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【憧れのいい写真】が撮れない7つの理由

バイクで旅する写真家 立澤重良です。
いつも見ていただき感謝でございます。

いやぁ、写真って本当に素晴らしいですね。だってついさっきの現実が一瞬で二次元の画になって過去のものになるのですから。それは私の見た風景の記録でもあり、同時に後世に残したい尊い瞬間でもあるのです。

しかしどうせ残すなら美しいものであってほしいですよね。

さて、今回は【憧れのいい写真が撮れない7つの理由】と題して、写真ビギナーの方やマンネリでお悩みの方に発信したいと思います。

この投稿で学べること

・楽しくてはじめたはずの写真がつまらなくなった原因
・いい写真を撮るために自分に足りなかった考え方
・写真を撮ることの本質的な楽しさ

春の小湊鉄道

1.正解探しをしている

誰かが撮ったお手本を探し、話題の撮影スポットに出向き、いま流行の写真はどのようなものだ?とネットやSNSで調べ、それらをただトレースしている。

これは人々に見向きもされない写真、これが正解の写真、と無意識に他人の目を意識して正解探しをしていませんか?

正解探しやお手本のトレースは一見して立派な写真に見えますが無個性であり、実は無個性ほど退屈なものはないのです。

もし、どうしても正解探しをしてしまう、ということであれば「自分以外は誰にも撮れないオンリーワンが正解」ということにしておきましょう。

2.楽しめていない

写真に限った話ではありませんが楽しめていないと人間のパフォーマンスはダダ下がりでございます。

立派な写真を撮らねば、陳腐なものを発表したらみっともない、こういった義務感が楽しさを奪います。

日本人は特に勤勉な人が多いので楽しむこと、遊ぶことに罪悪感のようなものを感じる人が多いそうです。立派に成し遂げねばという悪い意味での義務感が強いのですね。

しかし物事を成し遂げるエネルギー源は義務感ではありません。「楽しさ」と「復讐心」の2つしかないそうです。私はいつもパシャッというシャッター音とともに二次元の瞬間として画になる写真をとことん楽しんでいます。だから20年以上も写真をやってこれました。

妻にたるんだお腹を侮辱され「みてろよ」という復讐心でプランクを2年間、毎日継続して腹筋を割りました。復讐心の持つエネルギーはすさまじいです。まあ、写真をやるのに復讐心を使うのはお勧めしませんが・・・。

楽しむことは一つの才能です。楽しんでいる人が最強。ひとまず言葉だけでもいいので「自分は楽しむことの天才」ということにしちゃいましょうね。

楽しんでいる人には虹のご褒美

3.感動していない

あまりネガティブな話題は書かないように心がけていますが、どうも私の周囲には感情表現の乏しいゾンビのような雰囲気の人が多いように感じます。

夕日が空を茜色に焦がしても、野鳥が楽しそうに歌っていても、愛情のこもったおいしい料理を食べても、「きれいだな」「かわいいな」「おいしいな」といった言葉はまったくでない人がいます。
あたかもそれが当たり前のように感じている振る舞いなので私は彼らを心の中で【当たり前ゾンビ】と呼んでいます。

いい写真を撮るには、まず風景や被写体に感動することです。対象に対して必ず尊敬の念を持ち、その魅力に心が自由に動かされていること。
そして心から感謝して風景や被写体と調和することです。

たとえばバイクの写真をかっこよく撮るのであれば、それを生み出したメーカーのhistory、デザイナー、設計者、factoryの職人に心から尊敬の念を持ち、そしてそれを選んだ自分を誇らしく思い、両者の調和を意識するのです。

感動がない、敬意がない、調和が無い・・・これでは作品に魂が入りません。感受性の欠乏は先天的なものではなく社会で生きていく上で後天的になってしまったもの。ぜひ意識して感受性の高い自分を取り戻しましょう。

まずは「わあ、きれいだな」という言葉を発するところからです。当たり前ゾンビにはなりたくないですよね。

4.自分の好きと向き合っていない

自分の好きなこと、得意なことはこれ、とはっきりしていない人は多いものです。実は私もかつてそうでした。

自分の好き、得意を自分で分かっていないと、写真に限らず生きていく上で色々と遠回りをするものです。まあ、その遠回りにも後になって回想すると意味があったりするのですから人生は面白いですけど。

写真を撮るとき、被写体にせよ表現にせよ、あるいはフォトレタッチにせよ、自分の好きなのはこうなのだな、というイメージを確固たるものとして持っておきましょう。それがあなたの個性であり将来的には作家性となります。

自分の好き、個性、作家性を確認するおススメの方法はInstagramです。Instagramは写真作品だけを投稿し日常や写真と関係ないことは投稿しない。
そういったものも投稿したい方は写真専用のアカウントを別で作ることをお勧めします。
Instagramの自身のギャラリーを何度も見返すことで、ギャラリー全体の雰囲気から自分の好き、個性が見えてくるものです。

大井川鉄道

5.眠っている3つの力


遠い昔、まだ幼かった頃にあったはずの3つの力。あなたの心の奥の方で眠りについています。それは好奇心、勇気、ユニークさです。

好奇心は一見すると当たり前のような景色の中に、実は美しい光があると気が付く力、それを探しだす力です。

勇気とは1の正解探しをやめて自分だけの表現世界に飛び込んでいく勇気です。私もつい最近までこれが出来ていませんでした。

ユニークさを取り戻すには、騙されたと思っていちど誰も見たこともないような面白い一枚というのを撮ってみてください。自分の中のユニークを発見したときほど愉快なものはありません。

私のユニークさを象徴する作風は何といってもコレ

6.意欲がみなぎっていない

写真とは朝早く起きて寒い中をバイクで走ったり、重い撮影機材をバッグに積んで出かけたり、天の川銀河が垂直に立つ瞬間をひたすら待ったり、とにかくその労力だけ見ればなかなか骨の折れることです。

それらが気にならないほど楽しさを見失わず、いい写真を撮りたい!という情熱にみなぎり、意欲が満ち満ちていないと憧れの一枚は成就しません。

不思議なことに感受性の豊かな人、感情表現の豊富な人ほど情熱的で意欲に満ちています。
少々飛躍しますが心が健全なのかもしれませんね。
心の健全さは常日頃、頭の中で考える思考の質がよいこと、美しい言葉遣いや振る舞いなども関係していると私は思います。
皆さんはどう思いますか??

少々脱線しましたが意欲に満ちて情熱的に写真活動を楽しみましょう。

7.夢を失っている

夢とは【将来の夢】の夢ではなく、自分はこう在りたいというイメージのことです。

私の場合はオートバイで旅する素晴らしさを人々に伝え、現代人が失いかけた旅文化を復活させ、その魅力を写真で発信する人であること。といった具合です。
もちろん言語化できなければ文字通りイメージだけでも大丈夫。

【こういう自分で在りたい】というイメージを脳内に持つことは写真に限らずあらゆることに重要ではないでしょうか?

大切なことは自分は唯一無二のオリジナルの存在であり、その個性を存分に発揮して生きることが自分の天命である!ということ。
これを知れば憧れのいい写真も不思議なくらい撮れてしまうのです。

あ~、楽しいな。とにかく楽しい。

まとめ

いかがでしたか?

一言でいっちゃうと「自分のアタマで考えましょう」なのですが、実はこれ言うほど簡単なことではありません。

思考や想像は脳の労働であり、なかなかエネルギーが要りますし、そもそも運動不足の人が筋力や体幹が弱いのと同じように前頭葉や頭頂葉がなまって記憶をベースに想像を生む海馬も不活性となります。

便利なものや溢れる情報にかこまれて、私たちは脳の怠け者になっていませんでしょうか。

これら7つはすべて脳の運動不足に由来するものです。【自分で考える】【自分で想像する】は創造(creative)を生む力です。これを取り戻せれば、上の7つはいっぺんに解決してしまうのです。

本来、誰しも自由に想像することが得意であり、好きだったはずなのですが、学校教育や社会の規律によってそれらが制限されてしまい、いつの日か私たちは自由に想像することを手放し、決められたルール、社会通念に従ってカタにはまったように生きるようになりました。

それがプライベートで自由なはずの写真にまで影響している、だから「いい写真が撮れない」のです。

私は子供の頃に夏休みの自由研究が大好きでしたが、夏休みの自由研究が苦手だったという人は、子供の頃の段階で自由にすることに苦手意識をいだいてしまい自分の想像が創造を生み出す能力を放棄しているのです。

恥ずかしがらず自分の個性を堂々と発表しよう

今回の7つの中で自分の想像力を使うこと、楽しむこと、自分の好きなことを意欲的にする、は重要で特に最後の【自分はこう在りたい】という夢のイメージは超重要です。

写真に限ったことではありませんが、私はものごとを成就するには情熱に意味を持たせることが大切と考えます。少々話が飛躍しますが人は誰しもこの世で活躍したくて生まれてきているそうです。

作品を生み出して誰かを感動させたい、誰かの役に立ちたい、といったある種のサービス精神、もっと言うと愛情をもってして活躍すれば、それはやがて生き甲斐として変化し、アツい情熱に意味を持たせるのです。

今日も見て頂き心から感謝です。
どうか皆様の「憧れのいい写真」が叶いますように。

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