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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2020年10月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】我々は今「世紀の因縁場」に居るのだ

アベノミクス大相場始動~本稿で言う『壮年期相場の大天井』(15年夏場)まで海外勢は20兆円の買い越しをした、それをその後20年9月までに20兆円売り越した、つまり、買い越した分と等しい分を売り越してしまった。 その割にはアベノミクス相場の最高値からほとんど下がってない位置に居座っている。誰が、海外勢の20兆円売りを買い支えたか?もちろん、日銀である。 この海外勢の売りこし期間に日銀はそれを上回る金額をETFで買い付けた、しかも、これは売戻しがない。中央銀行による株価工作が昼日

【投機の流儀 セレクション】大幅急落があればそこは買い向かうという姿勢で過ごしたい

10月5日~9日の海外投資家による現物の買い越し額(1部・2部・新興市場全ての合計)は4170億円になった。「買い越し」である。11ヶ月ぶりの高水準だった。その間に日経平均は589円上昇した。18年12月に景気が後退期に入ったことを内閣府の経済社会総合研究所(旧・経企庁という信用できる機関)が客観的な統計である景気動向指数から確認し、「1月までは緩やかな拡大期にある」と主張していた政府の経済月例報告も遂に18年10月をもって景気の天井と認定した。旧経企庁を追認した形になった。

【投機の流儀 セレクション】「菅おろし」の闇の中の機運

安倍前首相から菅首相への順当そうに見える「禅譲」にはメデァアには見えない深い闇が潜んでいる。自民党内を丸く収めるために総裁になるまでは菅氏は「安倍政権を継続する」「ポスト安倍」を唱えていたが総理大臣就任後は菅首相は静かに豹変しつつある。これを先持って読んでいたのは麻生副総理であり安倍総理でもあった。首相にとって最も煙たい存在は前首相である。社長が前社長の会長を一番煙たいのと同じである。転勤の多い野村證券において「この支店を立て直すために赴任した」とひとことでも言った支店長は前

【投機の流儀 セレクション】今の米国株のバブルをどう見るか?

過去のバブル崩壊は、まず金融市場の混乱、そして企業が内部に貯蓄する貯蓄病が起こった。そして家計貯蓄が大幅に増加した。そうすると経済は縮小する(貯蓄は経済の流れからの「漏出」であるからだ)。1637年に天井をついたオランダのチューリップバブルとか、大正時代に日本で狂乱したウサギバブル(ウサギは食肉にもなるし毛皮にもなる軍用にもなるということでウサギを買うことが大流行してウサギが高騰した)などのような特別な品物に対する狂騒は別として金融市場のバブルを振り返ってみる。バブルの歴史は