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【投機の流儀】現状では「失敗する可能性もないことはない万博」に見られる日本の政治・社会の特質

第1部;当面の市況

(1)日本企業の年度始めの業績(4月からの第1四半期)の見通しは、極めて保守的になる傾向がある。

週末は米国の早期利下げ期待が後退してNY反落、米株安を嫌気したところへ日本国内の長期金利上昇も重荷となった。

ところで「資本市場では奥ゆかしさは美徳ではない。成長への貪欲さをアピールする姿勢が求められている」これは日本経済新聞5月21日号の「大機小機」の結びの文言である。

企業の2025年3月期の利益予想は米国の堅調さに対して、期待よりも低い水準のものが目立つ。日本企業の年度始めの業績(4月からの1四半期)の見通しは、極めて保守的になる傾向がある。思うに、経団連企業・大企業はオーナー経営者よりもサラリーマン経営者の方が圧倒的に多いからだと筆者は思う。低めに出しておいて、後日に上方修正する方がいいからだ。為替の状態や金融政策や地政学リスクなど種々の不透明さがある。経営努力ではどうしようもない問題がある。したがって、どうしても控え目になる。

そこで、冒頭に掲げた文章の具合になる。このことを脳裡の片隅に置いておきたい。

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