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「新撰組」をめぐる意外な知識

幕末維新期、幕府のために戦った新撰組。

近藤勇、土方歳三、沖田総司などが活躍する青春群像劇のイメージが強いです。が、最大200人いたという隊士の中には面白い来歴の人もいます。

その一人が、斎藤一諾斎(さいとう いちだくさい)。1813年生まれで、1868年の入隊時は、当時としては老齢の56歳でした。しかも僧籍にあり、甲斐(山梨県)の寺の住職をしていました。

戊辰戦争時、新政府軍を迎え撃つため甲斐に向かった新撰組に乞われて入隊したものです。

また、維新後も生き残った新撰組隊士としては、永倉新八や斎藤一らが有名ですね。彼ら以外にも、少数ながら生き残り隊士はおり、昭和まで生き延びた人もいました。

最後の新撰組隊士となったのは、池田七三郎という人です。亡くなったのは1938年(昭和13年)、享年は数え年で90歳。

新撰組の生き残りが、第二次世界大戦前夜まで生きていたというのは不思議な感覚です。幕末維新と第二次世界大戦は、私たちがイメージするよりは近いのかもしれません。

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