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【投機の流儀】AI投信で利益を上げられるか

今週号の目次
(1)当面の市況
・9月第1週をどう読むか?
・9月第2週は後半に変わった
(2)「株価変動は景気変動に先行する」の命題の含意
(3)昨日がリーマンショック勃発から満10年の日
(4)金融危機は10年おきにやってきた
(5)日本企業の業績は最好調
(6)内閣支持率と短中長期移動平均の一点集中現象
(7)今年はドル円相場の変動幅が最小だった年だ
(8)中国景気と中国株価
(9)米共和党に危機到来
(10)原発問題に関して
(11)老年期相場の過ごし方、その一例
(12)貿易摩擦→経済戦争→軍事力でカタをつける→第二次世界大戦へのプロセス
(13)AI投信で利益を上げられるか
(14)「安倍首相は保守ではない」
(15)「認知症患者資産200兆円に」
(16)日銀の資産規模の異常さ

蛇足
○「見えない読者諸賢」とコミュニケーションがとれる幸せ

(1)当面の市況

・9月第1週をどう読むか――「設備投資は前年同期比12%増」という明るい話題に大きくは反応しなかった。株価=株式相場は過去を記憶して動く、という所だったが……
4~6月の法人企業統計によれば、設備投資は前年同期比12%増となり、11年ぶりの伸びを記録した。
小泉改革相場の年の最盛時以来の記録である。
これは投資家には本当は明るい話題だ。
しかも設備投資には乗数がかかるから景気全体を押し上げる力もある。
全体的に見ても明るいはずである。

それにもかかわらず、過去の景気拡大期の終盤(07年頃)、積極的設備投資に踏み切った企業がその後の金融危機に直面して、需要は急減して多くの設備投資が負担となった。
市場はこれを記憶している。
06年から07年の苦い記憶が根底にある。
故に筆者は「市場は過去を記憶して動く生き物である」と再三述べてきたのだ。

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