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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2018年8月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】世界新秩序の確立か乱雲乱流突入か

第二次世界大戦後3分の2世紀を経てきた「戦後秩序」が大きく変わろうとしている。 世界新秩序(The New World Order)の確立なのか乱流が乱雲の中に突入したのか。 いずれにしても戦後の世界秩序が大きく変わろうとしている。 この秩序を変えているのはトランプ大統領のように見えるが、それならば大統領が代われば秩序はもとに収まることになる。 しかし、トランプを大統領に選んだアメリカ合衆国そのものが変わったのかもしれない。 筆者は一昨年の選挙中から新大統領はヒラリー・クリ

【投機の流儀 セレクション】霞が関文学の見抜き方

8月5日号の「焦らずとも買い場は来る」の項目でに述べたが、これについて今のうちから申し上げておかねばならない。 「内閣府が景気は『拡大期』から『後退期』に入り『収縮期』に入ったということを発表してから(つまり後手に出る)景気が『谷』を付けて景気先行性を持つ株価が猛烈な反発を始める。 その前に買う。 つまり先手をとる。 下降中、反発前に買い下がって行くのだ、という意味で「後の先」と言った。 このことはセミナーで詳しく述べた。 ところが、実は内閣府は『拡大期』から『後退期』に

【投機の流儀 セレクション】高校野球が始まると相場は留守になる?

週末のSQ値は一度もその価格が付かなかった所謂「幻のSQ」であり、こういう場合は波乱が待っているというアノマリーがあった。 果然、300安を演じて週末を引けた。 25日線と75日線と200日線とが週末レベルの一か所に固まったと既報で述べた。 今、3本の移動平均が22400円前後に収斂している。 TOPIXの3本の移動平均はその上に株価がある。 いずれにしても、各種の移動平均が一か所に収斂しているという状態は、これは相場の方向感が消えたという象徴だ。 方向感が消えるのは一時の

【投機の流儀 セレクション】史上最大の悪だくみ

1985年プラザ合意を、本稿では標題のように述べてきた。 「史上最大の作戦」は連合軍によりノルマンディー上陸作戦だった。 それに匹敵する。 アメリカの対日貿易摩擦は通貨相場に介入という禁じ手・兼・奥の手を使って1ドル240円を10年後に一瞬79円台にまでさせた。 これは貿易摩擦を解決する裏技であったが、もう一つ別の意味があった。 当時は日本とドイツが強大な対米債権国となっていた。 中国はまだ小さかった。 日本とドイツと言えば、第2次世界大戦の日独伊の三国同盟の中の2ヶ国で