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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2020年2月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】上海株総合指数のインチキ性

2月4日に春節の連休明けで開いた上海証券市場は大幅急落で大きな窓をつくって始まった。その後3本の短い陰線があっただけで、連続陽線を12本示現して窓を埋めてなお高いところまで戻ってしまった。 しかし「相場は相場に訊け」はこの際は通用しない。もし通用するならば、中国経済は短期間で復活するということになる。ここで筆者が金科玉条としてきた「相場は相場に訊け」が上海指数については否定するのは、中国共産党が売り注文を一切禁止してこの戻り相場を強制的に示現したからである。 普通は、先進国な

【投機の流儀 セレクション】2003年春のSARS騒動の既視感は今回通用しない

新型コロナウイルスは所謂「ブラックスワン」と言うほどのものではない。類似事件で概ね同規模の急性肺炎でSARS騒動というのが2003年春にあった。この時は日経平均が平成バブルの史上最高値から5分の1になる「失われた13年」のプロセス(89年12月末3万8915円→2003年春7,600円台)での下げ過程の終盤から起こり、株式相場はそのまま大底を突いてその騒動の最中に小泉郵政改革相場の2倍半の大相場(7600円→4年で18261円)の上昇に向かった。 但し、この既視感は今回の騒動

【投機の流儀 セレクション】史上最長期政権の安倍政権はオリンピックは「花道」になるのか「追い込まれ解散」になるのか、「実績なき長期政権」、「挑戦目標なき長期政権」

史上最長期政権の安倍政権はオリンピックは「花道」になるのか「追い込まれ解散」になるのか、「実績なき長期政権」、「挑戦目標なき長期政権」 オリンピック招致が決まったのは安倍政権就任後9ヶ月目のことで、安倍首相は自ら国際オリンピック委員会のアルゼンチン・ブエノスアイレスの総会にまで乗り込んで勝ち取った。「外交の安倍」が何か一つの効果をもたらしたならば、目に見える範囲としてはこれだけであろう。お祭り気分として国中が高揚するという意味では確かに「外交の安倍」の成果の一つとしても良かろ

【投機の流儀 セレクション】長期の見方の一つとして上場来安値を付けた日銀株

日銀株は現在ジャスダックに上場している。21日に3万300円を付けて上場来の安値を更新した。 将来のためにここでひとこと付言しておく。 日銀株(8301)は普通の株とは少々違う。しかし、何年に一度は大きな投資妙味がある。1949年東証再開と同時に再開し、店頭市場というところに上場したが今はジャスダックに上場している。資本金は1億円で政府が55%の筆頭株主である。したがって絶対に破綻はさせない。株が大暴落すれば今まで大量に買ってきたETFが下がるから債務超過になる可能性はある