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【投機の流儀】アベノミクス大相場は夙(つと)に終わっている

【今週号の目次】
(1)アベノミクス大相場は夙に終わっている
(2)当面の市況
 1 8日連騰にしては弱い
 2 売買代金は極めて少ない。騰勢は極めて弱いと言わねばならない
 3 高値圏の膠着状態
 4 為替と原油相場
 5 「高校野球が始まると株式相場は休みになる」というジンクスは去年も今年も生きていた
 6 大相場は完全に終わっている。
 7 日経VIと「相場は上昇する場合は度を越えて楽観視するし、その修正が起こって悲観する場合は度を越えて悲観視する」という事実
 8 「45日前ルール」とサウジアラムコの上場中止
 9 マクロ系ヘッジファンドの短期筋による先物主導の相場が錯綜
(3)23,000円をいったん上回る場面が4回あったが、跳ね返された。ここが当面の節目であろう
(4)NY株の高値警戒感
(5)米株式市場、高値圏内にとどまる背景
(6)FRBパウエル議長とトランプの政策とは歩調がそろうか
(7)日銀の出口戦略
(8)政治のシーズンになった―安倍三選と石破・野田
(9)トルコ・リラの下落はユーロ圏へ飛び火するか、ドル高継続に妨げになるか
(10)日米貿易摩擦及び米利上げについて
(11)「トルコ・リラの急落は政治的・心理的な要因が大きい」
(12)貿易摩擦の行く末
(13)日本株と米国株と上海総合株価指数――レベルとトレンド
(14)「二つのバブル」と苦悩に陥った中央銀行
(15)政治のシーズンに入った

【来週以降に掲載予定の項目】
○二日シンポ(二日が初営業日の月)は荒れると昔から言うが……
○日銀の資産規模の異常さ
○「認知症患者資産200兆円に」

(1)アベノミクス大相場は夙に終わっている

冒頭から暗い話しで恐縮だが、筆者と読者諸賢とは、市場という戦場で共に戦う、損得を共にする戦友だと思っているので、常にホンネを語ってきた。

本稿では平均株価が2倍か3倍になる相場を「大相場」と言ってきた。
数年に一度しかない。

これは1965年以降6回あった。
アベノミクスはそのうちの一つである。
その都度2倍にすれば金融資産は必然的に64倍になったはずだ。

始動期は2012年11月衆院解散の日8,665円→2013年5月末16,000円弱までの上昇これが「青春期相場」だ。

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