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未来の記憶

未来の記憶・・・

いい写真とは?
を追及する人生の旅も
後半にさしかかっている氣がする

バイクでの一人旅を愛している

地の果てまで走る 帰る日を決めない 事前に調べない
天気予報すらみない 想定外は起こるもの 氣が済むまで旅する
孤独が友達 奇跡を信じる

そういったストイックさと
じゃれあって旅をしてきた

そんな旅の世界を 写真にするのが
とにかく楽しかった

飽きずに日本中を走り回って
視線を向けた先の あらゆる対象にレンズを向けた

ある時期 道の写真を撮ることに夢中になった
道は写真にすると 人を旅の世界に誘うような雰囲気になって
それが大好きだった

この作品は20年前に撮ったもの
バイクもライダーも写っていないけど
枠外の想像エリアに ばっちり写しておいた

道の作品を振り返って ふと氣付いた
「この道って 僕のために用意されていた道なのか?」

旅は想定外を楽しむなど 本人がいくらそう言っても
実はシナリオはもう事前に決まっていて すべて予定調和なのかも
そんな奇妙な考えが浮かんだ

いや、自分の中の潜在意識がそう言った
「未来はもう決まっているよ」と

直霊(なおひ)が思考から解放され
調和の世界に入ったとき 時間概念はゆがむ

その領域までいけば 私にとっての「いい写真」の定義は
未来の記憶を写す一枚 ということになる

旅で出会った道の写真は 時間を写している
道の前 道の先 それは 実は場所ではなく

時間なのだ。

#創作大賞2024
#オールカテゴリ部門
#旅
#写真


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