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【投機の流儀】「北方領土は一坪も取り返せない」を撤回する

【今週号の目次】
(1)当面の市況――中間反騰の第一波はここで終わりか
 ○当面の市況――10月2日の大天井後の下げ幅の3分の1戻しと、黄金分割の小なる方(約38%戻し)との真ん中で止まって下げに転じた相場
(2)緩和派に「転向したFRB」と「苦悩する日銀」
(3)優柔不断で前言撤回の多かった速見元日銀総裁を想起するパウエルFRB議長(前言撤回を繰り返す人)
(4)通常国会の問題点――厚労省のデータ問題は、今は景気動向指数に誰も触れてないが、実は景気判断に関係する。今の野党はそんなことには気づいてない
(5)衆参同日選挙の可能性と安倍首相退陣の懸念
(6)GPIF14.8兆円の損失、国民全体に関わる
(7)日欧EPA(日欧経済連携協定)1日発効、米の保護主義を乗り越え日欧経済に期待
(8)「新冷戦」が招く近い将来の危機
(9)「アップル・ショック」の衝撃は市場が吸収しつつある
 ○米経済、今のところ好調
(10)英、迷路の出口は見えない。もし「合意なき離脱」に至れば、英GDPのマイナスは史上最大となる
 ○英企業の景況感は堅調
(11)欧州株式事情
 ○EU,見通しを下方修正
(12)「有事のキン」か、9ヶ月ぶりの高値
(13)「北方領土は一坪も取り返せない」を撤回する
(14)日本民族の志向としてミクロが得意でマクロは不得意だという面がる
(15)我々投資家は「不確実性」の中にいる
(16)「昨年は、儲かることも損することもなかった」という図表付をご購読の読者S様との交信(2月5日)
(17)「キャッシュポジションを高めておいたからよかった」というAさんとの交信(2月8日)
蛇足――投機家列伝5
投機・投資・ギャンブル――人々はしばしば、リスクを嫌う故に決断することを避けたがる

(1)当面の市況――中間反騰の第一波はここで終わりか

先週前半の5日(火)は21,000円近くまで迫り、25日線の上にあったので、市場に強気が出始めた。5日のNYダウは2ヶ月ぶりの高値を示現し市場心理が改善したことを受けていた。しかし、NYもナスダックも騰落比率は170%まで行っていた。しかし、25日線の上に居る期間は短くなかった。10月大天井までに売り損ねた投資家に売りの機会を与える慈雨であったろう。

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