読書メモ0922:過敏で傷つきやすい人たち

【読書メモ0922】
タイトル:過敏で傷つきやすい人たち
著者:岡田尊司
読み終えた日付:2023/9/22
感想:
医学博士、精神科医、作家の岡田博士による人がもつ過敏さを学術的に解説してさらに対処法を指南した著書。
筆者は過敏な傾向を「神経学的過敏性」「心理社会的過敏性」「病理的過敏性」の3つに分けている。何に過敏性を示すか知ることは非常に重要だと思う。脳の気質でHSPは生まれつき不安や恐怖を感じやすいらしいが、その過敏な状態を抑えるには「認知行動療法」や「セロトニンの働きを活発にする薬」が勧められている。また、日常的に実施しやすいエクササイズも紹介されている。
認知行動療法の基本原理は、認知、感情、行動の3つである。相互に影響し合っていて、1つを変えれば残り2つも変化する。たとえば状況を悪くさせているものを認知して、受け止め方を変えたり、行動を変化させることで改善につながる。エクササイズの取り組みやすいものとして「ボーっとする」「1日のうち20分だけ理想の自己像について夢を膨らませる」「人に親切にする」「相手を許す」「感謝することで幸福感を高め、ストレスを減らし、免疫力を高める」などが挙げられている。
認知行動療法は意外に取り組みやすいと思うので、エクササイズと組み合わせて少しずつ実践していけば効果が現れるかもしれない。


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