「神様 僕を」

僕は今 
水平線の上に湧き立つ入道雲を
掴みに行こうとして
荒廃した世界の中を歩いている
あの日 僕の中に実った果実が
いつまで経っても熟れないままだから

生きる意味を見つけられたら
みんなと同じようになれたら
あんなものを追いかけなくて済むだろうか
分からないけど いつも
こんな風に生まれた自分を悔やんでしまう

空に向かって飛び立つこともできないまま
ただこの「地上」に縛り付けられている
そんな僕を今日も置き去りにして
みんなで嗤えばいい
みんなで嗤えばいい!

僕は今 
水平線の上に湧き立つ入道雲を
掴みに行けなくて
荒廃した世界で座り尽くしている
神様が僕を明るい空の方へ
いつまで経っても連れてくれないから

心を光り輝かせたら
自分でそちらへと行けたら
早く僕を楽にしてくれるのだろうか
分からないけど いつも
こんな心も体も弱い自分が嫌だ!

空に向かって飛び立つこともできないまま
ただこの「地上」に縛り付けられている
僕を置き去りにしてもいいからさ
どうか嗤わないで!
どうか嗤わないで…

神様 僕は
誰かと心を分け合えたらと
願うのも愚かなのだろうか

空に向かって飛び立つこともできないまま
ただこの「地上」に縛り付けられている
僕の心を置き去りにしないで
誰か救ってくれ!
誰か救ってくれよ!

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