見出し画像

【投機の流儀】バブル崩壊の前に現れる共通現象ともう一つのシナリオ

【今週号の目次】
(1)当面の市況
・機関投資家
・日経平均6日続伸、ジャスダックも連騰、東証マザーズも連騰
・TOPIX、200日移動平均を回復
・波静かに見えた木曜日も水面下での闘い
・円安傾向
・上海株の最安値更新したが一旦落ち着く
・乖離率
(2)今、世界経済が金融危機に突入したらリーマンショック時のように日・米・中の協調による危機脱出は不能であろう
(3)日銀の出口戦略についての安倍首相と黒田総裁
(4)安倍政権、史上最長政権、今後の3年で日本の針路が決まる
(5)全国の基準地価格が上昇
(6)トルコリラは決して安定したとは言えないが、世界の金融市場への影響はない
(7)植草一秀氏の「アベノリスク」
(8)安倍官邸の諜報・盗聴
(9)「実績」よりも「一所懸命にやっている感じ」を出す手法に優れた安倍首相と、それをベタ褒めする桜井よしこ女史
(10)G7の一因であるイタリアがユーロ危機の震源地となれば、この振幅は大きい
(11)米国の政治リスク
(14)「政治の秋」に株高要因と波乱要因
(15)米中間選挙
(16)安倍3選、米共和党勝利→この両方が起きれば年末株高はあり得るが、波乱のシナリオは米から来る
(17)トルコリラ安懸念はなおぬぐえず。
しかし中長期的に見れば「街に血が流れているときに買え」(W.バフェット)かもしれない
(18)もう一つのリスクシナリオ
(19)バブル崩壊の前に現れる共通現象ともう一つのシナリオ
(20)読者Mさん(ベルギー駐在経験ある元バンカー)との交信(9月16日)

【来週号に回すもの】
・「株価変動は景気変動に先行する」の命題の含意を汲み取ればリーマンショックの兆候は事前に読めたという事実
・景気動向指数――「レベル」でなく「トレンド」こそ重要だ
・「実体経済を自然科学のような目で見れる民間エコノミスト」と「霞ヶ関文学」(既報で既述)との違い、及び「法学部不況」

(1)当面の市況

・機関投資家
機関投資家が債券の売買では利益が出ないので、アベノミクス大相場の中心銘柄だったもの(大型優良国際株が多い)の保有株を売って益出しをしてきたと思う。
これが周期的に続いてきたが一旦終わった。
そこで売り物が少なくなった空間を見計らって短期の買い筋が入った。
こういう構図であろう。

オプションの空売りをしている投資家は個人投資家では多くはなかろうが、これの買い戻しもこれに加わったと思う。
一番大きいのは機関投資家の利益確定の売りが一旦終わったというところで需給が改善されたと思う。
「需給に勝る材料はなし」だから。

ここから先は

19,258字

¥ 400

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?