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「今更」な旧正月とスピリチュアルと天然石の話

お正月はあっという間で、七草は食べずに大寒も過ぎる頃になると次は

「今年の旧正月って何日からだっけ?」

輸出入関係、物流、調達、製造なんかに関わる仕事だと重要ですよね~ まあ大体年明けには確認して、それを見越して慌てて動くかはたまた諦めるか  笑

金融業界で仕事してた時に一年に一度のお休みを一月二月に取ったことがあって、旧正月の中華人大移動にスケジュールが当たらないように気をつけてました ここ10年位は中国の人達がLCCで東南アジアにばんばん出かけるようになってたので、宿が取れないとか交通機関の席が取れないとかいう目にあいたくなくて

今年は2月1日が元旦なので、1月31日から1月6日までお休み…ということは1月の最終土日は出勤するのかな? まあ人や職場によりけりで二週間休むところもあるので 
仕入先の中国の業者さんは
「物流とか通関とか流れなくなるから、1月27日以降の注文は休み明け2月7日にならないと出さないから!気を付けてよ!」
てHPのヘッダーの下にでかでかと赤字で書いてる 笑
毎年春節明けにクレーム入れてくる中華世界の非住民に困らされてるんだろうなあ、とお察しします…西洋人もクリスマス休暇とニューイヤーホリデーで休むくせにね~
「今更騒ぐなよ! 旧正月は毎年スケジュールが変わるんだよ!」ってキレてんだろうなあ…ていうのが今更の話、その一

今更の話、その二 スピリチュアルと天然石について
小規模製造業&装身具販売者であるところのワタクシですが、素材として天然石をメインに使用しております 自分がよく使う石ならモース硬度と結晶系とか位のことはわかりますが、

「何に効きますか?どんなパワーがありますか?」

などといった非科学的なことは一切わかりません!ので、聞かれてもお答えしかねます

「すぴりちゃる?何それ、食べたことない」

というワタクシが今ハマっててよく聴いているアーティストの方がこちら

なんだか20年前にバンコクの金融関係で働くイケメンの若いシーク教徒のお兄さん達がスーツにターバンしてて恰好よかったのを思い出す(最近のシーク教徒の若者にはターバン離れが起きているらしい)…楽器もお歌も上手だし、苦い社会人体験のブラックさ・エゲツなさをお茶目で可愛さをも感じる歌詞に落とし込むワードチョイスのセンスがいいデス
このターバン姿を『文化の盗用』という欧米的お節介焼きを入れた人がいたそうだけど、相手文化・宗教に対する尊敬があればいいと思う(私自身もシーク教徒じゃないから厳密には聞いてみるしかないけど) 
例えば西洋人の若い女の子がコスプレちっくに巫女さんの恰好してても日本人は怒らないし、そのように寛容であるべきだと思う  相手側の宗教や文化に対してのただミーハーな憧れだとしても、決して貶めたり馬鹿にしたりしてないのが明らかにわかってるのに、まるで鬱憤晴らしのようにヤリ玉にあげたりするのはよろしくない傾向かと

このMV見た後、「スピ、スピ、スピ、スピ…」のリフレインが頭にこびりつきますよ 笑

話戻りますが、スピリチャルなモノが存在する、と信じる人を否定するワケではありません ただワタクシ自身はスピリチャルなモノを感じる能力がないのと、
「いつどこの誰がどういう根拠で見たのか聞いたのか感じたのか? 
化学的物理的生物学的時間軸的に正当な、科学的で客観的根拠はあるのか」
という説明ができない以上、
「何時何処の国の誰がゆうたか全くわからへんような裏付けの無い口上」
をさももっともらしく述べて商品をお客様へお勧めする、ということは絶対にできないし、人の不安を煽ってそれを生業とするのは一番アカン

昔、初めて店舗を持った時、同じ雑居ビルの中にパワーストーンを販売するお店がありました 数珠的ブレスレットだけでなく家に置くでっかいジオード(晶洞)とかを売っていて、所謂悩み事の相談(家庭内トラブルや病気など)を聞いて、「石の力で解決できます」と言っていたようです
お客様が納得されて買われたのならそれはそれで良いのでしょう、私が制作する商品とは商品単価が3桁(!)違っていても 
何年も前にその店のオーナーさんはまだ若くして亡くなられたと伝え聞きました 

天然石はコツコツ手掘りの石も今でも無くは無いですが、大概は鉱山で重機使ってドカーンと掘って、コンテナにドカーンと詰めてインドか中国に送って機械でガンガン割って、今流通してる色石の9割は加熱で色を濃く(又は淡く)する加工してから、機械×人力で研磨してやっと市場に流通してくるんですよ 
そうすると「天然じゃあないじゃん!」て言う人出てきますよね、ハイ、出た!日本人のナチュラル信仰! タイ人もインド人も皆「日本人はすぐナチュラル?て聞くよねー」って笑って言います 笑 (私も一応聞くけどね)

でも「Unheated(非加熱)」とうたっているけども
「この値段でこの色はそんなわけあるかーい! 処理してんだろ!!」
ていうことはよくあります 焼いてるから買わないか、といったらそういうことでもなく…古代エジプトやインドでも宝石の加熱は行われていたそうですが、今は放射線あてたり圧力かけたり焼いたり染めたり蒸着・コーティングしたり、と人工的な処理をトリートメントと呼んでいます
何度で何時間焼いたり圧力かけたりすれば最高級の色に近づけるか、というのを何年もかけて研究してそれが独自の技術になるので、それは業者さん達の努力の賜物です
自然の色に近くて自分にとってリーズナブルであれば、買います 希少性が価格に反映するので、その色を出すのが難しければその技術分が高く評価されて上がるわけですから、それが自分の許容範囲かどうか、ってだけ
(ディーラーがやけに乗っけた値段をつけてるだけって場合もある)

地中深くでたまたま熱が加わったのと掘り出してきた後に人工的に加熱したのの鑑別は難しいそうです だから何を「ナチュラル」と呼ぶか…これが今更なんですが、結構な難問ですよねえ 昔はトリートメントとエンハンスメントと人工処理の仕方で分けてたみたいだけどそれも全部トリートメントに統一されたし
結晶の形や劈開性(石の割れる方向)などの外見的要素と色の具合に不自然さが見られなければ「天然石」でいいのかな?と思ってます (鑑別団体の公式見解の対象としている石のランクと自分が買っている石のランクが違いすぎるため、おこがましすぎて参考にできない…)
但し、「染色」は不自然だったり色落ちがあったりするので、表記するようにしてますし、染めた物しか買えない珊瑚とずっと昔から染めるの当たり前の瑪瑙などの石以外はなるべく買わないようにしています

長年見てると「あ、これヤバいヤツ?」ぐらいの怪しいのはわかることが多いですが、石屋さんであっても綺麗に研磨してビーズ状になっているものについては産地は国ぐらいしかわからないし、そんなことに興味ないから「知らない」ていう石屋のオヤジも多いです 汗
Mineral specimen(鉱物標本)であれば産地もちゃんと書いてあるけど、中国なんかだと、「河南省」としか書いてなかったり…河南省ってめっちゃ広いけど、どこ?どこの鉱山?! みたいな 笑

さて、そんな人工的に処理された石が殆ど、という事実を知ってもなお
「パワーストーン」を求める人も中にはいるでしょう…人は何かすがるものや支えになるものが必要ですから 

原始の時代から人間は単純に綺麗だから石ころ拾って磨いて身に着けてきました…だからあまり多くを望まずシンプルに
「綺麗だから身につけるor綺麗だから手元において飾って楽しむ」
のがよいのでは、と私自身は思っています

そして最近インドネタでちょこちょこ盛り上がってるおてだまさまの記事

に触発されてインド旅行の写真を見直してみたところ自分史上最高(?)にスピリチュアル写真を発見しました!
こちらです!

マドゥライのスパイス屋のサイババに激似なオヤジ(黒すぎるけど)
たまたま通りかかって、「似てる!」と思って写真撮ろうと思ったけど接客中でなかなか写真撮れなかったんです やっと接客終わったところを撮ったんですが、後ろに貼ってある写真に帰国後気が付いた 汗

サイババが亡くなったのは2011年 この写真は2012年の旧正月の一週間前くらいですね

トップの画像もある意味スピリチュアルなのかな インド人にとっての聖地であるカーニャクマリ(コモリン岬)の日の出ですから

カーニャクマリは人口数万の小さな町ですが、人口以上に人がやってくる聖地です  朝ホテルの窓を開けていると、イスラム教のアザーンとキリスト教の教会の鐘の音とヒンズー教なのかインド的旋律の歌が交互に響きわたってて、めっちゃ面白かったです 笑

南インドでよく食べられるTIFFINのひとつ、ドーサ 
もうちょっと暖かくなったら、ドーサ焼こう 東京でMix粉買ってきましたが、まだ作ってない

部屋が寒すぎる(ファンヒーター使って大体8~16度位)のもあるんでしょうが、同じ部分に力を入れる作業をしているせいか、関節が痛くて…特に手 加齢もあるんでしょうね…老人の入り口に立っております…なんであんまりマウスを使いたくなく、PCは仕事以外にあまり使わないようにしています…noteも一週間にまとめて読む感じで、コメント書かずに読み逃げになっちゃってます、ゴメンナサイ

おわり

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