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【投機の流儀 セレクション】ますます孤立化するプーチン

フィンランドがNATOへ加盟を申請したという。スウェーデンもNATOへの加盟を検討中だという。両国ともおそらく加盟するだろう。フィンランドもスウェーデン 経済力も軍事力も人口も極めて小さな国ではあるが北欧を代表する国であることに間違いない。これはアメリカがNATOを拡大しようという意向で動いたものではなく、北欧諸国が自らの意志でNATO加盟へ動いたと思われる。北欧諸国は隣接するロシアに対して中立を維持し、EUには加盟するがNATOには加盟しないで居た。ところが「嘘つきプーチン」のやり方を見てNATOに加盟する機運が強まった。
プーチンはこれでますます孤立化した。何度も本稿で述べるが、筆者は2014年にウクライナ国債の暴落時を買って少々の利益を上げた時にプーチンの出自や人となり、あるいはウクライナの国情を欲と道連れで本気で調べた。筆者はその時に徹底的に「嘘つきプーチン」というイメージを持った。メルケルと徹夜で話しをして目を真っ赤にして部屋を出てきた時に(室内は報道をシャットアウトされていた)その時、プーチンは「銃撃戦はもうやめさせる。ウクライナに平穏が戻る」と云った。ところが、その日の夕方からウクライナで銃撃戦が行われている様子がテレビに映し出された。噓つきプーチンは半日でバレた。筆者は直ちにもう少し待てば2倍になって償還するはずの国債を42%の利食いだったから売ってしまった。

【今週号の目次】
第1部 当面の市況

(1)当面の市況
(2)個人投資家、守りに徹し5月1週目は6週間ぶりの売り越し
(3)当面の市況から投資家の当面採るべき聡明な道を探る
(4)新興市場には弱気が過半数となっている模様
(5)グロース株の宴は夙に終わりバリュー株物色時代に入ったか?
(6)波乱レンジ相場での賢い在り方
第2部 中長期の見方
(1)FRBは市場を襲う乱気流の中でソフトランディングができるか
(2)FRBの資産圧縮(QT)、これに高まる連鎖のリスク
(3)ウクライナ侵攻の見方について
(4)友人ジャーナリスト嶌信彦通信より
(5)ますます孤立化するプーチン
(6)東電株について
(7)トルコリラ建ての債券をお持ちの読者の方々に
第3部 読者との交信蘭Ⅰ
(1)A様との「インフレ時代の生き方」についての交信 5月11日
(2)東電株、三菱銀行株についての交信  5月12日
第3部 読者との交信蘭Ⅱ―今の日銀の進退について
1 ゼミ友で元バンカー、ベルギー駐在N氏
2 学生時代のゼミ友(元商社、ロス支店長T氏)


【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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『投資で勝ち続ける賢者の習慣』
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『投機学入門 不滅の相場常勝哲学』(電子書籍)
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『会社員から大学教授に転身する方法』(電子書籍)
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その他、著書多数。以下よりご覧ください。
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