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愛の形

恋多き女。
モテ男。

聞こえはいい。
華やかなイメージがある。

でも、魅力は感じない。
いいことだとは思えない。

それよりも、たった一人の人と、誠実に向き合い、一緒に前を見て、共に歩き続ける二人に共感する。

私は何を見せてもらったんだろう?
そう思ってしまう極上のラブレター。

若くして亡くなられた妻へのラブレター。
この21年間、少しも変わることなく、むしろ日に日に深まる妻への思いを胸に、二人のお子さんを夫婦二人分の愛情を持って育てて来られた。

noteでちょっと見せて頂いただけの第三者が感想を言うなんておこがましいのだけれど、生まれてきたからには、こんなふうに人と出会って、その人を愛して、生涯大切にして、じっくりじっくり己の心を確かめながら生きていくのは素敵だなと、素直にそう思った。
きっと、そんな相手に出会えたことは奇跡で、とてつもなく幸せなことなんだろうと思う。
出会えない人は、次から次へとチャレンジを繰り返すことになるのかもしれないんだもの。
或いは、妥協と諦めとともにやり過ごしていくか。

つらいこと、悲しいことももちろん山ほどあっただろうと想像するけれど、流れてくるのはふんわり穏やかな、誰にも真似のできない、邪魔することももちろんできない二人だけの空気。
研ぎ澄まされた愛の形。

きっと天国へ行っても、生まれ変わっても、お二人はまたお互いを探し当てて出会い、惹かれ合い、揺るぎない時間を積み重ねていくのだろうと思う。
お二人の時間はどこまでも続いていく。永遠に途切れることなく繋がっていく。
今も、これまでも、これからも、いつまでも。

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