねた瞬間
「お前のせいだ お前のせいでなった傷だ」と
吐き捨てる様に強い口調で言われた。
母の乳房の傷を見るたびに
「ごめんね 母ちゃん」と思った。

助産師になるまでは
「私のせいで
お母ちゃんのお乳に傷がついたのだ」と
思い込んでいた。

助産師にならなければ
私は ずっと 母の胸の傷を
自分のせいだと思い込んでいただろう

幼心に傷ついた 母からの言葉が 暴言が
看護師 助産師の
専門的知識や技術を得た事で紐解かれて行く

母の乳房の傷は 乳腺炎が原因
1)授乳を繰り返す事で
2)食事の改善をする事で
3)助産師に乳腺治療手技(マッサージ)を受けていれば
4)早期に病院に受診していれば 解熱鎮痛剤 抗生物質の治療も受けられた
切開には 至らなかったはずなのに

母がした自己流のケアは
父に「乳房が痛い」と相談したところ
「痛いなら サロンパスでも貼っておけ」と言われ
患部にサロンパスを貼って 授乳せずに放置
我慢できず受診したところ
乳腺膿瘍(溜まった母乳が膿になり膿瘍を
形成していると診断を受けて
乳房の乳首の上あたりを
3ミリから5ミリ角に切開して膿を出したのだ。

私のせいではなくて
母の無知と未熟さから招いた
傷であった事を知った。

母が乳腺炎の痛みに格闘している時
父は見て見ぬふりだったとか
私は 沐浴もされず放置のまま
母が大阪から泣く泣く四国の山を越えた
漁村に住む実母(祖母)に助けの手紙を書いて
祖母が 大阪の母の家に辿りついた時は
私の目も 首も脇も鼠蹊部も
ガーゼでふくとずるっと剥けてしまいそうなほど
体の柔らかい部分全てが 赤くただれいたそうで
祖母は 私の目を覆うよについた膿に似た目やにを
舌でなめて取り除きケアしたと聞いた。

毒親になるには
それなりの理由がある
父が母を労ることができたら

母に子育て支援 サポートしてくれる人がいたら

父、以外の多くの人との つながりがあったら 

母は乳腺膿瘍にならず 
私は 乳房の傷を
「お前のせいだ」と母から吐き捨てる様に
強い口調で言われることもなかっただろう

母の様な 母親を
私のような 乳幼児を
サポート 支援させていただいている 
助産師という仕事を幸せに思う

受けてきた闇を光に
生きている間に どれだけの事ができるか
どれだけ 母子をサポートできるのか

ただ 悔いの無いように歩こう

私は スターシードなのだから

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