世代間の学習姿勢から見受ける50代社員の“死に体“_MyJC①
『会社で悶々と過ごす50代が、60代で燦然と輝くために今やるべき事』と題し、自分軸のジョブ・クラフティング論をコミックと文章でまとめていきます。
まずは【序論:50代の働き方は変えようがないのか】を始めましょう。
各世代別でみた受講者の休憩時での様子
外部の人間だから見えてくる会社員の実態 〜著者紹介〜
私は組織におけるビジネススキル養成の講師業を営み、まもなく四半世紀になります。
どのくらいの数の企業と人に教授してきたか記録を取っていませんが、おおよその算出を試みました。
デビューからの23年間を振り返ると、年間に平均130日稼動程度になるでしょうか。
そのうち10分の1が新たな案件だとしたら、講義を担当した企業数は300社くらいとなります。
二日連日のカリキュラムがあるので1日あたり受講者数を15名と少なめに仮定し、130日x23年となれば約4.5万人の前に立って講義した計算になります。
思考力や概念化をもたらすコンセプチャルスキルをベースに、新卒入社時から昇格時、中堅から管理職、そして経営層にと、組織に所属する全職位への学習機会をいただいてきました。
僭越ながらそんな私だからこそ、各世代の受講状況を通して感じ取れる実態があります。
50代社員が”死に体”になってしまう必然的理由
会社に所属する50代の多くが醸し出す印象がどうも“死に体”……金魚でいえば水槽の中で腹を見せて浮き上がってくる瀕死の状態なのです。
社内においての自己目標が掲げられず、漠然と定年後の働かない暮らしに意識が向くのか、とにかく学びへの覇気がありません。
研修で見せる各自の様子は日頃の業務姿勢からのミラーリングなので、仕事の場においても同様な状態になっているのでしょう。
それはタイムリミットが迫ることで働きがいを希薄化させる、定年というゴールセッティングをしてきた組織体の定めともいえます。
したがって良いか悪いかではなく、50代の“死に体“はある意味必然的な姿と考えざるを得ないのです。
本テーマとなる『自分軸のジョブ・クラフティング』とは
ジョブ・クラフティングとは、自らの仕事に対する”やらされ感”から”やりがいある活動”へと変容させる取り組みです。
とはいえ、上層部の指示命令で動いている状態から、自らの意志によって働きがいを見出し、業務パフォーマンスを向上させるにはどうすればよいのでしょうか。
まずは、籠の中の鳥だった自分が籠の外へ目を向けて、いろんな可能性を見据えることが重要といえます。
社外に拡がる可能性へ自らの未来をフォーカスすると、今やるべき仕事の取り組み方法が変わってくる……それが『自分軸のジョブ・クラフティング』がめざすテーマなのです。
さて次回は『世間の理屈でリスキリングを押し付けられる50代社員の愁い』です。
『会社で悶々と過ごす50代が、60代で燦然と輝くために今やるべき事』のラインナップ
自分軸でジョブ・クラフティングを実践する手法を、日々の習慣に落とし込んだビジネスメソッドとしてまとめていきます。
各記事の公開後に、下記の一覧から該当noteへリンクいたします。
【序論:50代の働き方は変えようがないのか】
【今日のジョブ・クラフティング】
⑥ノートに万年筆を挟んでミーティング(未定)
⑦書面にある副詞と形容詞にアンダーライン(未定)
⑧ 100均ホワイトボードに描きながら説明(未定)
以下、つづく
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