コロナビールの会社(コンステレーション・ブランズ) 第2四半期決算 売上高、ガイダンス〇、EPS× EPSガイダンスは引き上げられた

10月6日にコロナビールの会社で知られるコンステレーション・ブランズ(ティッカーシンボル:STZ)が2022年度第2四半期決算を発表しました。

EPSが予想を下回った

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EPSが大幅にショートしています。前期の決算発表時に「第2四半期に5億ドルの自社株買いを計画している」とコメントがあったので、その影響もあるかもしれませんが、売上高の内訳をみるとワインやスピリットの売上高が落ち込みました。

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ビール売上高は前年同期比+14%成長と良かったですが、ワイン、スピリット売上高は前年同期比マイナス18%と落ち込みました。中身を更に見てみると、出荷量が前年同期比マイナス36.2%とですが、アメリカのみの輸出量がマイナス41%と大きく凹んだことが直接な原因と考えられます。

コロナウイルスにより在宅時間が長くなったことで「することないしコロナビールでも飲むか!」と恩恵を被った背景がありますが、現在は経済も再開したことで需要という面では弱くなっているのかもしれません。

グロスマージン、営業利益率は悪化した

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グロスマージン(粗利益率)、営業利益マージンを見ると前年同期よりも利幅が悪化していることが分かります。EPSが予想より大きく下回りましたが、利益率などの面で悪化してることから、決算内容は悪いと言うしかありません。

ガイダンスは引き上げられた

2022年度のEPSガイダンスは前回決算発表時より引き上げられました。

予想:10ドル→結果:10.15~10.45ドル(前回決算発表時:10~10.3ドル)

総括:悪い決算

決算自体は悪い内容でした。EPSをミスしたことが一番の原因です。また利益率や需要が悪化しているなど、コロナウイルスが猛威を振るっていた頃より需要は弱まっていると考えられます。2022年度のEPSガイダンスが引き上げられたことは良かったと思います。

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