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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2022年9月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】日本は、ドル建てのGDPはドイツと並んで世界4位になってしまった

30年ぶりにドル建てで言えば4兆ドル(560兆円)を割った。日経新聞の9月19日版の第一面のトップ記事の大見出しは「止まらぬ円安 縮む日本」と ある。そしてOECD(経済協力開発機構)によると、日本の今年のGDPは553兆円の見通しだという(140円で換算)。西ドイツと並んで4位になった。2010年までは2位だった。1990年には日本のGDPは世界の18%を占めた。今は5%である。これを「縮む日本」と日経では言っているのであろう。しかし、筆者には少々の異論がある 国の栄枯盛

【投機の流儀 セレクション】株は悲観ムードの今こそ買い

「株は悲観ムードの今こそ買い」 これは米著名投資家のケン・フィッシャー(フィッシャー・インベストメンツ創業者)の週刊ダイヤモンド誌9月17日・24日号の標題の文言である。 以下、これを私見を一切交えずに客観的に要約する。 1月の高値から米ドル建てでマイナス20%下がった株式は、20%を突破した6月中盤以降、ニュースは世界の「破滅」を表すかのような見出しを報じてきた(筆者註:NY市場では20%以上の上昇トレンド・下降トレンドはNYダウ創設の1896年以降130年間で14回しかな

【投機の流儀 セレクション】プーチンは誤算を重ねてウクライナは自信を強める

ウクライナは大国ロシア(実は経済的には小国であって軍事大国だけに過ぎない)を相手に半年以上持ち堪えた。西側が相応の武器供与を行っている程度で各国政治家の世論の支援はあっても援軍は出していないのに、である。祖国の存亡がかかっているからウクライナ兵の士気は高いと思う。 一方、プーチンは情勢を読み誤り、ウクライナ政府を簡単に転覆できると信じて侵攻を命じた。プーチンが何を語ろうともその誤算は事実となって表れている。 ウクライナのゼレンスキー大統領はコメディアン出身で、勝利の体験として

【投機の流儀 セレクション】プーチンの人柄形成について要約する

筆者は2000年にプーチンが国家の全権を事実上掌握して以降、ロシア・ルーブルにジャンク債と知りつつも投資して失敗して早めに撤退したことがあった。1ルーブル5円強が1円を割ったのだから早めの撤退は正解ではあったが。 その後、ロシアが2014年にクリミア半島に侵攻した、この時ウクライナ国債をもちろんジャンク債として買って1000万の投機で短期間で412万円ほどの利益を上げたことがある。このことはセミナーで知り合った本稿の読者の一部の方々と一緒に同じ証券会社でやった。この頃、プーチ