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45年。

なんやかんやありまして、児童発達管理責任者の研修を受けてます。
峠工房は、1969年に無認可の障害者療育支援施設として開設しました。
その当時は厚生労働省は厚生省と労働省に分かれていて、

学習、就労も生活のうちと見て、一括して一貫した療育支援をするという理念

の峠工房は厚生省と労働省を跨いでしまうという理由で福祉施設として認可されなかったからです。
それから

けっ!
役に立たねえ法律なんか知った事か!

と、

尖った姿勢

で理念を貫き45年。
2014年に障害者に関する法律が大きく変わりました。
放課後等デイサービスという

峠工房が45年前からやっていたようなもの

ができましたが、

時すでに遅し。

行政による金銭的な援助のないままやってきた

峠工房の建物はボロボロ

建築物の法律で規定されてる耐震検査の枠からも外れて参入できない。
まあでもなんやかんやありまして、2016年から参入したわけですが、例えていうなら

45年間野良生活をしていた猫が飼い主に恵まれ室内飼育で暮らし始めるようなもの。

外には出れない、狩りもできない、うんこもしっこもきまったところでする、人間の言うことを守る
慣れるまで大変です。
毎日が空前絶後の忙しさで、法律にじっくり取り組む時間はありませんでした。
そして時は流れて今。
児童発達管理責任者の研修により、ガッツリ法律と向き合うこととなりました。
すると驚いたことに2014年から施行された現行法は

障害者の持つ障害ではなく、障害者を生きにくくしている社会の障壁について工夫して社会で生きる人となるバックアップする

という内容でした。
あれ?それって

峠工房がずーっとやってたことジャーン!

峠工房が現行法施行の45年前からやっていたこと、その峠工房の理念に共感して共に頑張って我が子を社会の一員として育て上げた親御さん
今私は

ヘラヘラと文字で書いておりますが、

その45年は

闘いの45年

でした。
その45年を経て、

峠工房が理念としていた社会を作ろう!

という法律が制定された。
それはとても

希望のあること

と捉える人たちもたくさんいたと思います。
2014年からまだたかだか10年しか経っておらず、

意識改革

には至れてないなーと感じることは数多ですが、10年前に

この法改正により障害福祉事業に夢を抱いた若者がいるはず!

そんな人たちに

闘いの45年の経験値はフィードバックすべきだ!

と、体重に反して重くなった峠工房園長のケツを叩いたので、何か発信できるようにしたいと思います。


サポートは峠工房の維持運営費となります! 受け皿のなかった重度障害者の生活・学習・就労訓練から始まり半世紀、近年は増加傾向にあり、対応が追いついていない軽度発達障害、また選択肢の少ない身体障害の人達も住み慣れた地域で生きていけるような自立を支援をしています。よろしくお願いします。