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あの頃感じた音ゲーへの心の熱が万伐イムしてくれない

個人の偏見だが、3大インターネットゲームオタクが嗜むゲームジャンルは音ゲー、エロゲー、FPSだと思う。まあ、FPSに限った話では無いが、昨今の対戦ゲームは時勢も変わり、ユーザーの敷居も数年前から比べても大きく下がったのでこの限りでは無いと思うが。

僕は話している内容の年代とはうって変わって、エロゲーをやったことが殆ど無い。というか、何ならノベルゲームを殆ど触れて来なかったというインターネット生息型オタクにあるまじき実態である。その代わりと言っては何だが、音ゲーに関してはそれなりにやらせていただいている。
学生時代に打ち込んだことは何ですか?音ゲーですね。と答えられたらどれ程面接で苦労しなかっただろうか。専門学生時代、友人とだろうが一人だろうが出掛ければゲーセンに向かった。
それまでもゲームセンターには頻繁に出向いていたが、どちらかと言えばお目当てはアーケード筐体で、音ゲーは気が向いたらやるオマケだった。ところが専門学校に入り、人間関係が一新されると状況は大きく変わった。
新しく出来た友人達は音ゲーマニアだった。ガチ勢と呼ばれる猛者もちらほらいた程である。僕が青春をインターネットと同人活動に費やして友人関係を構築してように、彼らは音ゲーを通じたコミュニティを形成していたのである。
おまけに、都内はゲームセンターの宝庫だ。僕の高校時代に主な活動拠点だった都市郊外のゲームセンターとは異なり、流行りの筐体は8台12台と待ち時間など無いに等しい数を配置しているゲームセンターがいくつもある。自然、大人数でも行きやすい場所になる。
彼らのコミュニティに属するべく、後追いでクレジットを投下するようになった。
気がつけば僕は暇さえあればゲームセンターで金を溶かし、連日コミュニティサイトのプレイスコアと譜面確認動画に張り付くようになった。
興味の無い授業は終わったら今日はどの曲をやるのか思案し、プレイのシミュレーションをする時間だった。そんなことをしている時間があるならするべき制作が山程ある筈なのだが。

音ゲーで特別好きだったのは、JPoPやボーカロイドといった流行りの音楽に対する知見が大きく広がることだった。特に、音ゲー向けに作曲された所謂「音ゲー曲」と呼ばれるEDMチックな曲調は当時の僕にとって刺激的で、音楽に対する好みが劇的に変化したほどである。
電子音楽は僕の中にある世界観を一新させた。ボーカロイドにもそういった側面はあるが、特化したそれらの音楽は革命的に感じた。流れで言えばこちらが先の筈であるが。

結局、専門学校を卒業したあとはゲームセンターそのものに出向く回数は激減してしまい、そのうちやらなくなってしまったが。それでも、あの頃にあった熱をまた感じる瞬間を求めずにはいられないのだ。


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