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日記:アリーナライト勢が初めてのプレリリースに行った話[Magic:the Gathering ダスクモーン:戦慄の館]24/09/21

Magic: the Gathering をアリーナで初めて数年経った男が,初めて紙のプレリリース(/20 夜の部)に行った話.ただの日記."こうあれ"とか"こうしてほしい"と言った思想要望ではない.こういう人がこういう感想を抱いたんだなぁと思ってもらえれば幸い.

先にまとめだけ話しておくと

  • アリーナしかやってなくても,プレリならゲームにはなる

  • 初めての紙MTGは面白かった

  • ただ,紙のMTGを次もやるかは微妙

  • "人間"とやりたいなら紙,負担なくやりたいならアリーナ

という感じ.

対戦してくれた人,店員の方々に感謝をしたい.


自己紹介

始めに僕と僕のプレイ歴について簡単に話す.

僕は今年の夏に仕事の関係で東京に引っ越してきた.それまではメンタルをぶっ壊して,結構長い間引きこもっていた.体調の回復と生活環境の変化で外に出て人と会うのもできるようになってきた.趣味(?)に割く時間と精神と金銭が出てきた.

MTGはアリーナで初めて触った.というか,それまでも所謂TCG的なゲームはやったことがなくて,初めてのカードゲームがMTG Arena だった.

始めたのはイニストラード:真夜中の狩り(2021秋~)ごろで,そこから続いている.プレオーダーを買って,デイリーをこなして,ランクを構築プラチナ,リミテゴールドぐらいで満足する程度のプレイヤー.bo3はちょっとやったことはあるけど,基本はスタンbo1をプレイしている.構築で最後にミシックに行ったのは兄弟戦争とか.リミテは神河,ニューカペナでプラチナを踏んだのが最高かもしれない.(余談だが,アリーナのランク報酬が渋いなぁって思う.他でも手に入るカード資産的なものではなくて,他で手に入らないスリーブ:yy/mm rank とかがいいよね….)

前々からちょっと紙のプレイに興味があった.Twitter(X)では良くも悪くもMTGの話をしてる人が見える.アリーナは(/bo1は)MTGじゃないおじさんとか,紙ならではの面白さがあるとか,あとは統率者お気持ち表明とか.話題に事欠かないということは,それなりに人がいるということだ.紙の人口が流行病のころから戻っては来ているらしいが,どうなんだろうなとも.

プレリリース参加まで

参加するかぁと思い至って,近場の晴れる屋に電話をした.電話でプレリへの参加方法,まだ空きがあるか,紙未経験だが大丈夫かを聞いた.電話対応をしてくれた店員さんは丁寧に答えてくれた.特に紙未経験でアリーナしかプレイ歴が無いのだがと言ったときに,声のトーンが上がったのが印象的だった.

プレリリースだから,持ち物は特にいらないと言われた.スマホでコンパニオンだけ入れておく必要はある.

インターネットでの予約をした.メールの履歴をみると,9/20の予約を9/16にしたようだ.参加日を間違えて返金申請をした(バカ).五日前に枠が空いているのだなと思った.(当日行ってわかったが,予約の人だけでなく当日受付の人もそこそこいたように思う.三連休まえの平日とはいえ,プレリ開始の夜の部で結構空いているなと思った.)

プレリに行くぜと言ったら,友人から誘ってくれたら行ったのにと言われた.根が陰キャだから,誰かと行こうという発想がなかった.そうなのか,そうかもな(ぼっち).たしかに,プレリの参加者は友人連れが多かったと思う.

プレリリースのプレイに関して

当日晴れる屋に行って,時間になったら受付が始まった.予約がある旨をつたえて,本人確認をして,プレリキットをもらった.

適当に席に座って,時間になったらコンパニオンから参加登録をした.あとは開封してシールドデッキを作る時間が始まった.


初めてのパック開封.まず開け方がわからない.隣の人をチラ見して見様見真似で開けた.ポテチのパーティ開けみたいな感じ.レアを見て,あとは色別にカードを分類した."おぉ~紙のプレイだぁ"と内心思った.あとは意外とカードが小さいなと思った.

アリーナだと,開封も確認もボタンポチ~で行ける.アリーナのシールドは,まずレアを見せてくれて,色別マナコスト順にソートされてカードを見せてくれる.カードタイプや色,テキスト検索もあって便利だったのだな.


デッキは青黒t白のコントロール的なのを作った.序盤除去とチャンプでダラダラしてからカードを引いて,土地を伸ばすか戦慄予示で落としたデカイ生物を釣って勝つみたいなプラン.デッキの写真を撮り忘れた.まぁシールドをやりこんでいないから,もっといいデッキはあったかもなぁ.

デッキを作るのをみんな黙々とやっていて,おぉ~と思った.おじさんたちが狭い机を分け合ってカードをカサカサしているのは面白い.あとはみんなカードの扱いが手慣れているなと思った.

デッキを作るときも,アリーナと違うなと感じた.マナコスト順,生物非生物,土地のソートも当然自分でやる.デッキやパケットの枚数,デッキの色と土地配分の計算とかも自動じゃない!(当然).

40枚のデッキを作って5回ぐらいホントに40枚あるよな…って確認した.39枚しかねぇじゃん!と思ったら土地が足りないとか,2マナの生物足りてるか?みたいな失敗と不安がずっとあった.

スリーブに入れる作業も初めてだった.天地はどっちなんだ?とかそこからわからなかった.となりのおじさんをチラ見した.カードの上がスリーブの口に来ないとカードを持った時に落ちてくる.冷静に考えればわかるだろ!と入れ始めてから思った.

カードのとりまわしが拙くて時間が足りないのでは?という不安があったが,デッキ作成の時間は足りた.ただ,ゆっくり考えていたら足りないだろうなぁとも思った.


デッキが出来たら,コンパニオンで対戦相手を確認して席に着いた.対戦相手に"アリーナしかやってないので,つたないプレイがあったら教えてくれ"と先に断った.三回戦まであったが,三人とも快く(?)対応してくれた.

対戦が始まったら,"おぉ~"の連続だった.

まず対戦前に"デッキのシャッフルが出来ねぇ!"となった.ファローシャッフルみたいなのも難しいね.これも見様見真似で切った.みんな手慣れてるねぇ….自分でシャッフルしたあとに,相手のデッキもシャッフルするのは知っていたが,いざ相手のカードを触るとなるとちょっと怖かった.相手は僕のデッキをちゃんと切っていたが,僕は二つに分けて順番を変えるだけにした.怖くて切れなかった.まぁ僕のシャッフルがあれだったから向こうがちゃんと切ってくれたのかもしれない.

7枚提示して,先攻後攻を決めるのも"おぉ~"だった.こんなんアリーナなら自動っすよ….マリガンするときも,戻して切って相手にも切ってもらって…とアリーナでは意識しないことも紙だと相手との協力が必要なのだなと感じた.

プレイもやばい.後手1t目のドローを忘れて相手に"引かないんすか?"と指摘をもらった.タップアンタップ,カウンターの管理,トークンとか大変だった.こんなんアリーナなら自動っすよ…(n回目).誘発の管理とか,テキストの確認とかゲームの進行すら難しい.タップする土地を間違えて,"あ!色出ない!"もあった.いつもオートタップ君に文句を言っているが,自分に文句を言いそうになった.

あと初めて気づいたが,カードは右利き用だ.右手で手札を持つことを想定してコストが書かれている.僕は左利きで左で持つと,コストが見えない.アリーナだとカードを"持つ"ことがないから気づかなかった.


結果としては1-2だった.土地事故をしたり,相手がフラッドしていたり,ボムでボコったりボコられたりした.プレイがちゃんとできれば,いつもやってるゲームだった.まぁ満足だった.

つたないプレイで申し訳ない思いもある.対戦をしてくれた方に優しい対応をしてもらって感謝しかない.

三回戦が終わったら,足した土地だけ返して解散らしい.感想戦をしているひともいた.22時とかだったし,僕は帰った.

プレリリースのプレイ以外に関して

対戦相手との対話が重要だし難しいなと感じた.プレイの最中は当然なのだが,対戦の間の待ち時間とかに世間話があるのとないので結構体験として違うな.

このカード強いっすねとか,環境の話とか喋ると間が持つ.ムスッとされてスマホをいじられると自分もやることがなくてスマホをいじる.そういう感じ.

友達と行けばよかったなとも思った.生粋の陰キャだし,誰かと連れだってどうこうするという発想がなかった.ただ,友人と行っていれば,プレリが終わった後の感想戦とかデッキの中身とかそういう話もしたのだろうな.初対面の人に,イベントが終わった後にそういうのをする勇気はなかった.


あとは人はいたが,満員!という感じではないのも印象に残った.プレリの参加枠は当日枠は普通にあったし,なんなら埋まり切っていなかったのではないか?プレリリースは金曜解禁のはずで,行った晴れる屋は14時,19時の部があったはずだ.参加したのは19時の部で仕事終わりの人がくるならここなのでは?もちろん土日祝のほうがひとはいるかもだが.

紙とアリーナのプレイ以外の違いについて

ちょっと怒られるかもしれないが,素直に書く.紙とアリーナ(デジタル),どっちが優れているか.

結論としては,"人間"とやりたいなら紙,便利なのはアリーナという印象だ.


紙のゲームは明らかにゲームを進行する負担が大きい.そもそもプレイするのが難しい.トークンが1,2個しか出ない,出てくるカードも簡単でプールも狭いプレリでこうなのだ.構築だとトークンがわらわら出てくる,カウンターもぼこじゃか乗る,誘発しまくり,スタックの応酬みたいなのになるとかなり難しいのではないかと思う.相手のカードを触るのもテキストや墓地の確認をするもの結構気を遣う.

裏を返せばゲームを進行する面倒さと配慮は,相手と協力してゲームを進行する楽しさではある.


アリーナだとゲームの進行に関する負担はほとんどない.フェイズの進行に伴う処理は自動でやってくれるし,相手の手を止めずにテキストの確認もできる.スタックの積みあいも勝手にやってくれる.ルールの理解があいまいでも進行を失敗することはない.

他方アリーナでは,対戦相手は本来人間だが,それを意識する機会は少ない.放置やエモート煽りはあるが,いい人だった!みたいなことはない.プレイするときは画面の前に自分ひとりしかいないように感じる.


MTGというゲームそのものをやりたいならアリーナでいいかなと思ってしまう.どのカードを使うか,能力を起動するかといったプレイに集中できると思う.

下環境のカードはアリーナには実装されていないものは多い.しかしスタンや直近のリミテなら,プレイそのものは(バグや誤植はたまにあるが)アリーナでできる.

あと色んなカードを使いたいなら,アリーナのほうが安い.腕に覚えのある人ならゲーム内通貨は溜められるし,僕のようなふわふわプレイヤーでもプレオーダーを買えば,一万円程度でセットのカードがほぼすべて手に入る.紙で各セット1万円でスタンのデッキはいくつ組めるのだろうか.


他方,人と関わる趣味としてなら紙はいいのだろうなと思う.twitter でのお気持ち表明で出てくるような不運な体験は稀にはあるだろうが,友人とあつまって時間を共有する趣味としてはきっと楽しいと思う.

とくにプレリなら参加費4000円とかだ.どこかに飲みに行くのと比べて,トントンか安上がりだと思う(まぁ友人とプレリに行くおじさんたちは多分終わった後にさらに飲みに行きそうだが).

下環境や統率者で自分の愛着あるデッキを長く使っていく楽しみもあるだろう.


アリーナはMTGじゃないおじさんとか,紙なんてwwwみたいな人がいるらしい.この対立は,ゲームの内容を見ているのか,人間とのプレイをみているのかの視点の違いなのではないかなと思う.

さいごに

アリーナをライトにプレイしている僕が,初めて紙のMTGをやった.プレリリースは資産がなくても参加できるし,初めて参加するには良かったなと思う.

ただ,今後も紙をやるかぁとか,紙のデッキを作ろう!とは思わなかった.ただゲームがしたいだけならアリーナでもいいかなぁと思う.

まぁ当然そうだろう.一回,3時間の体験で新たな趣味に目覚める人は少ないと思う.多分友達がいて,人と会う目的でやろうよ!となるなら新しい趣味になる.


それでも新しい体験としてのプレリリースは面白かった.アリーナしかやってない人には,そんなに怖い気を張っていくイベントではないと伝えたい.勝っても負けても新鮮な体験として楽しめると思う.

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです.ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません.題材の一部に,ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます.©Wizards of the Coast LLC.

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touya
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