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習得への3つのSTEP【知識】【実践】【理解】

今日も見ていただき感謝でございます。

ただ運がいいだけの写真家 立澤重良です。

バイクが好きで 旅が好きで 自然と日本を愛し
写真を撮ることで 誰かに喜んでもらいたい
世の中を明るく灯したい

その結果・・・私もちゃっかり幸せである
そんな変わった一個人でございます。

さて今回はいつもの精神論ではなく、たまには役に立つことを書いてみようと思います。写真が好きな人、いい写真を撮りたい!と願う写真ビギナーさんに喜んでもらえると嬉しいです。

構図とは「作品の主題はこれですよ」と鑑賞者に親切に教える案内図である

さて、写真を愛する全ての人の共通の願望「いい写真が撮りたい」を叶えるにはどうしたら良いでしょう。

○○を叶えたい、と願えば「今は叶っていない自分」の存在を確定させます。いい写真なんて撮れない自分を確定させているのです。

すると不思議なことに、次の旅もいい写真が撮れそうもない現実しかやってこない・・・この不思議さ。

まずは実績や実力などは置いておいて、私は才能がある、いい写真が撮れている、と最初に決めてしまう未来原因説を作るのがお勧めなのですが、そういった話をするといつも通りブッ飛んだ話になるので、それはまた別の機会に詳しく書きたいと思います。

今回はちゃんと写真のノウハウを説明いたします。

前景で魅せる、幹の質感で魅せる、ホワイトバランスで魅せる・・・魅せ方は色々

いい写真とは撮った人の【お人柄】で表現するもの、と私は考えています。

お人柄は普段から徳を積むなどして磨くものですが、表現とは言ってみれば「私の場合はこうです」「私の見たもの、感じたものはこうでした、こう表現しました」という個人的な発表のこと。

一言でいえば個性ですね。
正解はなくて教科書もない。
自分以外の何もかもは参考になりません。

あくまで写真ですから事実を受けて心が、感情が、魂がどう反応して、そしてその現実を元に、どのようにイメージを作ってどう伝える、残すか。それが写真における表現ではないかと考えます。

みなさんはどう思いますか?

事実を元に動いた感情、魂を震わせ、表現におとしこむ 伝えたい!という欲望に従順に。

表現というのは魔法のようなものであり、必ずしも事実をそのまま忠実に伝える必要はないと思います。少なくとも個人として写真表現を楽しむのであれば。お仕事で図鑑やカタログを作っているなら別ですが。

【表現は魔法である】

魔法はギラでもホイミでもラリホーでもいいのですが(懐かしいゲームのお話です、鳥山明先生を偲んで)、一つ二つと言わずいくつかのバリエーションを持っておいて損はないです。

写真史の中で伝統的に使われてきた王道表現も、ユニークな表現も、複雑なものやシンプルなものも、どのような魔法をどのように使おうが、あるいは魔法など全く使わず「ありのままに」というやり方でもOK、貴方の自由なのです。

表現の魔法をどう使って貴方の旅で出会った奇跡(事実)を、どう個人的に伝えるのか、その自由さを楽しむのです。

だけど魔法を一つも習得していないビギナーさんが「私は表現力が乏しい」「センスがないのです」などと言って嘆いておられるのは滑稽です。センスとは幾つも持っている魔法の引き出しから「今回はこれだ」とチョイスするDJのようなセンスが【センス】なのです。

まずは魔法・・・もとい表現というのを幾つか習得してみましょう。

フィボナッチ螺旋構図

表現とは構図で魅せる、露出で魅せる、色彩で魅せる、図形や比率で魅せる、質感、ディティールで魅せる、光と陰で魅せる、事実で魅せる、まだまだありますが、とにかく無限大にあるものです。

それぞれ説明してもキリがないし、こういった表現の種類は調べればいくらでも出てきますので、ここでは習得までのプロセスを書いてみようと思います。

上の画像は1:1.618の黄金比の曲線、フィボナッチ螺旋構図でございます。美術の授業にも出てくるARTの世界では知られた構図法則ですね。例えばこのフィボナッチ螺旋構図を習得するにはどうしたら良いでしょう。

一つのことを習得するまでに大きく言って3つのステップがあります。

S字曲線で鑑賞者の視線誘導を誘い目を楽しませる表現

STEP1 知識を得る
氣付き、学びからフィボナッチ螺旋構図というのは素晴らしいのか、黄金比は多くの芸術に使われているのか、DNAや自然界にも存在する神秘の比率なのか、という知識を得ること。

STEP2 実践する
得た知識を実際の撮影シーンで意識して使ってみる。失敗する。また挑戦するがまた失敗。いつくつか失敗して惜しいのが一枚撮れる。チョットだけ嬉しい。ヒントを得る。ほぼ成功というのを撮る。それを見返して検証する。以降、いくつかの成功と失敗を繰り返し、それらを振り返って見返す。

STEP 3 理解する
何度も実践し失敗と成功を繰り返し、間違いなく出来たぞ!という一枚を得る。それらの作品を検証したならフィボナッチ螺旋構図がなぜ素晴らしいのか?という意味を自分の考えとして理解、納得する。そうかなるほど。もう分かったぞと。

これら3つのSTEPを経て以降の旅ではそれに相応しい場面に遭遇すれば、すぐに貴方の表現の引き出しから「それ」を出して使うでしょう。ポケットからバイクのキーを出すときのように、何も躊躇わず迷わず考え込まずにサッとね。

いくつもの失敗と成功の体験から、理解して検証してまた実践して・・・習得までもっていく

多くの人はSTEP1の知識だけつけて「やらない」で終わりです。フィボナッチ螺旋構図は知っている、聞いたことがある。といいつつ実践した試しは一度もない。

かつての私がそうでした。
みなさんはどうですか?

学ぶことももちろん大切ですがSTEP2の実践をまずやらないと、知識を習得までもっていけません。これ写真に限らず多くのことに共通して言えるかもしれませんね。

「いやぁ~つい・・・ね。」
って、つい何ですか??

「面倒くさい」って言いたいですか?面倒くさいは、その先にある素晴らしい景色を想像できないときの感情です。習得できてたくさんの魔法を自在に使える写真家になったら、どんなに嬉しいかを想像しましょう。そして目の前の頭脳労働を怠ける自分を律するのです。

それが出来なければ待っているのは何か?それはワンパターンなんです。
誰かのお手本のトレース、カメラに撮ってもらった試し撮りもどき、毎年同じような桜の写真、いつも同じアングルで撮る愛車、飽きてしまいませんか?

無個性ほど退屈なものはありません。なぜなら人は誰しも、もちろん貴方も!唯一無二のユニークな個性を持っているからなのです。
それを表現して誰かを感動させた、社会を明るく灯す一人になれた日を想像しましょう。
本当に写真が好きならワクワクするはずです。

ぜひ今回の記事を役立ててくださいね。
ありがとうございました!


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