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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、… もっと読む
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2018年11月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】世界の主要企業の4割の株価が弱気相場入りだが日本の「官製相場」は底入りしにくい

世界の主要企業の4割の株価が過去1年間の高値から直近まで2割以上下がり、弱気相場入りしたと見なされる水準となっている(日経新聞11月21日号)。 米国で1896年に、ウォールストリートジャーナル紙編集長のチャールズ・ダウ・ジョーンズがダウ平均の計算法を開発して以来122年間、20%超の下げは16回しかない。20%までの下げは数十回あった。米国は20%超を下げると弱気相場入りしたとすることになっている。 筆者は景気循環と株価変動のタイムラグを戦後50年にわたって調べたことがある

【投機の流儀 セレクション】消費税はどうするか

筆者の私見によれば再々々延期になる。これを強行にやれば景気を破壊する。よって株価も下降色を強め→逆資産効果で→消費激減→GDPほぼ6割を占める消費激減すれば→景気崩壊→2%目標達成不能→デフレに逆戻り。 この経路を辿る。財源はどうするか?未解決の日本が残る。 1回目の消費増税はバブル景気の真っ最中だったが4半期別のGDPは減った、2回目の94年も減った、3回目の2014年もアベノミクスの壮年期だったがGDPは減った。来年は景気寿命も老年期だから景気を破壊する。内閣官房参与の

【投機の流儀 セレクション】「裏の裏は表だった」による大いなる安堵感

この項目は8日収録の「動画」で述べた内容です。よって動画視聴者の方々には二番煎じになり恐縮ですが、動画以外の方々に是非ともお伝えしたいことですから、敢えて詳しく文字にいたします トランプは御承知の通り、多くのメディアと喧嘩している。 喧嘩を売ってきたトランプのことをメディアは悪い面だけを伝えたがる。 我々のトランプ像はそのメディアを通して知るところであるから、トランプの実態は、我々の知るところよりも少しはマトモな人なのかもしれないと、少なくとも筆者は“裏読み”してきたが、今

【投機の流儀 セレクション】株は「将来の期待を買い」「将来の不安を売る」ものだが、「実証を伴う現状の実勢」に惑わされる

日銀は10月31日の金融政策決定会合で、金融緩和の現状維持を決めた。 2%の物価目標達成が遅れ、金融緩和は長期化する方向である。 日銀は7月の決定会合で副作用に配慮して長期金利の上振れを容認するような政策を調整した。 緩和の効果と副作用を両方とも見ながら政策の方向性を慎重に判断していく。 故に日銀の決定会合は市場に対しては無風状態となる。 日銀は現状を追認して「総じてみれば着実な成長を続けている」と言うが、これは現状の追認である。 株は「現状」を買うのではなく「将来の期待」を