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週刊金相場展望 2021年10月25日号

株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートとなります。

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 楽観的な米経済見通しの下、米10年債利回りは21日、5カ月ぶりに1.705%を付けた。金利に関しては先週も「以前から着実に前の高値1.77%を目指している動きとお伝えしてきたが、目先1.70%が次の目標」と述べたが、この先、インフレ懸念がさらに芽生えるかが注目されよう。


 ファンダメンタルズでは22日、中国不動産開発大手の中国恒大集団が9月に期日を迎えていた米ドル建て社債の利払いを行うと現地紙が報じたと伝わったものの、まだまだ安穏とは行かない。この懸念材料はこの先、何時でも、何度も持ち上がるテーマになろう。ただ市場へのショック度は次第に軽減されていこう。しかし、リーマンショックの前段階の2007年の状況は考えておく必要がある。


 即ち、2007年末頃からリーマンショック前までがいわば第一段階とされ、米国を中心とする金融不安、景気の減速、原油・原材料価格の高騰などから、景気が緩やかながら弱まりを示した時期であった。今年12月以降は同じような情勢の到来も考えておくこと必要もある。


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