幻想と幻想と現実

悲しみの感情から私達は
一生離れられないとして
どう付き合っていったらいいんでしょう？

子供の頃は母や父の優しさが
全部溶かしてくれて
私は世界で一番幸せな女の子だと
思ってました

朝　家を出る時に、部屋の明かりを
わざとつけておくのね
そうして夜　酔って帰ってくると、
部屋が明るいのよ
「あれ？彼が帰ってきたのかしら？！」
なんて
一瞬の幻想よ　
強制的に見る夢

この世に自分の居場所はあるのかしら、て、ふと考えるの
愛を伝えてくれる人と過ごす
そんな時間にさえも
とんでもない裏切り行為でしょう？
惨めで不貞腐れているこの心を　
何度も処分したくなった
どうして素直になれないの？　
いったい、あと何があればいいっていうの？

仮面を引き剥がした後に残る　
ボロボロになった私の顔
そこでかすかに息づいている
隠していた純心
まだある　
ここに残っている
あなたはこれを許してくれるかしら