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10kgの幸せ太り。

2年前の夏、私は鬱病になり、入院していた。
確かに死にたかったが、実のところ体調の変化はそこまで現れなかったのだ。だから、自分が鬱病である理由を見つけるために、努力していた。

10kg、痩せた。
食事をほとんど取らなかった。病院の食事が美味しくなかったことも幸いして、本当に一口だけ摂ってあとは残す毎日。
当時は、身長に対する標準体重の-20%くらいだったんじゃないかなあ。

栄養不足に加え、筋力の衰えたヨボヨボの身体は、階段を登れなくなるくらいに衰弱していた。鬱病だから、ご飯も食べられないし、動かないから筋力もないんだ…。つまり、私は病気でいいんだ、そうだ。
なんて、言い聞かせるように食事に蓋をしていた。

そして先日、勤務先の健康診断があった。
身長体重に血圧、心電図を測る。久しぶりに見た自分の体重は、2年前の+10kg。

わあ、私10kgも太ったんだなあ。

でも、そこまで悪い気にはならなかった。今は、家を出て親と縁を切り、安心できる人と同棲している。ほとんど毎日自炊するし、たまの外食は食べたいものを食べる生活。太って当たり前だ。筋トレはしていないので、筋力は相変わらずだけど…

幸せ太り、ってこのことか!

なんて、ひらめいてニヤニヤしてしまったとさ。




夜のお菓子のせいではない、決して………。


ここまで読んでくださってありがとうございます。毒親育ちの自分に嘆くばかりだった人生から、少しずつ前を向けるようになりました。このnoteは、誰かが前を向くきっかけになればいいな、と思っています。もしよければ、また覗きに来てください!