非線形な寿司屋、すもうの秋『心』【笑い・ネタ】
ほい、昔むかし書いたネタなんかを載せていきます。
今回1ネタ無料、ちょい気合い入れた1ネタが有料です。
非線形な寿司屋
一応「正月」というイベントに乗ってみたいと思い、スシでも食べようと出前寿司のチラシを見た。
上1人前 1,000円
けっ。正月からこんな安もん食えるかよ。
特上1人前 1,400円
たいしたことないな。ウニはどうしてんウニは。
極上1人前 1,800円
特上に入っとったネギトロがないのはなんで!?
ネギトロ好きやねん! 頼むから入れてくれやぁ!
特選1人前 2,500円
なんか嫌いな巻き寿司多い。
ほほえみ 750円
なんで30にもなった男が正月1人でほほえまなあかんねん。
タコをあげたりコマを回さざるを得ないわ。
「もういくつ寝るとーお正月~」とか歌いつつ「マイナス1日、マイナス2日」と理系的に数えるぞ。
宴(うたげ) 2,500円
一人で宴さすな!!
こっちは宴に出られへんから寂しく出前頼むんや!
あかん、どうもろくなのがない。
多人数用のならもうちょっとマシなのがあるのだろうか。
煌(きらめき) 4人前 6,800円
凸「なんやねん、きらめきて」
寿司屋「いやその……ネタが新鮮でですね……」
凸「そんなこと聞いてへんねん。誰が『きらめき』とかいう恥ずかしい名前つけてん。それにピカピカ光っとるのは、新鮮ちゃうからやろが」
寿司屋「そんな、名前につっこまないでくださいよ」
凸「ほんでおれの嫌いな巻き寿司入っとるやないか。これでどないしてきらめけばええねん」
寿司屋「巻物の、のりが不気味に輝くわけですよ」
凸「よりによって黒光りか! 自分で不気味言うなや。こんなんいらんいらん!」
寿司屋「お気に召さないようで」
凸「召すか!!」
寿司屋「では、より高価なこちらはいかがでしょうか」
鳳凰(ほうおう) 4人前 7,800円
凸「だからそのネーミングセンスはなんやねん! なんでクジャクみたいな鳥が出てくるんや」
寿司屋「いやその……ネタが新鮮でですね……」
凸「新鮮さ関係あれへんわ!! なんやこのトロ、パタパタ羽ばたくんか? ええかげんにせーよお前」
寿司屋「いえ、鳳凰が羽ばたくときはもっと羽はこう優雅に……」
凸「羽ばたき方どーでもええわ!」
寿司屋「まあまあ……鳳凰は当店で最高の品ですよ。いかがですか。特に5人前をおすすめします」
凸「お前、信用できへんねん。ちょっとメニュー貸せや。」
品物 値段 (1人前あたり)
上4人前 4,800円 1,200円
上5人前 5,800円 1,160円
凸「計算計算……と。なるほど、大人数やと1人前あたりの値段が安くなっとるんやな……ん!?」
品物 値段 (1人前あたり)
鳳凰4人前 7,800円 1,950円
鳳凰5人前 12,800円 2,560円
凸「お前これ鳳凰5人前、想像以上にぼりまくっとるやないか! だから5人前勧めたんやろ!!」
寿司屋「こ、これはその……5人前の方がその……より良いネタが……」
凸「言い訳いらんねん! 写真みたら明らかに同じやろが! ほほえみも失われるわ! 中身ちゃうんやったら『昇龍』とか『曙』とか別の名前にしとけや! まぁ曙はK-1で無様に負けたけど。」
寿司屋「いえいえ、5人前の鳳凰はよりこのように美しく……」
凸「羽パタパタせんと計算ちゃんとやれやアホが!」
寿司屋「……違うそれは鳳凰の羽ばたきじゃないっ!」
凸「なんやねん……」
寿司屋「鳳凰さまは……鳳凰さまはもっとこう優雅にお飛びあそばされる……!!」
凸「気持ち悪いわ! なんで鳳凰に対し敬語使ってんねん。ちょっとお前の寿司屋あぶないんちゃうんか」
寿司屋「くすっ……」
凸「なんで笑うねん! なにその『鳳凰の価値がわからないかわいそうな人』みたいな見方は!」
寿司屋「君にもわかるときがくる」
凸「それはいつや!! とりあえず値段設定おかしいねん。今すぐ理系の学生をバイトに雇え!」
寿司屋「これだから国家公務員は……ブツブツ」
凸「!? なんでおれの身分知ってるねん! こわすぎるわお前の寿司屋!!」
寿司屋「で、ご注文は鳳凰20人前でよろしかったでしょうか……?」
凸「何のパーティや!」
寿司屋「鳳凰4人前×5=39,000円ではなく、鳳凰5人前×4=51,200円とさせていただきますが……本当によろしいですか?」
凸「帰れ!!」
すもうの秋、『心』(漫才ネタ)
(一部抜粋)
A「主なエサはハンバーグ、て図鑑に書いてあったわ」
B「何図鑑やねん!!」
A「昆虫図鑑やで普通の。」
B「載る!? そこにすもうとり載る!?」
A「浮いてたけどな」
B「当たり前や。」
A「解説もすごいで。体長約1万8千ミリメートル」
B「……180センチって言えや普通に。」
A「1度に産むタマゴは約2億個。」
B「魚類やないかい。」
A「そのうち、成人になれるのは、わずか50%程度だけだといわれています。」
B「1億人もなるんかよ! 人口どうなるねん!!」
ではどうぞ
A「いやー最近おかしいことありますね。」
B「あー色々ありますねぇ。」
A「こないだもありましたよ。電車乗ってて。」
B「何がおかしかったん。」
A「前に立ってた女の人が『キャー! チカン!』いうておれの方見るねん。」
B「えーなんやそれ?」
A「おれなんもしてへんで。おかしいで。」
B「そらおかしいな。ちゃんと言うたったか?」
A「言うたよ。(毅然と)私はなにもしてません。たまたま手が女性のおしりに当たってしまい」
B「まあ満員電車やったらたまに当たったりするわな」
A「たまたままさぐってしまい、たまたまスカートをめくり、もみ、もみしだき、たまたま下着の中に……」
B「本物やないか。何がたまたまやねん」
A「たまたまやろが!」
B「それもう100%ちかんや。言うたら120%や。」
A「……お前、今、120%言うた? なぁ。」
B「……言うたよ。」
A「恥ずかし! 子供か」
B「うるさいわ! それは流せよ! 」
A「いまどき子供でも120%とかいわんで。」
B「それくらいお前がおかしい、いうことを言うとんねんやがな。」
A「まぁ、おかしい言うたら、すもうですよすもう。『すもうの秋』とか言いますけど……」
B「いや聞いたことあれへん。なんや『すもうの秋』て。」
A「お前しらんのかい。食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、って昔からいわれとんねん。」
B「……すもう入ってへんやないか」
A「……まぁ、とにかくすもうは、おかしいところいっぱいありますよ。」
B「スルーかい。いやでも、すもう別におかしないで? 朝昇竜とかかっこええやないか。」
A「何がかっこええねんあんなもん。」
B「お前あれめちゃくちゃ強い横綱やで? かっこええやん。」
A「ハンバーグばっかり食っとってやなぁ」
B「いや別にあの人が太なった原因は、ハンバーグ限定ちゃうで?」
A「主なエサはハンバーグ、て図鑑に書いてあったわ」
B「何図鑑やねん!!」
A「昆虫図鑑やで普通の。」
B「載る!? そこにすもうとり載る!?」
A「浮いてたけどな」
B「当たり前や。」
A「解説もすごいで。体長約1万8千ミリメートル」
B「……180センチって言えや普通に。」
A「1度に産むタマゴは約2億個。」
B「魚類やないかい。」
A「そのうち、成人になれるのは、わずか50%程度だけだといわれています。」
B「1億人もなるんかよ! 人口どうなるねん!!」
A「な? すもうって変やろ?」
B「お前が変に言うとるだけや。すもうはかっこいいんですよ。横綱とかなったら、もうほんま強いし、やらしい話、収入もめっちゃいくんですよ。」
A「え、収入すごいんかい。」
B「せやで。あたりまえやないか。」
A「……かっこええがな、それ!!」
B「お前やらしいな!!! 他にもかっこええとこいっぱいあるんですもうには。」
A「かっこええとか、もうどうでもええから、金だけくれへんかな。」
B「くれるか! 勝ったとき、行司からまあ、あのなんや封筒みたいなんうけとるやん。あのときもやで、手で『心』いうて書いて受け取るねん。かっこええであれも。」
A「あれ『心』て書いてるん?」
B「そうや。『心』や。」
A「俺、『モチ』て書いとるんかとおもっとったわ。」
B「全然ちゃうわい! 『モチ』て書く意味わからんわ。」
A「すもうとりって、普段モチばっかり食ってるからよ。」
B「お前さっきハンバーグって言うとったやないか。自分の中で矛盾しとるやんけ」
A「あんなもん朝晩ハンバーグとモチしか食うてへんのや」
B「わかったわ。ほな、昼は何食うとんねん」
A「もう……言葉にできない」
B「感動的に濁すな! お前すもうのこと知らなすぎやで。」
A「いやおれすもう詳しいで?」
B「全然わかってへんわ。」
A「お前そんなん言うなよ!! おれが仕事できへんみたいに!!」
B「言うてへんがな! すもうに詳しくないとできない仕事ってなんやねん。そっちのほうが聞きたいわ。」
A「すもうについて語らせたら、おれの右にはみ出す者はおらんよ?」
B「右に出る者な。言葉まちがえとる。」
A「ちなみに、左に出る者もおらんよ?」
B「行儀よく整列しとるんやないか、みな。行儀よくサーっと前にならえしとるわそれ。」
A「まあ勝ったとき、『心』てかいとるんは初耳やったな。」
B「けっこう知られてるでそれ」
A「あ、でもおれ知ってるで。難しい方の『心』とか書いてる人もおるやろ」
B「……?? なんやねん難しい方て。考えてもうたけど、『心』ていう字に難しい方とかあれへんねん。」
A「いや、あるよ。憂鬱の『鬱』に似た字で……」
B「ないわんなもん!! それに長いねん。あんなもんササッと書いて受け取って帰るからかっこええねやろが。えんえんと字書いとったら、行司も『もうはようけとって帰れや』ってテンション下がんねん。」
A「そもそもな、行司がわざわざ金渡したりするの、あれ人件費かかってまうからやめればええねん。」
B「え、それやったらどないして金渡すねん。」
A「あんなもん自販機みたいなん置いといてやな、勝ったら『勝った』いうボタン押したら金出てくるようにしといたらええねん。」
B「あかんあかんあかんあかん。何が自販機やねん。伝統もクソもないやんけそんなもん。」
A「勝ったらボタン押す前には自販機の前で『心』て書いたら伝統ちゃんと守られるがな。」
B「守り切れるか!」
A「まあ無人化したら、たまにせこいやつが、負けたくせに『勝った』ボタン押したりしよんねや。」
B「いじきたないわ! 最悪やないか!」
A「勝って先に金もろとるやつの後ろに、負けたやつが順番待ちしとんねん。」
B「めちゃくちゃかっこわるいやんけ。なんでこの人並んでるの、とか思われるわ。」
A「二人で並んで『心』や。」
B「あかんあかん。片方の『心』には、よこしまな心はいっとるそれ。」
A「せやな。やっぱ負けたら『負けたボタン』をちゃんと押さなな。」
B「押す意味あれへんから、はよ帰れ!」
A「おれもすもうとり目指してるから、ことあるごとに『心』って書いてるしな。」
B「お前その歳ですもうとり目指しとんかい。もう30やろ?」
A「コンビニで釣りもらうとき、『心』」
B「鬱陶しいことしとんな。なにしとんねん。」
A「朝シャンするときも『心』……」
B「『朝シャン』て言葉のチョイスが古すぎや」
A「コンビニで釣りもらうときも『心』……」
B「コンビニさっき言うたやん。」
A「ピンポンダッシュする時も『心』」
B「ええ歳してなにしてんねんお前」
A「インターネットに接続するたびに『心』」
B「もうやめろ!! 無駄な動きの典型やないか。」
A「まあおれもゆーたら、一応力士やしな。」
B「そんなんないわ。デブなだけやろが!」
A「最近はやりの『ネット力士』や。」
B「どこにおんねんそんなもん! もうええわ!」
読んでいただき、ありがとうございました(´ω`*)
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