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ネットで得られるインスタント恋愛



ネット恋愛、という言葉を初めて聞いたのは10年以上前だった。
前略プロフィールやリアル、greeも流行ってたっけ。

メル彼なんてものもあった。
メールの中だけの彼氏、みたいなものだったはず。


昔から出会い系サイトなるものもあったけど、サクラが多いとか架空請求されたり、多分「胡散臭いイメージ」が付いていた。
(正直未成年だったのでよく分かっていなかった)


それが今や、Twitterで出会い、Facebookで出会い、Instagramで出会い、Tinderで出会い、withで出会う。
そして重要なのは、これが世間に許容されつつある事だ。


私は20代前半の女だが、今までにネットで実際に会ったことのある人は男女含め4人。

全員についてサラッと書くと

17歳の時、TwitterとグループLINEで知り合って半年くらいの1歳下の女の子。
同じアーティストが好きで、そのアーティストのイベントに一緒に行った。

18歳の時、Twitterで知り合って1年以上の1歳下の女の子。
趣味が同じで、好きな物について話したくてカフェに行った。

19歳の時、音楽アプリで知り合って2年以上の2歳上の男の子。
旅行先で急に時間ができたので、お昼ご飯を一緒に食べた。

成人後、Twitterで知り合って5年以上の2歳上の男の子。
興味がある内容を専門とする学生で、夜ご飯を一緒に食べた。


今までに恋愛目的であったことはないし、会うことで関係が発展した人もいない。
全員と未だにTwitterやLINEで繋がっていて、たまに近況報告をしたり好きな話で盛り上がったりする程度だ。


ただ1度だけネット恋愛をしたことがある。
いや、もしかしたらネット恋愛未遂だったのかもしれない。

LINEと電話とTwitterだけの恋…(あれは恋だったのか?)

相手は所謂配信者だった。
まだ視聴者も少なく、再生回数は1000回程度だったような気がする。


私が動画を見つけて、面白いなと思ってTwitterをフォローしたところから始まった。

細かい話は後々記事にするとして。

結局、会いに来ると言った相手に私が怯んで拒否したため、会わずに終わったのだが…
手軽にきゅんが欲しかった当時の私にはちょうど良かった。

彼氏もいない、出会いもない、忙しくて会う時間も勿体なかった頃、その人の存在が私の空き時間の癒し。

こういうと失礼なのかもしれないがきっとお互いが、恋愛シュミレーションゲームをしているような感覚だった。


現代の若者は収入も低く将来の保証もないため家族を持つ選択をすることはおろか、残業や休日出勤もざらにあり、恋人と過ごす時間やお金を捻出することも簡単ではない。

そんな時代、身近なものを使って擬似恋愛ができてもいいのではないか。


個人情報に最大限の注意を払えば、ゲームではなく人間でもいいのではないか。
もしかしたらそれが本当に恋人に発展し、結婚するかもしれない。
将来へのドキドキも含めて、それもひとつの恋として認めてもいいのではないか。

多様性が求められる時代、新しいものや未知のものは批判されがちだが、いつでも恋愛と娯楽の形は様々である。

なかなか話がまとまらなかったので加筆修正する可能性もあるが、ふと思い立ったのでとりあえず書き記してみた。





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