【投機の流儀 セレクション】今の円安は本当に「悪い円安」なのか?
数値だけから言うと2002年以来の円安である。あの当時は「失われた13年」の末期的現象であったが、円安は輸出業者、主として自動車・電機などの大企業が大いに潤ってお陰で景気が良くなるということで喜んだものだ。ところが、同じレベルにある今の円安が「悪い円安」ということになり、原油が上がる、輸入商品が上がる、全てに迷惑だということになっている。果たしてそうなのだろうか?
「悪い円安」と言っている人たちを見ると、輸出で利益を得る自動車メーカーや輸出入両方で活性化する商社などはひとこと