北海道に推しコンビ聖地巡礼(兼親孝行の旅)に行ってきた
2022年8月8日(月)〜12日(金)にかけて北海道に旅行してきたので、その旅記録を書きます。
旅行前のあれこれ
旅行のきっかけ
10年以上家族の誰かが要介護で、やっと介護明けた所にコロナになって早二年以上。
母親にそろそろ孝行旅行させてやりたいな……と行きたい所を聞いたら
「阿寒湖とトラピスチヌ修道院」
と、北海道素人(わたしもだけど)特有のとんでもない場所同士を出してきまして。
でもその頃、推しコンビ(金塊を争奪する漫画のモブおっさんコンビ)の小説原稿に勤しんでいた私は
『阿寒湖と言えば推しコンビが初活躍した場所!そしてトラピスチヌ修道院のある函館は推しコンビが命を懸けて戦った所……』
というわけで、その2箇所+聖地巡礼の旅に出ることにしました。
私利私欲と親孝行が一度に満たせる旅。うぇい。
それから、3月-4月にかけてクレジットカード不正請求の被害にも遭ってたので、取り返したそのお金がちょうど航空券代になるから、ってのもありました。
それから、俳優の推しが5月-6月の真剣乱舞祭に出なかったので普通にお金浮いた。ありがとう推し。でも元事務所とは大丈夫なのかなマジで心配してるからほんと頼みます本当。
予約
私の夏休みの予定が出たのが6月頭。その時点で割引が諸々ギリギリだったので、退勤時に「るるぶ北海道」買って、それをちらちら見ながら、退勤電車内でじゃらんで申し込みました。
この時原稿が修羅場だった上、飛行機取るのすごい久しぶりだったけど、まあ何とかなりました。ありがとうじゃらん。
この時じゃらんで取ったのは
・ANAパック(行きと帰りの航空券)+1泊目の宿
・2〜3泊目、4泊目の宿
・1〜2日目に使うレンタカー
・2日目に乗る道内航空券(ANA)
でした。
ANAなのは私が無駄にANAカード持ってるからです。なんで持ってるんだろう。
この時にレンタカーを一回分しか取らなかった事を後で大いに後悔することになります。
その後、原稿を脱稿して余裕ができた三週間後に
・セントレア(空港)の駐車場予約
・3〜4日目に使うレンタカー
・5日目に使うレンタカー
も追加で予約しましたが、その時点でじゃらんでは既に当該日のレンタカー予約が一杯だったので、「レンタカー 札幌」「レンタカー 函館」で検索して各店舗で直接予約しました。大変だった……。コロナで車数減らしてしまったそうなので、レンタカーの予約はお早めに!
準備
まあ普通の旅行の準備です。
同行する母親はこだわりが強く、大量の着替えと日用品が必要なので海外用巨大スーツケース。
私は着替え入れただけのキャリーケースで行きました。
便利だったのはこのダイソーの圧縮バック
https://www.buzzfeed.com/jp/mayuono/daiso-compressionbag
ぎゅうぎゅう詰めにしてもファスナー締めたらコンパクトにまとまる。300円以上するのでファスナーも壊れにくい。
これと同じくダイソーのトラベルポーチを併用していきました。
あと、スマホの通信制限喰らいそう(推しの配信を多数見なければならなかったため)だったため、レンタルWi-Fiを一週間借りました。
https://wifi-honpo.com/smartphone/
各種クーポンや割引券は印刷&記入してまとめておいた。ほぼ使わなかったけど。
それから金カムARのためにアプリ『舞台めぐり』をDL。
このアプリ、実際に稼働させたのは一つ目の施設でだったので、前もって使い方調べとけばよかった。
そして肝心の聖地めぐり下調べ、なのですが……
先に聖地めぐりされた先達様のツイートはいくつか拝見したものの、まあ何とかなるだろうと、あまり下調べせずに向かいました。ガチ勢ではないのでライトに推しの空気が吸えればいい。そんなゆるい感じで向かいます。聖地巡礼だけじゃなく親孝行だしね。
1日目 8月8日(月) 名古屋〜網走〜阿寒湖
中部国際空港→女満別空港
朝5時、私の車でセントレア(中部国際空港)まで向かう。
セントレア来るのは映画刀剣乱舞展覧会とミュージカル刀剣乱舞歌合乱舞狂乱以来です。とんでもない場所でやったもんだ。
6時頃到着、ETCカードを忘れずに財布へ。
駐車場は予約してありましたが、どこに入れていいかわからず適当にA棟に停めたら、館内放送で「ナンバー○○○○、そこ一番遠い!戻って!」と警備車に誘導されて戻る羽目になりました。 G棟が一番ターミナルに近いとか初見殺しだよ。
07:30発 ANA 中部国際空港→08:35着羽田空港
今回乗った中で一番いい機体でした。
定時に羽田着。
羽田に来るのは燭台切光忠公開された以来ですとんでもない場所で公開されたもんだ。
到着ゲートの一番端に到着して、次の出発ゲートは反対側の一番端まで歩かされた。門倉並みの運。
時間余りまくったのでマッサージ機も使った。暇だった。
暇に任せて「ことのはたんご」(五文字の言葉を推理するゲーム)やったら、答えが「不時着」で縁起悪すぎる。
11:15発 AIR DO羽田空港 → 13:00着 女満別空港
後ろのお子様がまあお元気な方で、ずっと椅子を蹴られていた。
今回の機体はオールドなので、イヤホンぶっ刺して手元の機内放送聞いてたら福岡の話だらけで変な感じだった。
定刻通り女満別空港着。
空港のレンタカーカウンターで受付して、送迎車で貸付場所まで連れてってもらいました。楽〜。PayPay使えました
博物館 網走監獄
女満別空港からレンタカーで約30分、網走湖湖畔を走って、今回のメイン訪問所の一つである網走監獄に到着!!
この時結構雨が降ってまして、入ってすぐ傘が壊れました。門倉並みの運。貸し出し傘があって本当に助かりました。
外を回ってる時だけ雨降るわ、傘は完全に壊れるわ、Wi-Fi機の電池切れるわ、あちこちで疲れたお子様が絶叫泣きしてるわでしたが、私は推しの元職場に興奮してたから運が門倉でも大丈夫。楽しかったけど高見櫓(尾形が狙撃した場所)見落とした。
もちろんただの遺構展示だけでは無く、過去に囚人を労働力として使役した負の過去の紹介と反省、映画で描かれたイメージの払拭、現在の刑務所と服役者の社会復帰のあり方……など真面目な展示も多かったです。でもその辺りは撮影禁止でした。
物販が入り口と出口外にあって、そういう歴史的な本(確かここ限定の白鳥由栄の自伝とかあったはず)は入り口の物販にしかないのかも。買えなくて残念でした。
網走〜阿寒湖
博物館網走監獄から阿寒湖へ向かいます。
本当は北方民族博物館も行きたかったけど、月曜なので休館。日程的に月曜を網走にせざるを得なく、ここを諦めるしか無かったのよ。
一旦女満別空港方面へ戻り、美幌バイパスを通って国道240号線を爆走します。ってか気がつくと高速以上にスピード出ちゃうので本当怖いですね。すぐ戻しましたよ!(後ろの車は普通にガンガン抜かしてくから名古屋走りより怖かった)
途中寄った道の駅相生は、前にTwitterでバズってたクマヤキに全振りしてて可愛かったよ。多分営業は17時まで。
途中、対向車線の車がパッシングしてきて、警察がいるんだろうなとノロノロ走ってたら、道の脇に鹿が居た。おそらく3歳の雄鹿。でかかった。車よりデカかった。本当にびっくりした。ねずみ取りではなく鹿。名古屋走りも鹿には敵わないぜ。
阿寒湖温泉
そんなこんなで、網走監獄から約1時間半、阿寒湖に到着!泊まったのはニュー阿寒ホテルです。
予定よりかなり早く着いたので(不思議だなあ)、ホテルから徒歩5分ぐらいのアイヌコタンへ。歩道がやけにぼこぼこで歩きにくかった。
この前40年前のドキュメントフィルム『チロンヌプカムイ イオマンテ』を見ましたが、そのフィルムに写ってるのと街の様子がほぼ変わらなくてびっくりしました。
狙ってたアイヌ料理のお店が休みだったので、その近くの店に入ったらちょっと思想強めだった。
ユクもプクサも美味しかった。しかしほとんどタレの味な気もしますが。
まあここで食べたせいで、母はもう外で食べたくないとごねるわけですがそれはそれ。
阿寒湖ナイトウォーク「カムイルミナ」
その後、私一人で阿寒湖湖畔のナイトウォーク「カムイルミナ」に参加してきました。
19時半から15分刻みで参加枠があり、ホテルフロントで頼むと当日券3500円が2800円になった。謎の割引率。PayPay使えた。
光る杖を持って歩くので、雨予報の時はレインコートがあるといいよ。マリモになれるレインコートが窓口で売ってるけど(マリモになれるレインコート?)1000円するよ。
私は地元のダイソーでレインポンチョ買っておいたのでそれ持参した所、私の参加回だけ大雨。運が門倉である。
遊覧船乗り場が入り口になってて、そこで結構重いスティックを渡され、それがキンブレみたいに光るわ音鳴るわのハイパースティックだった。集中制御されてるのか、音や光は指定の場所に来るとどんどん勝手に変わる。このハイテクなスティックを普通に杖として使えというので震えた。絶対高い。刀ミュで振り回してるレベル。これ槍にしてほしい。
このナイトウォークは、ホログラムのコタンコロカムイ(フクロウ)の話に従いながら50分歩き続けるかなりハードなイベント。歩くのは遊歩道だけど、ガードレールもない未舗装の道のすぐそばが湖なのでかなりハラハラした。大雨だし。落ちたら死ぬ。ここは運が門倉だと困る。
杖からは大体ムックリの宴奏かコタンコロカムイのアイヌユカラが流れててすごくいい。暗くてめちゃ怖いけどこの音楽のお陰でトランス状態になっていく。
所々で立ち止まって光のペーシェントを見、スティックから流れるコタンコロカムイからの音声指示に従ってスティックを叩きつける。いやこれ絶対高いやつなのに、と妙に緊張する。
『ここで異なるリズムを刻め』とコタンコロカムイに命じられて、タンタンタンタンとスティックでリズムを刻みながら、こんな話をこの前原稿で書いた気がする……ネタ被りだと言われたらどうしよう……とスティックを叩きながら一人震えるおばさんであった。誰も読んでねえよ。
動画はこんな感じ(動画撮影OK。)
阿寒湖湖畔を歩いてるわけですから、この辺りに例の養蚕農家があったのかな、うふふ……とか考える暇もなく、暗闇の雨の中を必死で歩いて(マジで行軍である)最後にスティックを回収しておしまい。スタート地点近くがゴールなので歩いて帰りました。
帰宿して温泉入って一日目おしまい。温泉からも阿寒湖が眺められるよ。君も推しが全裸で駆け抜けた湖を全裸で見よう!(天空温泉は囚人服と同じ色の入浴着を着るが)
2日目 8月9日(火) 阿寒湖〜釧路〜札幌
阿寒湖遊覧船
朝5時から天空風呂に入って阿寒湖を眺めたり、朝ご飯(素泊まりプランのため)に昨日買ったクマヤキ食べたり、ホテル裏に出て阿寒湖を堪能したりした後、早々にチェックアウト。近くの有料駐車場(無人の所に500円入れる)に車を移しました。
阿寒湖遊覧船、朝8時の始発便に乗船。乗車賃は一人2000円ですが、職場の共済制度を使い現金払いすると一人分タダになりました。ありがたぁい。
鹿とたぬきが船体に描かれた船に乗って、美しい風景を80分掛けて眺めます。最高だった。
しかし、こんな綺麗な風景を見ながら、推しが全裸になった場所を私は必死で探していた。もうダメだ。
船内ではマリモを巡るアイヌ神話が語られるがこれは先日亡くなられた滝沢久美子さん朗読とのこと。グランディス姐さん……
遊覧船80分の内、15分は島に上陸してマリモ観察をします。このマリモはシーズンオフになると湖に返すとのこと。かわいい。
帰りの船内はマリモの歌とか「ニシパのなごり〜」みたいな谷垣風演歌とか掛かってましたが、私は推しが全裸で駆け抜けた辺りを必死で探してたのでそれどころでは無かった。
本当はアイヌコタンでシアターイコロの古式舞踊が見たかった。残念。また来る。
阿寒湖〜釧路湿原までは一時間ちょい。
途中、雨がひどくなってきたので「道の駅 阿寒丹頂の里」で休憩。ここの物産館ではワカサギの佃煮が売ってました。チカいっぱいあった〜(佃煮は少し苦手なので買わなかった)
芋餅を食べてしまう。このあとあすけんの女に「芋餅食べすぎですよ!」って叱られるぐらい芋餅を食べてしまうことになる(あすけんやってない)
釧路湿原
阿寒湖を後にして、230号線をひたすら南下し、鶴居の辺りで曲がり、釧路湿原展望台へ。
途中で休憩したものの、阿寒湖〜釧路湿原までは大体一時間半。距離と時間がおかしい。
さすがに湿原を歩く元気・事前許可はないので、展望台で一望するだけにしました。
ここの湿原のどこかで姉畑先生が……と想像するのは気持ちが沈むから止した方がいい。
そして湿原広大すぎて推しの村はどこらへんかわからんかった。それはそう。
でも広大な湿原を眺めてたら、小さい事はどうでも良くなった。この大地が守られてよかった。
(しかしボランティアのおじいさん曰く、どんどん木が侵食して湿地は縮小してるのだそうだ。自然もただ自然であるわけにはいかないのか、きびしい。)
展望台を後にして釧路市内へ。
展望台〜釧路市内は30分もかからない。その間、あちこちで白い鳥が見えたらそれは鶴。めっちゃ鶴見た。鶴、岐阜の田舎のサギ感覚でいる。鶴エブリウェア。すごいな。
釧路では、幣舞橋すぐ横のフィッシャーマンズワーフでお昼ご飯。独特すぎるビルディングの暗い店で食べてたらテレビに荒牧慶彦さんが出てた。しかも推しと共演した初恋モンスターが地味に紹介されてて面白かった。こんな遠くまで来てマッキーさん(とわだまさなり)を見ることになるとは。ステ新作今年なんかやってよ。
釧路市博物館
フィッシャーマンズワーフから幣舞橋を抜けて5分ほど、釧路市博物館へ!
ここは昔から一度訪問したかった、素晴らしい展示だと博物館界隈では有名な館でしたが、まさかこんな形でお邪魔することになるとは。
推しは釧路のアイヌなので、この辺りの暮らしがよくわかって本当にありがたかったです。図録買いました。最高でしたね。
金カムコーナーもありましたが、そこの解説には「釧路地方も出てきて、当館所蔵の船が登場する」とやんわりした書き方がしてあった上、釧路は関係ない10巻が置いてあったので(ほんますみません…)と思いました。アニメ版なら……姉畑出ないし、キラウㇱくんはただクマの肉やシシャモ奢ってくれるいい人達として描かれてるから……アニメ版でひとつ……
釧路空港〜新千歳空港〜札幌
その後幣舞橋をなんとか写真に収めようとしたり、空港に向かう途中でももりもり鶴を見たり、空港近くの釧路市丹頂鶴自然公園に寄ったりしました。空港前でレンタカーを乗り捨てて空港へ。空港周辺にはガソリンスタンドないから釧路市街地で入れていこう。マジで湿地の端にあるぞ空港。
飛行機待ってる間に伊福部昭のシンフォニア・タプカーラを聴いた。釧路のアイヌとの思い出から描かれたこの曲、絶対聞こうと思って忘れてました。待ち時間に2周しました。
このアルバムは私の2022年のベストバイ。特に新世界四楽章がすごいんよ(伊福部じゃないんかい
17:10 釧路空港発 ANA → 17:55 新千歳空港着
小型プロペラ機だったので親が完全に参ってしまっていた。音がすごい。
天候の乱れで、定刻より少し遅れて新千歳着。
新千歳からは快速エアポートで。この時私は北海道の広さを改めて感じるのだ。
遠い。新千歳から札幌、遠い。
47分だったけどめちゃくちゃ遠くに感じた。車内アナウンスの始めが「イランカラプテ」ってイケボが言ってくれててカッコよかった。
疲れでキレてる親をなんとか宥めながらホテル着。親があまりに疲れていたので通りがかったデパ地下でお弁当買った。普通に夕方割引してくれた。普通の買い物だ。
泊まったのは、KOKO HOTEL札幌駅前。
地下道チ・カ・ホ出口からすぐの、綺麗なビジネスホテルでした。(しかしチ・カ・ホと打つたびにSHAZNAのA・O・Iを思い出すな)
本当は夜パフェとか食べに行きたかったけど、もう私も疲れておしまい。
この時、8日に北海道を大雨が襲った事をやっと知る。知ってる地名、これから乗る電車名がニュースで読み上げられている。不安だがとりあえず天気予報を信じる。(札幌の気温103度とか出たらしいが)
3日目 8月10日(水) 札幌 開拓の村〜小樽〜札幌 サッポロビール博物館&ファクトリー赤レンガ館
KOKOホテルの良いところは、朝食つきにすると朝食が同じビル内にあるカプリチョーザで食べられる事です。人生初カプリチョーザ(愛知は一店舗しかない)。
この日は母とは別行動(大丸などのデパートめぐりに行った)、なので聖地巡礼をこの日に出来るだけ詰め込みたいと無理しました。
そのせいで、この後は電池切れ&Wi-Fi切れ&バッテリー切れに悩まされながら進む日です。ホテル入り口にバッテリー貸し出し機器あったから借りればよかった。
札幌開拓の村
札幌駅近くでレンタカーを借り、金カムファンの聖地・開拓の村に向かいます。
このレンタカーがUSBプラグ無くて死亡フラグ1。車高高いタイプで死亡フラグ2。
札幌駅〜開拓の村まではナビで15分ほどと出ましたが、通勤ラッシュに巻き込まれて25分ほどかかりました。
札幌市内、かなり車混みますね。車移動の際は要注意です。あと名古屋人が言えた義理じゃないですが、運転が、その……荒い……?
開拓の村到着。曇っていた空も程よく晴れてきて……と、ここで水分持っていかなかった事を後々後悔します。
入場料を払ったら、すぐ横の休憩所に入るといいです。金カムバナー&色紙&どこがどの場面に使われたかの地図があります。この地図を待ち受けにして進みました。
早速進むぞ!思った矢先に、奥地まで運んでくれる馬車(250円)が目の前で出発してしまったので運が門倉。
まあいいや、と裏通り(左側)から進むと、そこは土方陣営推しにはたまらない連続でした。
その他、まあ歩けば歩くほど見覚えある建物・家具・内装ばかりでしぬかと思いました。実際暑さで死にます。
仕事や金カム謎解きで地元・明治村を歩き回りまわったこのおばちゃん、明治村より建物と建物間が狭くてすぐ歩けるじゃん〜とタカを括ってましたが、明治村と違って日陰がない!自販機もない!!入り口で飲み物を買わなかった事をとても後悔しています。水分大事。
キリがない。
もうあらゆる所が聖地だし写真撮り損ねた場所もたくさん。500枚以上撮ってた。折り返し地点で、スマホのバッテリーは既に半分以下だった。やばい。
ここからは金カム関係ないけどグッと来た建物。
本当にキリがないです。永遠にいられる。しかしスマホの電池もWi-Fi電池もおばちゃんも限界で、途中と最後の二度、食堂で休憩しました。タダの水美味しかった。助かった。
開拓の村を後にし、札幌北インターから高速に乗って小樽に向かいました。
開拓の村〜小樽までは高速で一時間半ぐらい。なんとまあ気持ちのいい道でした。
札幌〜小樽の間の山間部にアシリパさんのコタンや土方陣営の隠れ家があるのかなーと妄想しながらのドライブは楽しい。
しかし景色がそんな妄想を上回ってくる。素晴らしい。
小樽市内は観光客でごった返していて、結構混みました。駐車場はどこも満車で人がすごかった。覚悟しないとダメですね。
小樽市総合博物館(本館)
ここは暴力列車こと「しづか号」が展示されてるので有名ですね。かっこよかった……
とまあ、ぶっちゃけしづか号以外は金カム関係ないのですが、その他は鉄!鉄!鉄!!なので戦前の列車好きにはたまらんので観ました。
本当は総合博物館の別館・運河館にも行きたかったんですが、そこまでの道がめっちゃ混んでて疲れて断念しました。そこは小樽の歴史があるから金カム展に飾られてたテタラペもあるそうで。行かなかったのすごい後悔してます。また行くぞ小樽!
しかしもう電池がヤバいわけです。色々コンビニ入るもレンタル電池はどこもない。諦めて普通にモバイルバッテリー買えばよかった。
サッポロビール博物館&ファクトリー
地道と高速で一時間半ほどかけて札幌に戻り、サッポロビール博物館へ。
博物館内のプレミアムツアーとかレストランは要予約ですが、自由観覧なら無料&自由!
お隣がアリオ(イトーヨーカドー系ショッピングモール)なので駐車場は共通で有料ですが、ここの博物館で駐車券の認証貰うと6時間無料!マジかよ。サッポロビールの懐の深さを思い知らされました。見学後は試飲が100円〜300円でできるし(おつまみつき、ソフドリあり。しかし激混み)、奥には野球チームのなんかがあったし(やきうを知らない)。サッポロビール……懐広すぎるわ……そもそも工場破壊してんのに今年もコラボしてくれる時点で懐がゴビ砂漠ですね。はい。
ここで煙突が倒れて「わああ〜」とか言うもんだから私の人生が狂ったんですよ。だから一番の聖地なんですよここは。
嬉しくて何周も外周したし、横のサッポロビール売店でアイスまで食べたし、隣接するアリオに行って2階から全景見たりした。限界すぎる。
じっくりとビール博物館を堪能し、アリオのイトーヨーカドーで夕飯も買い、さあホテルまで7分で帰れるぞ……と市街地を車走らせてると、なんか見覚えのある建物が……
ビール工場!?さっき行ってきたはずでは???
慌てて調べた。ここはサッポロファクトリー、元札幌麦酒工場跡地に作られたショッピングモール。一部は遺構がそのまま残されて転用されているとのこと……壁や窓など……。
行くべきはこっちじゃん!!!!!
慌てて戻って、車停めて、行きました。
電池残量5%で撮りまくりました。よかった……行けてよかった……。(いや調べとけよ)
この日はあまりに詰め込みすぎたのでここでダウン。札幌ラーメンも夜パフェも食べないまま、ぐーぐー寝てしまいました。
ちなみにホテル周辺に安い打ち切り駐車場はありましたが、そこは全部車高制限があり、私の借りてたミニバンは入れないのでマジ大変でした。レンタカー借りるのは一日でもよかったなあ。
4日目 8月11日(木・祝)札幌〜ウポポイ〜札幌〜函館
さて札幌二日目。
実は、行きたかった場所は前日にほぼ行けてしまったし、行く予定だった北大の博物館は閉館中。車は借りたままだけど、駐車場は深夜料金の切れる8時までに出さないと高額になる、今日は親もいる……。
というわけで、急遽札幌から南下して、ウポポイに行く事にしました。
本当は二風谷行くかどっちか悩んだんですが、二風谷のある平取町に行くならその途中にあるむかわ町でカムイサウルスも見たい。それだと時間かかりすぎるので、ウポポイにしました。
ウポポイ
札幌から高速乗ります。カーナビにウポポイの電話番号入れたら古い住所だったらしく、苫小牧ICで降ろされ(本当は白老ICです)、苫小牧の海沿いの道が霧に包まれ死ぬかと思いました。その霧は一瞬で晴れて試される大地すぎる。
ウポポイの巨大駐車場に入ろうとしたら、入り口に「事前予約のみ」とでっかく書いてある!慌てて駐車場でHP確かめたら、
『ウポポイに入るにはウポポイ一日券を買わねばならず、博物館は無料ながら一日券を買った上で予約せよ、一日券の予約はその日の開館までだよ』
というのが書いてあってオーーーーン!!わかりにくい!!!HPまで調べとけよ!!(るるぶには記載なかった)
せっかくここまで来たのに……と頭真っ白でエントランス入って、ボランティアの案内のおじさんに言ったら「今日は空きあるからいいですよ」と、するっと当日券で入れた。なんだそれ心配し損だ。
でも、その後の時間帯は当日券では無理な時間もある感じだったし、博物館は改めてその場で予約取って人数登録しないとダメだったので色々大変そうでした。もうちょっとわかりやすいといいな。
まあ色々言われてる場所だけど……と覚悟して臨みましたが、博物館としてはかなり画期的な展示方法だったのでとても楽しかったです。
展示自体はすごいしっかりしてて良かったです。ただ膨大な量の品があるのと、さまざまな角度から(人権的なもの、対外的なもの)の展示がごちゃ混ぜなので、何回かに分けてみた方がいいですね。また来たい。
特別展も行きました。
博物館自体の入館は無料ですが、特別展は中で別にチケット買わないといけません。300円。安っ!
アイヌ語研究の知里真志保先生展。言語学者として大変尊敬しており、そしてこの方の著作が無かったらこの前の新刊は書けてなかったので……。本当ありがとうございます……
博物館を出て、ポトロ湖周辺を歩きます。左手は体感棟、右手は再現コタンがあります。高床式倉庫に興奮するおばさん。外側はよかったんですよ、外側は。
少し待ち時間があったので入り口のアンケートに答えました。いい点悪い点全部伝えられてよかったけど、「来館目的」の欄に「ゴールデンカムイ」があって丸つけたら「あー」と言われたし、今回の旅程全部聞かれて正直に答えたら「皆さんそのルートですね」って言われた。あー。
白老〜札幌〜函館
さてこの後、高速で札幌戻り、レンタカー返して特急北斗に乗り函館に向かいます。
そう、行ったばかりの苫小牧・白老に戻るわけです。
なんだそれ。本当は支笏湖行きたかったんですよ。断念しましたが。
特急北斗は大体一時間に一本。
普通に切符を買う。9000円超えでびっくりする。名古屋〜京都の新幹線より高い。鉄ミュの北海道パートを思い出す。試される大地……。
特急北斗は途中まで室蘭本線を走るので金カムのあの経路と同じではありませんが、室蘭以降は暗号解読の時の路線と同じになります。作中では函館本線を蒸気機関車だ札幌〜函館12時間でしたが、特急北斗なら4時間!でも4時間かかるんだ……北海道デカい……試される大地……。
特急北斗、振り子車体なのでめっちゃ揺れます。酔い止め必須ですよ。完全グロッキーでした。イポプテの故郷ぐらいまでは必死で車窓を見ていましたが、函館本線入る頃にはもうダメでした。せめて海側の席を取ればよかった。しかし、振り子に揺られながら永遠に海を見続けるか山を見続けるかの選択肢だ。早く北海道新幹線が延伸してほしい。でも鉄ミュで札幌まで開通するのは2030年って言ってたから……時間がかかってしょうがない♪(全ての知識が鉄ミュに集約されている)
数日前からの大雨の影響が大きかった特急北斗ですが、この日はなんとか普通に函館到着できました。翌日は大雨のため北斗は計画運休だったので本当に助かった。
泊まったホテルはJRイン函館です。函館駅直結のJRがやってるホテルです。そう、つまり金カムラストの暴走列車が突っ込んだ辺りに泊まれるわけです!!女子風呂からその辺りが見えるよ!そして泊まるときは函館山側が選べるよ!!泊まりながらにして聖地巡礼だ!!
2020年開業で、とても綺麗なホテルなのですが……。いかんせん大浴場が狭い!今コロナ関係で15名しか脱衣所に入れず、洗い場も狭いのですよ。脱衣所待ちで並び、洗い場待ちで並び、露天風呂(といっても屋根はある。線路が見える)に並び……と、網走の囚人風呂状態でした。もうちょっとなんとかならないかなあ。
大雨警報のエリアメールを二通受け取りながら就寝。空港周辺なのが心配だけど、天気予報の明日は晴れマークを信じて……
夜景?そんなもの見る気も無かった。
8月12日(金)函館・五稜郭・函館山〜名古屋
5時に起き、外はまだ雨。
窓から朝市が眺められるので人手が多くなってきた6時頃に朝市に行きました。このために朝食無しプランにしたけど、後々ホテルの朝食の方が超豪華だと知ってオーーーン!!また来る!!
土方歳三最期の地&31巻最期の場所
朝食をいただき、朝市から歩いて10分ほど、あちこち冠水している道路を超えて、土方歳三の最期の地と言われる場所にお参りしました。
るろ剣も銀魂も大河ドラマも、各種新選組の物語は全てスルーしてきた上新選組がなんなのかも未だよくわからん自分が、まさかこんな形で歳さんのお参りをする事になるとは思いませんでした。人生何があるかわからんね。
お参りしたあとまた徒歩10分、さっきより賑やかになった朝市を抜けて、金カムラストの汽車が突っ込んだあたりをお参りしました。よくもまあ助かったよな杉元。それから(ネタバレ防止のため言わない)
ホテル帰って函館山を眺め、天候が回復しないままチェックアウト&9時にレンタカーを借りた。
函館駅前で借りて函館空港で乗り捨てるのは追加料金掛からない範囲なのでとても便利です。地味に市内〜空港の距離あるしね。
五稜郭
函館駅から五稜郭・五稜郭タワーまでは車で20分程。かなり混んでるのと、駐車場がとても分かりにくいので要注意です。そのまま五稜郭入り口に突っ込む所だった。
五稜郭タワー、JAFカード見せるとポスカ貰えます。なんかこういう所ばかりになってきたな。
エレベーターで上がると五稜郭!なんか感動して写真撮りまくってしまった。
タワーから堪能した後は五稜郭内に入ります。
さあ五稜郭籠城戦の聖地巡りをするぞ!!と意気込んで行きましたが、前日の大雨で足元がすぐに濡れてぐしゃぐしゃになってしまい、一気にしょぼんとなりました。
それから、五稜郭意外と広いのと、籠城戦はかなり詳細に場所が書いてあるので、聖地巡りしようとするとキリが無さすぎます。ちゃんとポイント絞っていくといいと思います(絞ってなかった)。
推しが何人も死んだ場所なのでゴリゴリに精神削られながら、五稜郭タワーで靴下買おうか本気で悩み(ちゃんとNBのが売ってるよ)、五稜郭を後にしました。
ここから直線距離で七キロの函館山を目指します。途中、全く周り見てないおばあさんの車がぶつかってきそうになって本当怖かった。
函館山
ところで、写真がものすごい晴天なのにお気づきでしょうか。突然晴れて気温がぐんと上がり、もう湿度と高温でヤバかったです。
ロープウェイ乗り場までも相当の勾配でしたから、これ車じゃないと詰むのでは……。
ロープウェイで一気に上がり、最高の眺めが見られました!その中で私は例の大砲の場所を探しているダメっぷり。必死ですよ。
本当に暑かったので、子どもは大体泣いてた。一人の男子は私に「あいつ睨んできた!!」って泣きながら掴みかかろうとしてきたので、本当に暑かったんだと思う(そういう仕事をしてるので雰囲気的に何かが惹起されたのだろう)。多分、施設的に寒さ対策はされていても暑さ対策はされていないので、夏季に出かける時は個人で対策しっかりしよう。ナイスビューより暑さの方が記憶がある。
大砲の場所……?
その後は、函館山の山腹を車で周り、停められそうな場所で車を停めては、例の大砲の地点をうろうろしました。
あの回が本誌に載った時からずっとあの場所はどこか探してて、当時の地図も見てるんですけど、寺っぽいのはないんですよね。
http://archives.c.fun.ac.jp/fronts/index/reservoir
函館市中央図書館のとても充実したデジタルライブラリー、1907年前後の函館山の地図が見られます。ただし当時すでに函館山自体は軍事機密で地図は不許可。
普通に考えて、新選組が屯所にしてた旧称名寺かと思いましたが、あそこだと高さが無い&1907-8年時点では移転してるので多分違う。
そもそも1907年に函館大火があってこの辺りも被害を受けたそうなので、大砲の隠し場所は完全にフィクションなのかもしれません。わかったらまた行きます。
30巻の地図的には、旧函館区公会堂の上あたりかなー、という気がします。もう特定されてる方おられるかもだけど。待ってます。また行くので。絶対また行くので。
ロシア領事館も行きましたが、本当に馬が怖がるほどの急坂です。ここ、車でも怖かった。
坂を下って、お昼ご飯は五島軒のカレーをいただきました。私は『明治のカレー』のポーク。添えてくれるガラムマサラ入れると程よい刺激で美味しかったです。五島軒は建物自体が歴史的建造物で、中には博物室もあるのでぜひ!
函館市北方民族資料館
そして私だけ函館市北方民族資料館に行きました。
ここは北海道だけでなく樺太も含めた北方民族の品々が多数あって、ウポポイとはまた違った濃い展示になってます。建物自体も古い銀行なので、目が足りない。ここだけで半日いてもいい。一番気になってたペラウㇱトミカムイ(呪具として使われた本土の鍬形。別の名をキラウㇱトミカムイ、角を持つ金色の神様)、やっとここで見られた。
もっとじっくり見たかったけどタイムアップ。
車で空港方面に向かいます。
津軽海峡沿いを走りながら、「刀!!SAMURAI!!」というヤバげな看板が見えて、そこは石川啄木&土方歳三記念館だったそうですがなんなんですか。
観音様のあるお寺(湯川寺)
さて函館空港に向かう前に絶対寄りたい場所がありました。
湯川町にある湯川寺。ここは、明治時代に函館山のあちこちにあった観音様が現在安置されてるお寺です。駐車場に三十三体置かれてて一気にお参りできるよ。
これで、推し関係の聖地巡りはおしまい!!たくさん抜けてると思うので、色々情報出揃ったらまた行きたいです。アニメ四期もあるしね!!やるよね阿寒湖??やりますよね????
函館空港のレンタカー会社で車を返却して空港へ。ガソリンはちょびっと使っただけでした。
17:50 函館空港発 → 19:50 中部国際空港着
函館空港で、スタッフの方が「名古屋空港行きですね」と連発するので、古い人間としては名古屋空港=県営名古屋空港、現在の小牧空港だと思ってしまうので本気で震え上がった。ちゃんと中部国際空港のことでした。よかった。
函館空港、さっさと保安検査受けましたが中の売店は全く良いものなかったので保安検査はギリギリがいいです。あと、きらゆきは売ってなかった。
まとめ
レンタカーないと、詰む!!
これに尽きると思います。つまり、雪が降って車の運転が危険な冬には行けないのでは……と北海道の厳しさを思い知らされました。
たった五日間でも豪雨や濃霧や酷暑に悩まされたので、まさに試される大地!!
でも!楽しかった!!また来たいです!!
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