●堺古墳祭り▲開催! 紙カフェレター その12

百舌鳥古墳群全体

百舌鳥・古市古墳群、世界遺産登録のちょうど1年前。

やはり登録までには至らず、落胆する様子がニュースで流れていました。しかし、市民の反応は少しずつ変化していることを肌で感じていました。
「最近ニュースでよく取り上げられるよね」「古墳の番組、増えてきてない?」「でも落ちたやん」「いや、もしかしたら、いけるかもやで」「………」

で、友美さんどうなん?世界遺産、なるの?

紙カフェにいる私の所まで、様々な方がこう聞きに来るようになります。
やっと堺の人々が期待するところまできている…ここで落ちたらそれこそ「機運」ちゅーやつが削がれる。
希望も含めてこう答えていました。

「なります。間違いなく。おそらく来年あたりかと」
「言い切れる?」
「言い切れます。だから、皆さんもそれを念頭に動いてください」
「でも我々には関係ないよね?」
「…関係ないかどうか決めるのはご自身なのでなんとも言えませんけど」
てな会話をあらゆる場所で繰り広げました。

とにかく。
ずっとやりたかった古墳祭り。ここに「堺」を付けよう。堺が大好きな、古墳が大好きな自分がやらないと。羽曳野・藤井寺もきっとそれぞれ動いてる。堺代表で動けば、他の2市で活躍している団体さんとも連携できるかもしれない。
なぜだか「自分しかできない」と思い込んでいたのもあって、想いも行動も止まりませんでした

うーん、イベント名「堺古墳祭り」か。少し面白くないな。古墳の形を連想させる●や▲も付けちゃおっかな。(●▲■のお話も書きたいけれど、また別の機会に。→あるのか?💦)

日程は2018年5月5日。
端午の節句にしたのは、紙カフェのある山之口商店街内に開口神社(あぐちじんじゃ)という由緒ある神社があって、毎年5月5日に「さつきまつり」を開催しているから、という単純なものでした。だって地域の神社と地域の商店街、一緒に盛り上がった方がいいじゃないですか。

開口神社

商店街のもろもろとも戦いながら、姉やスタッフの力を借り半年かけて準備を進めていきます。参加してくださる作家さんも、ボランティアで動いてくれるスタッフもだんだん増えていきます。イベントのタイムスケジュールや会場レイアウトなども着実に決まっていきます。だんだん形になっていくのが楽しくてたまらない。
「●堺古墳まつり▲Vol.1 in 山之口商店街」開催に向け、あらゆるメディアにプレスリリースを仕掛け、新聞数社にも掲載してもらい、テレビやラジオ番組にも出演し、広報を徹底しました。

新聞掲載紙カフェ古墳系商品

新聞掲載画像


紙カフェラジオ出演

ラジオ番組出演

「古墳」は、全国にたくさんあるのですが天皇陵は限られています。特に世界を代表する(世界遺産登録うんぬん関係なく)日本一大きな墳墓、仁徳天皇陵をモチーフとして扱うことは非常にデリケートな問題が出てくるんです。

堺市が古墳系イベントをやりたがらなったのはこういった背景があるから。そんなわけで、開催に踏み切ったのはふたつの理由がありました。
先ほど書いた「世界遺産登録後の観光地としての立ち位置」。
そして「民間がやるからこそ、きっと行政も乗っかりやすい」
まず自分が盾になろうと。

優れたクラフト作家さんやお洒落カフェさんが可愛い古墳グッズや古墳メニューをたくさん用意してくださってる。お洒落な古墳バッグや古墳クッキーを造っている障害者施設も呼んだ。古代衣装体験は堺市博物館に依頼。南あわじ市から招いた市の職員さんも松帆銅鐸グッズをたくさん持って来てくれる。音楽ライブは川崎市の観光大使イルヴィン・コージさんを招き、チラシデザインはプロのデザイナーに。

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堺市内のA型作業所「ドルフィン」の古墳・ハニワバッグ。


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羽曳野にある『caféメゾンインコ』さんの古墳キッシュ


コージさん

メキシコ生まれ川崎市の親善大使のイルヴィン・コージさん。
メキシコ最大のお祭り
“オアハカ ゲラゲッツァ 2020”プロモーションアーティスト


●堺古墳祭り▲vol.1チラシ

藤井寺在住のプロデザイナー『FRAP』にオーダーしたチラシ。
『FRAP』は“ハレマチフジイデラ”という藤井寺を古墳などで盛り上げるプロジェクトチームでもあります。デザイナー中心なのでロゴなどのビジュアルもお洒落!

《FRAP》
https://www.facebook.com/frapfujiidera/

古墳など、歴史を取り扱う文化的イベントは手作り感満載のバザーのような内容になりがち。
クオリティを落とさないこと。やるからには本気で挑む。

イベントは場所じゃない。質の問題は「誰とやるか」。

あちこちから「お金をかけないように」と言われましたが、だったらお金をかけずになにができるのか具体的な提案をしてくれる人物は結局現れなかった。だから、好きにさせてほしいとそのまま突き進みました。

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迎えた当日、思った以上にたくさんのご来場が!!

いつものんびりしている商店街が人でごった返している。これは嬉しくもあり、戸惑いでもありました。

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あらゆる案内看板を配置して、商店街入り口で店内地図を配りながら、自転車は降りてもらうようにお願いをし、一般の方には古墳グッズを販売していますと声をかけ、開催時間めいっぱい楽しんでもらおうと必死でした。用意していた駐輪場も誘導ボランティアでなんとか切り抜け、終わった後はゴミのポイ捨てもほぼ皆無に近く、キレイに掃除をして1日が終了。

アタマが真っ白になりながら、それでもスーツ姿の行政関係やマスコミ関係がたくさん来てくれていたのを横目で見ていました。もちろんテレビも2局入ってくれ、主宰者インタビューもがっつり受けて。

クラフト作家作品もほとんど売れきってしまって、買いたいのに売りたいのに商品がない、という自体になっていたことも後に知りました。
人数カウントをしていたスタッフに「来場者3000人突破」との報告が。目標人数1200人を遙かに超えた人数が集まってくださったのです。

クラフト作家さんからのアンケートも「大満足」の言葉がたくさん!古代衣装体験も総勢70人の参加者があり、各ワークショップも大盛況だったと。山之口商店街からも開口神社からも労いの声をかけてくれて、スタッフ一同で喜びを分かち合ったのでした。

来年に向けて反省会をしつつ、もっともっと堺の、古墳の魅力を発信していこう!自社商品である「もずふるサブレ」も、「古墳といちゃいちゃシリーズ」もどんどこ売っていこう!と決意も新たにしていた矢先。堺市から●堺古墳祭り▲Vo.2を大仙公園でやらないか、というオファーがかかったのです。

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紙カフェレター その13に続く


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