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● イルミラ/ 熱帯夜 / Water study / 8月の現状.

北島とわです

8月と夏が通りすぎ また新しい未来に来ています。

6月24日.
終末百合音声「イルミラージュ・ソーダ 〜終わる世界と夏の夢〜 」という
特殊な音声作品を産み出し、 そしてこの日リリースされました。

もうこれで終わりだ、終活だ、これが遺作で、遠慮しなくていい、これを活かすも殺すも自分しかいない、魂の全体重をのせて、全て注ごう、4月末の声録りから40日以上毎日向き合い続け、何をも参照しない自分としてのサウンドアートを創った。
10年間の音の旅の集大成をこの作品の中に結実させました。
このメディアでしか出来ない音の表現
心から良いと想える特別な『作品』が出来ました。

この期間の北島とわの思考や音へのアプローチやプロセス、どう筋立てていったのかは、作品に同封されているセルフライナーノーツにたっぷりと書いてあります。
その時にしか無い瑞々しいvibesを残しておきたくて、6月の現在の皮膚感覚を言語化して日常の外へ置いた。

残しておきたくて といえば、

実は、イルミラージュ・ソーダの配信リリースから1週間後の7月3日夜に、
淡乃晶と北島とわの2人で作品についての語りを残しておこうという意図でTwitterスペース上でトークするつもりだった。
それもまた記録音声だからね。
それに、つくった自分たちも時間が経てばその時の感覚が薄れていくから、いまのこの状態でのトークを記録しておきたいと思ったんだ。

でも、

7月1日の時点で作品は予想外の拡がり方をし始める気配があって、聴いた人の作品としてそれぞれの中でちゃんと結びついている気がしたんだ。
それでふと、今この段階でうちらが前に出ていくのはなんかちがうな…と
実行する2日前に思って、淡乃氏に相談しスペースで話すのをやめた。
…やめたけど、トークは今して絶対残しておこうという事になって、
3日の夜から深夜にかけて 実はイルミラージュ・ソーダについて語ったトークを収録してある。
いつか流すつもりで話した。 
創り上げて割とすぐの、リリースしたての実感のまま話した。

この時は売り上げ本数が300あたりの頃で、これからこの作品がどう受け取られていくか全くわからないままのトーク。今とはまた違った実感が込められた話ができたと思う。いつか流す予定。


20220624
ill-mirage-soda



6月25日.
リリース直後の早い段階でnote上に感想の長文がアップされていました,
「 音だけで、水に溺れる。」 きゅーた さんhttps://note.com/qtahitsuji/n/nb9f3e8b3e18d




特殊な作品、イルミラージュ・ソーダはリリース直後に反応してくれた方たちのTweetや、長文を生み出してくれたそのリアクションに報われ、救われたというのは本音でもあります。
自分の言葉で語る感想や長い文章は、そもそも心が動かないと書けないですよね。
たくさんある中で 限られた時間の中で、出会ってくれて 言葉で返してくれてありがとう。 
また イラストレーションという表現方法で 想いとテンションを反射してくれる方もいました。


7月16日. 
こちらはイルミラージュ・ソーダを音楽的な視座で取り上げてくれていたブログ.
淡乃晶 × 奥野香耶 × 北島とわ による表現にも言及してくれています
この並びの中に入っていて嬉しい.
【2022年・上半期ベストアルバム】 s.h.i. さんhttps://closedeyevisuals.hatenablog.com/entry/2022/07/16/175006



そして人を介して、SNSを介して、音楽的視点で評価をしてくれた事が自分的には…やっと響いた?!という意外性と、通じた?!という安心と不安がないまぜのまま、でも、自分も日々ディグってるわけで、
誰かも私もおそらく同じものに触れているし 聴いている、
ただ今まで出会わなかったからお互いを知らなかった
同じ時代を生きていて、今の空気を感じていた。
どこかのSNSまたはリアルワールドに存在している、いたんだ。

生み出した作品が、接続を可能にした。
触れた先に、それぞれの新しい言葉たちを生んだ。
作品は土地や時間を超える。
100年後の人に接続したい。
そのつもりで創ったの 嘘ではない。


この作品にまつわる文脈も一つじゃないから、だから可能性を拡げたんだと思う。
カルチャーの文脈を交差させる、どこからもハミ出して、何所かと何処かの間に存在する、本気の音、というのは10年前からずっとブレずにやってきた事だから。
未来へ行くための大切な要素だと思う。

DJプレイでイルミラージュ・ソーダの音源をMixしてくれているのも嬉しい。
自分もDJやるときは好きな音を好きなように繋いで情緒や快楽を紡いでいくから凄くわかる。
どの曲と繋いだりMIxしてくれるのか心が踊る。

かなり早い段階でイルミラージュ・ソーダを音楽的な文脈で評価してくれていたKarutoさんによるMiX、『夏の不在』
Inspired by【終末百合音声】イルミラージュ・ソーダ 〜終わる世界と夏の夢〜
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「なぜかアンビエント・エレクトロニカ・ノイズ好きの間で話題の百合ボイスドラマASMRことイルミラージュ・ソーダ」
というフレーズ、すごく嬉しいし未知すぎて好きです…。。


DIRTY DIRTさん、イベントAVYSS CircleでのDJプレイの再現Mix。
2022年9月16日(金)
AVYSS CIRCLE 16/09/2022

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7月24日.
「イルミラージュ・ソーダはいいぞ」 かつらぎ さんhttps://ysko909.github.io/posts/illmirague-soda-impressions/



声優、という言葉の中身もかつて…もはや5年前とも今は違っているんだなと、今の声優と呼ばれる方々と仕事をする中で感じたことの1つ。
それはそう、生活の皮膚感覚や速度、生活様式が違うからね。
(パンデミック以前の現場で、昭和のレジェンドや平成のトップ的な声優と認識されるプレイヤーとも客前での本番を音を担当するものとして自分は経験しているので、それぞれの性質の違いがハッキリわかった、気がしている。全然違うと感じる)

リスナー(自分だって)は、一人一人持つ文脈や認知のやり方が違っていて、だからデータにすることなんてできなくて。
今は誰もが作れるしすぐにでも発信できる
対等である
お客さん、なんて存在しないと思う、と 淡乃氏と話したりする。
緊張感を忘れないで居たいと話す。
どちらも創っていると思う。

体験後のテンションのまま呟かれた「声優に求めていた音楽ってこういうものかも」というTweetがあって、
たしかに自分もそうかもな と感じた。
サウンドアート ノイズ のなかに 確かに声優じゃないと多面体は描けないかも
どちらも音だけの表現だし


8月26日.
作品を体験し、新たな方が長文を綴ってくれていた。
「音声作品って結局聞くアニメだよね」とかいう輩を【イルミラージュ・ソーダ】で殴る」 



DLsite、イルミラージュ・ソーダのレビュー欄に並ぶ言葉たち、純度高くて震える。ポエムとポエトリーが意思をもって打ち込まれている 体験のトランスレート
最高だ
全部それぞれが記録音声であるし時代の証明なんだ。



https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ396995.html 

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一个人睡不着的耳机 さん
中国語のレビュー(のグーグル翻訳です)

ナレーションボイス(音声ドラマとは異なります)は一人称のナレーションと没入感の作成を主張するため、音声の媒体は「透明」に保つ必要があります。つまり、「私は人工物を聞いている」とリスナーに認識させることはできません。 "。映画には絶えず変化するショットと複雑なポストエディットがあり、コミックには巧妙なミラーリングと構成があります。これら2つの芸術は、メディアの特性を使用して現実を再編成したり、歪めたりして、物語の体験を作り出すことです。そして、物語の声は、中程度のレベルでトリックを演じたり、個性を持たせたりすることはできず、音で現実的な空間やイベントを作成することしかできません。物語の声は媒体の存在を最小限に抑える必要があるので、芸術性はありません-私はいつもそう思っていました。

「LilyoftheEnd」は、この制限を打ち破ります。

SukeraSonoの前作(リリーエクスペリエンスシリーズ)は、典型的な物語の声であり、その目的は没入感を生み出すことです。 「リリー・オブ・ザ・エンド」は正反対で、分離感を生み出すことを主張しています。たとえば、「録音音声」の最初のトラックの冒頭にある受像管のテレビ信号の効果音が悪いため、ヒロインが話す前に何が聞こえるかを示すことは信頼できません。 「録音された音」には、さまざまな頭を掻くような効果音、シュールな音、記憶のフラッシュバックや断片などが含まれることが多く、それらは分離とサスペンスの感覚をもたらし、物語の構造の一部でもあります。

第二に、音は現実的な空間やイベントを作成するために使用されるだけでなく、芸術的な目的も備えています。例としては、「録音音」の冒頭で繰り返される炭酸ソーダ音があります。それには2つの機能があります。1つは、物語の世界に属さない非ディエゲシスの音としての分離感を作り出すことであり、それぞれの「録音された音」の非現実性を意味します。 2番目の役割はモチベーション(モチーフ)としてであり、その意味はヒロインサカナの育成経験、彼女の感情と欲求に関連しています。

「LilyoftheEnd」のもう一つの主要な作品は、サウンドのゲームプレイです。トラック8〜13の果てしない音の中で肴を探すと、「鈴宮春日の失踪」の「終わりのない8月」を思い出します。違いは、意味のある感情的な体験を構成するのは、音の内容ではなく、聞く行為であるということです。コミックほど速く音をめくることができず、聞くのに時間がかかるからこそ、そういう遊び方があります。媒体の特定の特性の活用は、まさに芸術を特徴づけるものです。つまり、TheLastLilyが一人称の物語の声の芸術を作っていると言っても過言ではありません。

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そして このnoteを書いておこうと思ったのは4月末〜6月の間に、
読んでいたもの 聴いていたもの 行ったものも記録しておきたかったから。

。みていたもの きいていたもの よんでいたものたち 。

・環境が芸術になるとき 肌理の芸術論 / 高橋憲人 (2022)
・永遠が通り過ぎて行く / 戸田真琴 (2022)
・evanescence / 中村咲菜 (2022)
・2121年 Futures In - Sight 展 / 六本木21_21 DESIGN SIGHT (2022)
・九龍ジェネリックロマンス ①② / 眉月じゅん (2020)
・36.7℃ / manimanium (2019)
・フィールドレコーディング入門 響きの中で世界と出会う / 柳沢英輔        (2022)
・PANDEMONIUM / もぐさ (2013)
・サイバーメディアの銀河系 / 武邑光裕 (1988)
・常設展. / 東京都現代美術館 (2022)
・これがブッダブランド / BUDDHA BRAND (2019)
・THE ALBUM (ADMONITIONS) / D.L (2006)
・アンスティチュ・フランセ東京 中庭
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そしてここ最近の自分、7月〜8月 夏の間に少しずつ創っている日々の音のかけらたち。。
(記録としてひっそりリリースしておくつもり)
_『熱帯夜 / water study / 8月の現状』とわep

(8月31日にBOOTHにあげる予定できたらここにリンク貼る)


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京都のeno展 インスタレーションを体験しに行き、オブリークストラテジーズを引きました。ら。。

     
「やり続けろ」


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>音楽作品と音声作品のちょうど間、ポエトリーリーディングやスポークンワードとも違う別のナニカという印象。

正直ノイズパートだけでリリースされていてもおかしくない、というか一サイト内の有料DL作品で留まるべきではないくらいの迫力。


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本年7月にDLsiteに投稿したレビューでは本作を「比類なき鑑賞体験」と評したが、「身体と音響の相互浸透とも呼べる領域にまで迫る、比類なき参加体験」と改めたい。販売プラットフォームの特性上、いわゆる音楽ファンにまで届く機会が限られていることが惜しまれるが、本稿から興味をもたれた方には是非体感していただきたい。

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RYM 

https://rateyourmusic.com/release/album/sukerasono/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%80-%E3%80%9C%E7%B5%82%E3%82%8F%E3%82%8B%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%A8%E5%A4%8F%E3%81%AE%E5%A4%A2%E3%80%9C/

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https://rateyourmusic.com/release/album/sukerasono/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%80-%E3%80%9C%E7%B5%82%E3%82%8F%E3%82%8B%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%A8%E5%A4%8F%E3%81%AE%E5%A4%A2%E3%80%9C/


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