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悲しみっていつかは消えてしまうものなのかな

『夜空ノムコウ』は名曲だ。SMAPが歌ったことが少しあれといえばあれなのだが、考えようによってはSMAPだからいいのかもしれない。
もしこれを、めちゃくちゃ歌の上手い人が歌ったとしたら、「もうちょいサラッと歌ってくれよ」と言いたくなったかもしれぬ。SMAP先にありきの『夜空ノムコウ』だから、そのあと誰がカバーしても、「ああやっぱり上手いね」「本当にいい曲だね」と素直に言えるのかも。

四十九日というのは、人を亡くした悲しみにひと区切りついて、さあ次へ進みますよという意味があるのかもしれない。だが私の実際の経験は、悲しみは消えていくどころか、どんどん重たくなっている。沈み込んでいくばかりだ。
このままどこまでも沈んで沈んで重たくなって、地面にのめり込み、ある日耐えられなくなった地球が、裏側からバーン!と跳ね返してくるのだろう。そして、バラバラになり、散り散りになったそれらは、またひとつところに集まる。形を変えて。

悲しみというのは、そういうものではないか。
決して消えることはないのである。
形を変え、姿を変え、ずっとずっと心の中にあり続ける。そしていつか、その悲しみが、私を支えるあたたかな力となるのだろう。きっと。

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