見出し画像

JICA海外協力隊になる為に~実は2度目の挑戦~

実は私、一回選考に落ちていて(2次試験で不合格)、2回目の挑戦で協力隊(観光隊員)になりました。
落ちたからこそ語れる「海外協力隊になるためにやったこと」
※あくまで私の所感です

試験は2回

JICA海外協力隊の試験は年に2回あり、下記の2回の選考があります
一次選考:書類審査
二次選考:面接審査

書類審査

まずは書類審査
学歴や職歴、資格や語学レベルに加え、下記のような項目があります
・志望動機(協力隊/各要請についてそれぞれ)
・ボランティア活動の意義・目的
・自分の弱点
・どのような活動を行う予定か
・帰国後のプラン
・技術調書(希望要請に対して有する技術や知識を記載)

就活以来の数年ぶりの履歴書、、、かなり骨が折れます
提出期間は約2か月あり、期間内であればいつでも提出可能
(学生時代からギリギリに生きていた私は〆切日当日に提出)

年間数千人が応募するJICA海外協力隊
少しでも印象に残るES(エントリーシート)にするために、私は各要請ごとに企画を1本ずつ用意していきました。(1応募で第3希望まで)
例)要請:南スラウェシ州の国内外からの観光客の増加
企画案1:バリ島やマナドの観光先進地発着のツアー企画販促
企画案2:デジタルガイドブックの作成⇒オンライン配布化
企画案3:観光開発スタディツアーの大学コラボ

【観光要請】ということもあり具体的な企画案を用意し、私が現地でどのような活動を行うのか、審査員が容易に想像できるような内容に

また、JICAは語学や生活のサポートは手厚いものの、職種に対してのサポートはあまりありません…なので欲しいのは即戦力!
ありきたりにはなってしまいますが、自分にはどんな知識・経験があり、現地でどう活かすことができるのか、実際の経験年数や実例を用いてアピールしました

面接審査

面接はオンライン式で【人物面接】【技術面接】各20分程度の計2回

私が落ちたのはこの面接審査
書類が通ったから、あとは意思確認だけだろうと思っていたら痛い目浴びました

2度目の挑戦時は事前にネットで実際にあった質問項目をリストアップし、一問一答形式で回答例を用意し面接練習して臨みました
事前にどんな質問がくるかある程度把握しておくことで、当日も心に余裕が生まれ良い感じに受け答えができた気が…
但し、ガチガチに作ってしまうと忘れた時に緊張しいの自分はパニックになるので、回答の核となる部分だけ用意し、あとは当日の雰囲気に合わせて脚色しながら対応しました

人物面接

人となりを見る審査で、ネットには圧迫気味等書かれていましたが、個人的にはそんなことはなく、一般的な就職面接のような感じでした
・何故海外協力隊なのか?他の手段はなかった?
・ストレスが溜まった時の対処法
・自分の主張が受け入れられない時はどうする?
・帰国後のプラン(経験をどう社会還元するのか)
・自己PR
のような質問内容で、とにかく
★どんなストレス環境でも問題なくやっていける
★異文化社会でも協力して活動できる
★自分を派遣することによるJICA側のメリット
の3点をアピールできればいいのかなと…

技術面接

専門家との要請・職種に関する技術的内容の面接
【観光】は事前課題をもとに質疑応答がありました
・任地のイメージは?
・現地でどのような活動をする予定
・今までの仕事内容と今後の活動内容の相違
・今の自分には足りないと思う知識・経験⇒どうカバーする?
・なぜこの要請を選んだのか
といった事が聞かれます。
先述のように、希望要請に対して用意した企画を発表しました。
また、時には専門的な質問がくるので、分からない時は「分かりません、配属までに知見を深めます!」と正直に答えてもいいと思います。

課題(技術面接)

面接に加え職種により様々な課題を面接前に提出する必要があります
私は【観光】要請だったので、下記のような課題が出されました

以下の問題群のうちから、あなたの希望する国・活動内容に深く関わる問題を2つ選び、それぞれについて「自分だったらどのように活動するか」、配属先の期待や課題解決に最大限に応えるためにどうするか」を念頭に置きながら、あなたの考えを述べなさい。
問1:開発途上国の地域の観光を、限られた予算で効果的にプロモーションするためには、どのような手法が考えられるか?
問2:開発途上国で限られた予算で市場調査を実施するには、どのような手法が考えられるか?
問3:優先ターゲット市場についての配属先と専門家のギャップにどう対応するか?
問4:Community-Based Tourism やエコ・ツーリズムの支援は、なかなか持続的に成功しないことが多い。このことについて自分の考えを述べなさい。
問5:日本のサービスや「おもてなし」を、地域の観光事業従事者に教えたり定着させるためには?

技術面接はこの課題をもとに質疑応答が行われるので、しっかり用意した方がいいと思います。

応募~派遣までのスケジュール

2023年春募集のスケジュールはこんな感じでした

2022年
5~6月:一次選考(書類審査)
7月:一次選考合否通知
9月:二次選考(面接審査)
10月末:二次選考合否通知
2023年
7月~9月:派遣前訓練(2023年度2次隊)
2024年
1月:インドネシア派遣
※インドネシアとフィリピンは査証の関係で2か月前後遅れての派遣

海外協力隊には色んな人がいます
1回落ちた分、エリートの集まりだと思っていたら実際はそんなことはありませんでした
サバイバルレベル100みたいな屈強男子もいれば、清楚系女子まで十人十色

JICA海外協力隊はラッキーなことに受験・参加回数には上限がありません
何度だって挑戦できます!落ちたって半年・1年遅れるだけです
けど、準備を怠るとバレます、落ちます

募集前には毎度オンラインや座談会があり、実際に活動した隊員の話を聞くことができます。開催頻度は高く、平日の夜や土日など仕事をしている人も問題なく参加できます。
※参加しないと不合格になる訳ではないのでご安心を(2回目は全く参加しなかった)

少しでも海外協力隊に興味のある方は、一度座談会等に参加されてみては?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?