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うさぎごと 第4回 濁流とカカシと知恵の欠片

 この三日間くらい、濁流のようだった。嬉しさと悲しさと焦りと全部が入り混じって、身体と脳が「何かしなくちゃ」と反芻する。Twitterで新しいことをはじめたり、既存のコミュニティでイベントの呼びかけをしたり、必死だった。その波が昨日の夜ピークだったのだと思う。弱音を吐いてしまった。

 相談として言葉にしたりしてもらうと、初めて気が付くことがたくさんあった。私はきっと年末年始から昨日までの不規則的な休みに振り回されていたのだろうと思う。だから、今日からは通常運転で、いつもの私でいられるはずだ。

 いつもの私は、セルフイメージだけど「ゆるくて真面目に考えるアホ」かなと思う。いや、アホなことないですよって思ってくれる人がいるかもしれないけど、考えなくていいことまで考えてしまう癖はなかなかにアホだな〜って、我ながら思うのです。

 話が変わるけれど、私は「オズの魔法使い」のカカシが大好き。カカシは、自分の頭は脳みそが空っぽで、藁しか詰まっていないと苦悩する。知恵を求めてドロシーの旅に仲間として加わる。そんな「脳みそのない」カカシは道中、ピンチの時にリンゴの木に実を投げさせたり、自分の藁を使って蜂から身を守るようにさせるなど、自分の頭を使って判断している。

 人は「自分に足りないもの」について悩む時、「自分に足りないもの」の欠片を持っている。何も持っていなかったら、「自分に足りないもの」が何かにすら気がつかないし悩まない。オズの魔法使いのカカシも、知恵があるからこそ知恵がないと悩むのだと思う。

 そんなわけで、いろんなことに悩んでる私はいろんなことの欠片を持っているのかもしれない。と前向きに考える午前3時。冬の深夜は、空気が透き通っている。今日も一日、ゆるく頑張る。

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