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【投機の流儀】乱にこそ旨みあり

【今週号の目次】
(1)当面の市況:小型株市場の連続安と大型株の空売り比率の高止まり
(2)市場は日銀の真意を測りかねている
(3)GDP成長率と中長期の株式相場
(4)景気は緩やかに減速へ
(5)老舗企業の実力
(6)所謂「トルコショック」
(7)「『大統領選挙の前年はNYダウの年足は必ず陽線だった』というアノマリーがトランプ当選の前年に120年ぶりに崩れた」これは何を暗示しているのだろうか?(3年前、当時本稿で述べたものだが……)
(8)世界新秩序の確立か乱雲乱流突入か
(9)米国の保護貿易主義よりも大きな混乱を招く米国財政運営上の混乱:極論すれば米国国債がデフォルトする恐れ
(10)中国の諜報戦と我が国の諜報組織:日本の諜報組織
(11)「中国叩きが票につながる」という旨味を覚えたトランプと不見識な習近平という組み合わせ
(12)中国経済に暗雲たれこめる 習近平に対する知識層の不満と怒り

(1)当面の市況:小型株市場の連続安と大型株の空売り比率の高止まり

先週は火曜日から金曜日まで4日続伸した。
8月に入って以降、4日どころか2日続伸さえも一度もなかった。
ところで、売買代金は依然として少ない。
2兆円割れの連続記録としては去年の8月の7日連続以来1年ぶりだ。
「高校野球が始まると株式相場は休みになる」という60年来のジンクスは去年も今年も当たった。
4日連続高といっても日経平均は4日間で331円上がっただけであったが、週足では初めて陽線となった。
中国・上海株式相場が反発し投資家心理を改善された。

株価の「レベル」を決めるのは企業価値そのものであるが、トレンドを決めるのは外部要因が大きい。
NY株・中国株・為替・異常緩和の出口戦略の4つである。
加えて政局と政策であろう。

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