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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2020年1月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】流動性相場の正念場――この難局の過ごし方

自らのカネで市場活動しないで評論だけをしている人たちは、相場下落して大底圏内に来ると「難局時代」「株式氷河時代」という。 だが、待ち伏せ組にとっては、そこが一番おいしいところなのだ。高値圏で張り付いている今の方こそ難局であろう。今の過ごし方が将来の「おいしいところ」へ来た時の行動を決める。一足一刀の間境(いっそくいっとうのまざかい)を意識して過ごしたい。 米国発のカネ余り相場である。まさしくそれであり、それでしかない。カネ余り相場を頼りにしてきた日本株市場は正念場に来ている

【投機の流儀 セレクション】ゴーン氏に完敗の日本

知力・財力・ネットワークに長けた古代フェニキア商人の末裔は、完全に日本国を出し抜いて目的を遂げた。そのために彼は莫大なカネを使ったであろうが彼は採算は取れると踏んだ。彼の肩を持つわけではないがフェニキア商人の末裔は流石であった。 筆者は決してゴーン氏の肩を持つわけではないが、今回の事件は完全に法治国家の日本が出し抜かれ完敗した。問題は保釈させた司法制度ではなく、出入国間管理の間抜けな点だ。ついでに言えば、決して聡明とは思えない( はっきり言えばバカに見える)法務大臣の不見識

【投機の流儀 セレクション】ユダヤ人さえ恐れさせたフェニキア商人の末裔たるゴーン氏は、カルタゴ戦争から2000年以上を経て少々ボケたか?

ゴーン氏が日本の検察行政や裁判の在り方を理論立てて批判すれば、先進諸国と大違いの「日本の検察と司法の特殊性」が先進国から注目を浴びて議論の対象になる契機になろうかと筆者は期待していたが、ゴーン氏の言動については拍子抜けした。 起訴されれば99%以上は有罪だというゴーン氏の言い分は,言い換えれば、有罪の確実性のあるものでなければ起訴はしないという日本の検察の手堅さでもあると言えよう。現に、小沢一郎氏の場合、秘書2人を逮捕し取り調べ、本人の自宅も事務所も家宅捜査したが起訴はしな

【投機の流儀 セレクション】2020年の見方

主要証券10社の来年の見通しが出揃った。もちろんポジショントークはあるから、市場現象との一つとして聞き置く程度であるが、簡単に要約すると次のようになる。 来年度前半は今年の9月から12月までの強気相場が続き、18年10月2日の2万4200円を1,000円や2,000円を抜けるところはあろうが、そこから新しい相場が始まるわけではない。そして来年後半は米中対立や選挙のこともあり「不透明感が強い」と言っているが「場合によってはいいところは前半に出尽くす」という意味も込めているように