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【社会福祉×ビジネス】社会福祉士の現状と今後について考える

Twitterなどで、社会福祉士の資格を取得しても仕事がない、給料もよくなるわけではないから意味がないというようなツイートをよく目にします。
そこで、今回は社会福祉士の資格は本当に意味がないのか、現状と今後について考えていきたいと思います。

これから社会福祉士を目指す方、社会福祉士として活動されている方、社会福祉に興味がある方は、ぜひご一読くださいませ。


1. 社会福祉士の現状

1-1. 日本とアメリカ

日本において、社会福祉士という専門職の活躍の場は、都道府県や市区町村などの公的機関をはじめとし、福祉の現場、医療の現場、地域の相談事業所など多岐にわたります。また、近年では学校や少年院など、社会福祉士の需要は広がりつつあるも、その認知度はまだ低いと言えます。

一方で、アメリカではソーシャルワーカーという名称で、認知は一般社会にまで浸透しています。

この違いはなんでしょうか。
学校を例にして説明していきます。

日本の学校では教員の業務は授業だけでなく、生徒たちのメンタル管理や相談窓口など業務は幅広いです。それは現在、教員の業務過多による残業の多さや教員の減少など、社会問題ともなっています。

アメリカでは、生徒たちの相談窓口となるのは第三者であるスクールソーシャルワーカーが担っています。
これにより、生徒が教員に相談することによって、より問題が複雑化してしまうリスクを回避したり、専門職のスキルや技術をもって対応するため、生徒たちに適切な支援を行うことができることです。

また、教員としても業務が減り、授業の準備や学習に集中できるため、より質の高い教育を提供でき、働きやすい労働環境へと整えることができます。

学校を一例として取り上げましたが、アメリカをはじめとした海外では、社会の多くの場所でソーシャルワーカーが活躍しています。
海外と比較すると、日本の社会福祉士は大きく遅れているといえます。

1-2. 3つの課題

社会福祉士がもつ課題は、専門職の立場の弱さと、認知度の低さ、そして、ビジネス力の弱さの3つです。

1-3. 社会福祉士の資格は不要?

先述したとおり、日本での社会福祉士の専門職の立場は弱く認知度は低いため、資格がもつ力はまだ弱いです。

では、資格を取得する意味はないかというと、それは違います。

8050問題やヤングケアラーなど重大な社会問題が起きている日本において、社会福祉士の需要は増大しているため、確実に専門職としての立場は確立されていきます。
その際には、資格所有者と非所有者ではキャリアプランも異なり、給与体系も大きな差が生じます。

それだけ社会福祉士の専門性は、高い潜在的な可能性を秘めているのです。

2. 社会福祉士の今後

社会福祉士の活躍の場は確実に広がってきています。
そのため、求められるスキルや知識も幅広くなり、また、質の高いスキルが必要となります。
さらに、様々な社会問題や社会情勢の変化に基づき、制度やサービスが増える、または、見直しがされるため、常に勉強していくことが求められます。

これらによって、学問体系や専門性はさらに確立し、専門職としてのレベルは高まり、揺るぎない地位を獲得していきます。

しかし、現状のまま、社会福祉士が専門職として確固たる地位を確立しても、稼げる仕事になるかというと答えはNOです。

次に、社会福祉士のビジネスについて見ていきましょう。

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