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no.35 うどん用のどんぶり鉢 作成編

陶芸教室で作っている作品の作成過程について紹介しています😊

先日、友人から「うどん用のどんぶりを作って欲しい!😫」とリクエストをもらいました。
どんぶり鉢がラーメン鉢しかないらしく、かと言ってどんなどんぶりを買えばいいか5~6年ずっと悩んでいるとのこと。
ただ、どんぶりはかなり大きいので、陶芸教室で作ると粘土代と焼成費が結構かかります😥なので完成したらminneから買ってもらえることになりました。ありがとう友人!😂

そして、私は3月末に引越しをし、新しい家に電動ろくろを買い、家で陶芸ができるようにしました😎

このどんぶりが家で作った作品で最初に記事にする作品になります✨

3月末から作っているのに、記事にするのが5月になったのは…
失敗したり事故で壊れたりして、4回も作り直したからです😂今回の記事では失敗の過程も紹介していこうと思います。

友人と旦那さんのペアでプレゼントするので、大きさがそろうように1回に2つ作ります。毎回、白土を1.2 kg使いました。

■1回目 →底にヒビが入り失敗…😇

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電動ろくろで成形後、削れる固さになるまで1時間ほど乾かします。
家にあるどんぶりが直径17.5 cmでした。焼成で10%ほど縮むので、成型時は直径18.5 cmで作りました。

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削る前の状態。

自宅で陶芸を始めてから気付いたのですが、成形直後~削る前の間に1 cmほど縮んでいました!
私はずっと、削った後~素焼き前の間に一番縮み、成形直後~削る前まではほとんど縮まないものだと思っていました😜
私が今まで計算していた収縮率は、削った後~本焼き後の間で、これが約10%でした。
成形直後~削る前までの収縮を考慮できていなかったので、今度改めてしっかり計算しようと思います👍

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削った後の状態。1回目の片方と、

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もう片方のどんぶり。
写真ではわかりにくいですが、丸っこい形で気に入っていました。計4回作った中で形は一番お気に入りでした…😑
ただ、上述のように思いのほか縮んだので、親子丼とか、ごはん用の丼の大きさになってしまいました😥
そして、

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底にバキっとヒビが!!いわゆるS字のヒビです。
これは底の粘土をしっかり締めていないときや、底と側面の乾燥度合いが違うときに発生するヒビです。

2回目以降は底の土をしっかり締める(押さえる)ことと、乾燥をゆっくり行うようにしました。

乾燥についてはこちらの動画がとても参考になりました👍👍

動画で言われているような日光を当てる場所がないので、私は以下のようなやり方で乾燥させています。

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削った後の作品をゴミ袋などの大きい袋に入れます。作品の下には必ず紙を敷きます。袋は写真では白いですが、透明の袋の方が、内側に付く水滴が良く見えるのでおすすめです👍
下に敷く紙について、作品は乾燥で縮みます。下に紙を敷かないと作品が接地面に引っかかって縮みにくくなり、接地面にヒビが入ることがあります。私は作った作品を直接板の上に置いといて底にヒビが入ったことがあります。紙を敷くことで作品と一緒に紙が縮み、ヒビ割れを防げます。

また、かなり慎重に乾かしたい場合は紙は1枚だけにします。複雑な造形で厚さが不均一な作品は慎重に乾かした方が良いと思います😀
そこまで慎重に乾かさなくてもいいかな、という場合は、タウンワークとか市報の冊子を真ん中で開き、その上に作品を置いて、袋を閉じます。冊子が水分を結構吸うので、紙1枚のときより早く乾きます

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袋に紙を敷いた作品を入れたら、口を閉じて密閉します。
数時間したら袋の内側に水滴が付いてきます💧削りたての作品はフチは固いけど底は柔らかく、水分が不均一です。袋の内側に水滴が付くころには作品の水分が結構均一になっているように思います。
水滴が出たら袋から作品と紙を出し、袋を裏返して乾いた面を内側にします。紙もふにゃふにゃになっているので、新しい紙を敷き、作品を置き、また密閉します。
これを3~4回繰り返します。作品が結構固くなったら袋から出して、新聞紙を敷いた棚にフチを下にして置き、乾燥させます。
今のところこの方法だとヒビもゆがみもなく乾燥できています😀

■2回目 →削り足りず重い仕上がり…ボツに😇

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成形後、削れるまで乾かしている状態。
前回の作品が小さめだったので、成形後の直径が19.5 cmになるようにしました😀
この後削ったのですが、どうも重くて気に入りませんでした
乾燥後、どんぶりを割ってみました🙄

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側面の底に近いところがかなり厚いです!底自体は5 mmぐらいになるように測って削っていますが、底以外は厚みを測れないので勘で削るしかありません😂

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フチの厚みは5 mmなのに、底付近は1 cm近くありました。

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本来は上の絵のように、成形後に内側のカーブを理想的なカーブにしないといけません。削るのは外側と底のみです。そしてフチも底もすべて同じ厚みにしたいところです🤔

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しかし、私の場合は内側のカーブが私が作りたいどんぶりの形になっていません。外側を削って理想的な丸みにすると、内側にムダな粘土が残ってしまいます😭対処法としては内側も厚みが均等になるように削らないといけません。
3回目以降は内側も削ることにしました。(本当は内側のカーブを上手に作りたいのですが…)

■3回目 →陶芸教室で破損しました…撃沈😇

3回目は削った後の写真のみ。

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削った後の重さは、片方は568 g、

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もう片方は647 gでした。
大きさも重い方が大きいです。同じサイズにそろえているつもりなのにズレます…。もっとシビアにそろえないといけないな…😓

自宅から陶芸教室まで、徒歩25分+電車20分の45分かかります。
割れないように慎重に慎重に運びました。
が!!何らかの事故があったそうで、「ごめん!割れちゃった!」と写真とともに先生から連絡が来ました…。何があったんや!!

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割れちゃったのは仕方ないので、ペアで作り直します。なので割れたやつの相方も没にします。
正直3回目のどんぶりは内側の削りが甘くてちょっと重かったので、これでよかったのでしょう…!😇

■4回目 ←今ココ🥳

4回目は1個ぐらい割れても良いように、そして大きさがなるべくそろっているものをペアにするために、4個作ることにしました👍4個もあったらいけるやろ!!😂

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左が削った後、右が削る前です。すでに高さがちょっと違う…。

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4個作って並べてみました。う~~ん、大きさ、高台の高さ、反り具合が全部微妙に違いますね。修行が必要ですわ😩

右2つと左2つは違うタイミングで作ったので、乾燥具合が違います。左の2つは乾ききっていないので、もうちょっと縮むはず。

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先発の2つ。

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後発の2つ。
左の大きい方を作っているとき、途中で失敗してフチがひしゃげてしったのですが、底の粘土を上に持って行って持ち直しました。その分底の高さが足りなくくなったので、成形後に粘土を底に貼り付けましたが、ちゃんとくっついてできあがりました。良かった😯


このまま4回目の4つが割れずに無事に仕上がってくれることを切に祈っております😂

次は素焼き後に更新します✨色と柄、どうしようかな~

【2021/6/21更新】この作品の続きはこちらの記事です。ぜひご覧ください😉

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