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フランス留学②

今はインターネット環境がかなり発達しているから、昔より情報を集めるツールも多いし手軽だし、情報量もありすぎるほどだと思います。

私が留学したころは、スマホなんてなかった。ガラケーだったので、情報はPCから。それでも先人たちが経験談を書き残してくれていたので、夜な夜な彼らのブログから情報を得、知識が膨れ、願望をかなえるという行動力につながりました。

その頃はまだヤフーブログがあったし、ミクシィも頑張っていた時代だったので、その辺から情報を得ていました。
今ならインスタやツイッター、アメブロなどなどたくさんありますよね。

調べ始めて、その頃の貯金でも行けそうなことが分かり、それでも一人ですべての留学手続きをするのは自信がなかったので、留学のサポートをしてくれる会社にお願いしました。ただ、東京の会社で、完全サポートではなく部分的に代行って感じでした。だからそんなには高くなかったけど、今考えればやろうとすれば一人で手配できたと思います。でも、なんにせよ恐怖心もあったので、あの時の私には必要な選択でした。それに、そもそもフランス語ができるようになりたいから行く=行く前の時点では読めないし話せない、のだから、いろんな手続きが自分でできるわけがありません。

サポートセンターには学校を決めてから授業料などとしてある程度のお金を払いましたが、そこに代行代金も含んでいたと思います。

代行会社とは電話のみのやり取りでしたが、担当の女性は多分同世代かちょっと若いか?でも声の勢いがちょっとつっけんどん?でなんというか…青い感じでしたね。今考えると、社会経験が浅く、礼儀もなっていなくていい方も直球で物腰柔らかく聡明、とは程遠い感じでした。だからなんだというわけではないけど。

そこでちょっと笑える話が一つ。

今はどうか知りませんが、当時はフランスに90日以上滞在したい場合はビザを取得しなければならなくて、労働ビザは取得審査が厳しいので、手っ取り早いのは学生ビザでした。私はそもそもフランス語を習得することが目的でしたので、当然学生ビザ。でも、そのビザの取り方も色々めんどくさかった。(後で別記事にかけたらいいな)

私の時は学生ビザを取得するのに大使館に申請しましたが、その際なぜフランス留学したいのかをフランス語で書かなければならなくて。

いや、えっとあの、フランス語ができるようになりたいってことは、現時点でフランス語が得意とかじゃないよね?そしたら、なぜ行きたい動機をフランス語で書けるのか?そもそもそんな動機を難なく書けるフランス語能力があったら、留学要らないよね?行かないよね?

ってことで、留学の動機を書かなきゃいけなかったんだけど、当然話せないし書けるわけないんだから、翻訳サイトに頼るわな。それと、翻訳のための電子辞書。
日本語や英語で書いたものをフランス語に訳すサイトで訳し、そのフランス語になったものを日本語に訳しなおして、正しければ採用。

という感じでつぎはぎのフランス語文が完成。
それを留学サポートセンターに添削してもらうという流れ。そしたら、フランス人の同僚に見てもらったと係員。その人が言うには、あまり添削し過ぎても不自然だから、ある程度にしておくけど、〇〇のファンで、というのが扇風機になっていると指摘が。

私は日本では一時期ちょっと名前が知れてた?クレモンティーヌというフランス人女性歌手のファンでした。だから、そもそもフランスに興味をもった理由の一つがクレモンティーヌの曲でした。

それで動機書に「クレモンティーヌのファンで・・・」と書いたら
ファン→扇風機と訳され「私はクレモンティーヌの扇風機で」となってしまってたと。

留学サポート会社のいけすかない社員に指摘されて結構恥ずかしかったけど仕方なく耐えました。

そんなわけでフランス行きを着々と進めました。
身一つで、身寄りもない異国にいきなり住みに行くわけですか
ら、結構破天荒だったと思います。しかも30過ぎてたわけですし。

当時は、少しでも長く居住して、自分の力で海外で暮らしてみたいと思っていました。だから、ホームステイでは意味がないと。だって、人の家にお世話になっていたら、本当の意味での海外で自立した生活、ではないから。
自炊もしなければ食べ物とかの物価も肌で感じない。アパートに一人で住まなければ家賃や光熱費、家に関するもろもろも我が事として感じない。整った環境でいいところだけしか見ないなら、観光客と同じだと思っていました。それでも、いきなり日本からアパートを契約するのはハードルが高すぎるし、実際問題日本にいながらネットでフランスでの居住地を探すのは難しいと感じました。それで、語学学校を通じて、いえ、留学サポート会社を通じて2か月だけ、ホストファミリーをお願いしました。
語学学校自体は9か月コースだったので、滞在中にアパートを探さなければならないという前提で2か月だけホストファミリーをお願いしただけの状態で渡仏しました。

それで実際私の生活がどうだったかというと・・

2か月経過前にアパートを見つけて契約できましたが、それは日本人のネットワークで、日本人びいきの不動産やさんを見つけて、その方の所有する建物のアパートに入るという生ぬるいものでした。
でも、実際問題、市井のというのか、まあその辺の不動産業者でいきなり大してフランス語も話せない純日本人がフランスで不動産を借りるとすると、結構大変だったと思います。いや、かなり大変だったかと。そもそも保証人をお願いする人が見つけられるかどうかという問題もあるし、難しい契約書を読んで理解できるのかというとそれも留学してきて間もない留学生にはかなりハードル高いのではないかと…

というわけで建物住人は歴代日本人ばかりという、日本人・日本大好きオーナーさんの建物に入居したのでした。

まだまだ泉のように湧き出る「書きたいネタ」はたくさんあるけど、一旦今日はここまで。


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