見出し画像

恋愛短歌

皆さんの初恋は何歳だろうか?

ちなみに僕は、小1の時に隣の席の女の子とあわよくばキスしたいという感情を抱き始めて恋というものを知った。あの頃は純粋だった。

今や僕も大学生となってしまい、恋愛というものの形態が変わってしまった。純粋なものは遠くへ行ってしまい、愛・憎悪・性欲・嫉妬の渦巻く醜い恋愛観が形成されてしまった。

しかしだからこそ様々な感情が見えて面白いかもしれない。小1の頃の僕じゃ「キスしたい 夜も眠れない」くらいのことしか言えなかったはずである。あれから15年経ち、僕は自分の想いを31音で綴れるくらいには大人になった。

①「麦わらの帽子の君」って今の俺にとって誰だとあいみょんに問う

恋愛体質の人間っていると思う。恋愛をしてなきゃ生きていけない人だ。ちなみに僕はそうだ。常に誰かしら想い人がいないと人生のモチベーションが下がる。でもそんな「どうしてもこの人じゃなきゃ嫌!」って人が常に現れるわけじゃあない。あいみょんのマリーゴールドの中では、「麦わらの帽子の君が揺れたマリーゴールドに似てる」と歌われている。麦わら帽子をかぶった“君”はきっと「この人じゃなきゃ嫌!」って相手なんだろうな。自分にとってのマリーゴールドを見失った時は、あいみょんに頼りたくもなる。

②「外に出てデートは危ないから今日は
エッチな映画を俺んちで観よ」

外出自粛してるわけだから、外に出てのデートはコロナウィルスへの感染の恐れがあって危険だ。もし本命の相手とのデートなら外出してどっか行きたい気もするが、そうでもない相手ならおうちデートの方が都合が良いってことないか?この句で詠んでいる相手は本命か妥協かどちらかわからないが、どちらにしろエッチな映画を一緒に観るっていうのは刺激的だよね。

③溜まってるTポイントの多さしか
長所はないが結婚しよう

例えば、フラれて自尊心がボロボロになった時、自分に良い所なんて何一つないんじゃないかって思うことがあるかもしれない。そもそも自己肯定感が弱い人なら、付き合ってても「なんで私なんかと付き合ってくれてるんだろ...」とネガティヴな思考になってしまうかもしれない。でも、じゃあ「恋愛しない」とかそんな話にはならないでしょ?一見長所の見当たらない自分のことを好きでいてくれる人がいたら嬉しいでしょ?それで幸せを掴んだら離したくないでしょ?例え自分にTポイントの多さっていう有効期限付きの長所しかなかったとしても、好きな人とはずっと一緒にいたいはずだし、それを諦めることは難しい。ちなみに僕はTポイント全然貯まってない。Tポイントという長所すらないが、結婚しよう。

④強がって「わかった」なんて言ったけど
7年経ってもまだわからない

別れる時にカッコつけちゃうのってあるあるだと思う。フラれる理由をあまり詮索しなかったり、「そっか、幸せになってくれよ」なんてベタな文句でさよならすることとか。それと違わずして、「もう好きじゃないから別れて欲しい」とか言われて「わかった」とか言っちゃった状況なんだろうなこの歌は。僕もフラれる時はさっぱり理解できない。なんでこんな良い男を捨てるんだろう?この先何年経っても理由はわからないんだろうな。

⑤「両思いだったのかも」って考えが
まとわりつくからテレビを消した

これはあるあるなのかわからないが、「あの時ああしてれば付き合えてたんじゃね?」って思うこと、ない?僕はよくある。何気ない時にふと過去を思い出して「もうちょっと勇気を出してれば...」なんて思ってしまうんだ。実際相手も自分に対して気があったかはわからないけど。そんなこと考えてたら集中してテレビを見ることもできない。結果一人で感傷に浸ることになる。

⑥「白木屋を降りてまだいるあの子かな」
飲みサーの奴に詠めるかこの句

「飲み会が終わって、店を出てみると、先に出てた気になるあの子がまだ店を出てすぐのところにいる。こっから二次会にいこうとしてるのかもしれない。それとも駅まで一緒に帰る人がいないかなと探してるのかもしれない。どちらにしろ、いてくれたのは嬉しい。今声をかけたら進展があるかもしれない。もしかしたら僕を待っていたのかもしれない。」そんな情緒で書いたのが上の句だが、飲みサーの奴は居酒屋出る頃には酔っ払ってそんなこと情緒的に考えるほどの思考力は残ってないはずだ。僕は居酒屋でも全くお酒を嗜まない。だから詠めた(?)。でも多少酔いがないと気になるあの子に声をかけれなさそうだ。

⑦高鳴っているのが僕の心臓か
君の心臓かわからない距離

説明はきっと不要だし、詳しく描写するものでもないと思う。自分で言うのもなんだが僕はこの歌が大好きだ。人生できっと誰しもが体験したことのあるこういう瞬間。これが恋愛で一番楽しい場面だと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?