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ビジネス先生業へ挑戦する50代社員の働き方改革_MyJC③

『会社で悶々と過ごす50代が、60代で燦然と輝くために今やるべき事』と題し、自分軸のジョブ・クラフティング論をコミックと文章でまとめていきます。
その【序論:50代の働き方は変えようがないのか】の最終話です。


ビジネス先生業をめざすためのジョブ・クラフティング

自席で天井を仰ぎ見つつも、魅力的な姿に想いを馳せる

30代だった頃の働きぶりと比べると、50代の今はなんだか隠れるように、いや隠されるように仕事をしている感があります。
そんな気分に陥ると現状の仕事に対する限界に苛まれて、働くことで示される存在理由は薄らいでしまいます。

このままではいけません。
視点を切り替えるべきです。
自席に腰を落ち着けながら、会社を卒業した自分を想像してみましょう。

定年後の仕事を経済的な側面でイメージすれば、どこかに所属して仕事を得ることになります。
決められた物事に沿って指示通りに動く、つまり労働の延長です。
それでは現状よりも働きがいが減衰するのは当たり前、お金のためと割り切るしかありません。

今こそめざす未来は、魅力的な自分になって幸せにビジネスを進めている姿です。


働いてきたからこそ”ビジネス先生業”という可能性がある

60代での魅力的な働き方のひとつに先生業があります。
自らの知見をベースにビジネスについて教える立場の人物です。

先生とは読んで字のごとし「先に生まれた人」なので、自らの経験やノウハウを携えて伴走する役回りと考えるべきです。

人材育成の講師である私のまわりには先生が溢れています。
ただ皆が先生業で成り立っているかといえば、そうでもありません。
「先生=偉い人」と考えがちな人は消えています。
偉い人だというプライドは、周りからすれば単に鬱陶しいだけです。

したがってビジネスシーンで求められる先生とは、一緒に活動したい外部パートナーといえるでしょう。

顧問、コンサルタント、士業、講師などのプロフェッショナルな立場を、世間では先生と見立てます。
いわば有益な情報を教えてくれる人であるからこそ、先生と呼ばれるのです。

教えるとは学びの最上級とされ、松下幸之助の言葉にある「教える人こそいちばん学ぶことができる」のですから、誰もが真摯に学んでいれば先生的立場になれる可能性があるはずです。


いまの仕事をしながら自分に変革を起こす動詞を生み出す

日々の仕事を終えてから、自己目標のための学習に取り組もうとするから挫折します。
毎日継続して学んでいくモチベーションをキープできずに、やがて心が枯れます。

だからもっと始めやすくて続けやすいレベルアップの方法が必要です。
それが現状の働きの中で学ぶことなのです。

ビジネス先生業でうまくいっている人は、考え方の広さや深さが垣間見られ、なんらかの実践的な行動が伴っています。
行動……そうです。
どんな動詞を持っているかが問われるのです。

名詞的なスペック、たとえば出身校や所属組織、保有資格や表彰実績などは、仕事の入り口として有用ですが所詮そこまで。
ビジネス能力を示す動詞の履歴が、先生業には重要といえます。

そんな自分の動詞を組み上げるためには、日頃の小さな行動変化に意味が出てきます。
それも明確な目標を携えて……たとえば「60代にはビジネス先生業へ転身する」はいかがでしょうか。

組織から与えられた目標ではなく、自分自身が描き出すゴールが現状での主体性を育みます。
よって目の前の仕事への見方を変えてやりがいをほじくり出し、工夫して働くことが自分を基軸にしたジョブ・クラフティングの実践になるわけです。


自分軸のジョブ・クラフティングで三方良し!

会社の立場から言えば、ビジネス先生業を目標に持たれると、組織のミッションや方針とはベクトルが合わない違和感を持ち得ます。
しかしながら、50代社員が日々気概を持って仕事に臨んでいる姿は、組織にとって決してマイナスではありません。

その下の世代からしても、職場の中で働き方へ刺激を与えてくれるロールモデルに映ることは歓迎です。
自分自身の魅力的な未来像にもなるからです。

さらに社会へ目を向けると、後人のレベルアップにつながる影響者は、人でしか適わないでしょう。
そう易々とAIに置き換わらないと思えます。油断はできませんが。
なので世の中は、人を動かしビジネスを創るパートナーとしての優秀な先人の出現を求めているのです。

働く中での行動変化が、自分や組織、社会へ向けてプラスになります。
これらの作用が『自分軸のジョブ・クラフティングで三方良し!』となるわけです。

では実際にどのようなジョブ・クラフティング(JC)に取り組めばいいのでしょうか。
次回からは『今日のJC』と題して、いまの仕事を進めながら”ビジネス先生業”をめざす上で必要な小さな取り組みを紹介していきます。


最後にひと言。
本テーマである『自分軸のジョブクラフティング』では、先生になるための転職情報を提供するわけではありません。
プロフェッショナルな先生業への転身を視野に入れ、今いる会社で自分を創り上げることが狙いです。




『会社で悶々と過ごす50代が、60代で燦然と輝くために今やるべき事』のラインナップ

自分軸でジョブ・クラフティングを実践する手法を、日々の習慣に落とし込んだビジネスメソッドとしてまとめていきます。
各記事の公開後に、下記の一覧から該当noteへリンクいたします。

【序論:50代の働き方は変えようがないのか】

【今日のジョブ・クラフティング】

ノートに万年筆を挟んでミーティング(未定)
書面にある副詞と形容詞にアンダーライン(未定)
100均ホワイトボードに描きながら説明(未定)

 以下、つづく



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