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【新入社員の方】仕事を成功させる方程式とは

5月も中旬になり、新入社員の方は仕事が始まってから早くも1か月半となりました。
新入社員にとっては束の間の休息となるGWの大型連休も終わり、気を引き締め直していることでしょう。

今回は、新入社員の方や、新たな職場で頑張っている方に向けて、仕事を失敗しない方法についての記事を書いていきます。

仕事を失敗しないこととは、すなわち、仕事を成功させ自身の成長を促す方法でもあります。
ぜひ、ご一読くださいませ。

1. 仕事を失敗しない方法

早速、本題に参りましょう。
仕事を失敗しない方法、それは、「速さ」を求めないことです。

新入社員の方や、新しい職場に勤めている方は、仕事に慣れるようと頑張ります。
そのため、どうしても「速さ」を求めがちです。

しかし、人間は「速さ」を求めると、同時に視野が狭くなり、判断を誤るリスクが生じます。

1-1. 「速さ」を求める例

たとえば、信号が青から赤に切り替わる瞬間、あなたはどのような行動をとりますか?

自動車や自転車、歩行者どれでも同様に、多くの方が早く渡ろうと判断すると思います。

このときの行動心理としては、「~しなければならない」となっています。

しかし、実際は、①渡る、②渡らない、という選択肢が存在しており、必ずしも渡る必要はなく、ましてや、渡らなければならないという選択はありません。

2. 人間の心理

「速さ」を求めるが故に自ら視野を狭め、選択肢を1つに絞ってしまう。
これが「速さ」を求められたときの人間の心理です。

この心理は、幼いころから経験し、身に付いており、無意識的に行動に移すようになっているため、なかなか気づきにくいです。

3. 成功する方法

一時的に「速く」仕事することを捨て、「丁寧」に仕事することが成功する方法です。
ポイントは、一時的に「速さ」を捨てること、です。

仕事の成果とは次の方程式で表すことができます。

3-1. 「仕事の成果」方程式

仕事の成果 = 速さ × 丁寧さ

「速さ」は、「0〜100」で表し、
「丁寧さ」は、「-100〜100」で表します。
そして、「速さ」と「丁寧さ」は、非常に密接な関係となります。

この方程式について、実際の業務を例に説明していきます。

3-2. メール業務

まず、メール業務について見てみましょう。
業務フローは以下となります。

文章の全体像を考る→構成→文字打ち込み→誤字脱字チェック→宛先入力→宛先チェック→送信

各ステップを踏み、メールを送信するまでの時間が「速さ」です。
そして、各ステップごとに重要な部分に気を配りながら、細心の注意を払い作業することが「丁寧さ」となります。

新入社員の方の多くはメール業務を経験しますが、他の業務があったり、先輩社員から速く終えるよう求められることがあったりするため、つい「速さ」を求めてしまい、視野が狭くなり、判断を誤ります。

たとえば、誤字脱字チェックに関して、「このぐらいでいいだろう」とか、「多分大丈夫でしょう」と判断し、チェックを怠ると誤った文章を相手方に送ることになります。
単純な誤字であれば大した問題とはなりませんが、宛先を誤った場合は信頼につながる大きな問題となります。

3-2. 介護業務

次に、介護業務について見てみます。

高齢者施設では多くの利用者さんが入所または利用しており、人材不足である介護業界においては、介護職員が同時に何人もの利用者さんを見守り、介助する必要があります。

そのため、必然的に「速さ」が求められます。
しかし、「速さ」を求めると、介助が雑になったり、利用者さんを転倒させるリスクが生じます。
そして、QOLの低下や事故を招くことにつながります、

このように「速さ」を求めると、判断を誤り、「丁寧さ」がぞんざいになる可能性があります。
これが「丁寧さ」を-100~100で表し、「速さ」と「丁寧さ」が密接な関係であるという理由です。

つまり、「速さ」を求めることは、仕事の成果を高めるためには欠かせない要素であると同時に最大のリスクであると言えます。

また、「丁寧さ」を怠ることは癖や習慣になります。
「速さ」を鍛えていくことは効率化や経験、慣れによって、レベルアップすることができますが、癖となってしまった「丁寧さ」の怠りを直すのは大変難しいです。

そのため、新入社員の方や新しい仕事に挑戦している方には、一時的に「速さ」を求めず、「丁寧さ」を高めていくことをおすすめします。

まとめ

仕事のみならず、世の中に存在する様々な「速さ」とは、とても魅力的に映ります。
また、「速さ」を追求することは、業務効率化や事業の進歩発展に欠かせない重要なファクターともいえます。

しかし、「速さ」にはリスクが潜んでいることをしっかりと理解していただきたいです。

「速さ」だけに囚われず、時間がかかってもよいので、1つひとつの仕事を「丁寧」に取り組んでいただき、改めて日々の業務に邁進していただければと思います。

焦ることはありません。
ゆっくり、じっくりと「take baby steps」で進んでいきましょう。

ご高覧いただきありがとうございました。

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