著書に対する感想があったのでレスしてみた(全文無料)
はい、とつげき東北です。
拙著に対するレスポンスがあったので、ちょっと返答してみた結果をご紹介します(今後続く場合、書き足します)。
本はこちら
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なお、この画像ほど大量に買う必要はありません。
でも買ってもいいです……買う必要、やっぱりあります!
まあそれはそうとして、話に入ります。
相手からのレスポンス
>【I’ve read “場を支配する「悪の論理」技法” written by @totutohoku .
In this book, he recommends reader to push killer bottom by thinking logically.
>I don’t want become rich by killing other. Although this book is written logically, I don't like this book and his way of thinking】
いや英語かい!!!
容易に読まれへんやないか!
これアラビア語とかで「この本ゴミクソでした~」って書いてあったら私読めもせず終わるやつやん!!
てなわけで意訳します。
とつげき東北意訳(著書の内容を知った上で補足しています):
【自分は @totutohoku の"場を支配する「悪の論理」技法"を読みました。
本の中で、著者は読者に「他人(自分と関係がない人に限る)が死ぬ代わりに1万円もらえるボタン」を押すべきであると論理的に勧めて(recommend)います。
自分は他人を殺すことでお金持ちになりたいと思いません。
この本は論理的ですが、私はこの本と彼の考え方が好きではありません。】
当該記述は、著書のうちの以下の部分に関するもの。
細かく書きはじめると、本の全部の理屈を書くことになってしまい、本が売れなくなるので、これに関する私の分析や、ロジックについては秘密にしておきます!
相手の発言には1点の事実誤認があり、「勧めて(recommend)」はいません。
道徳や倫理、哲学について徹底的にロジカルに、かつ系譜学的に考えると、このような結論に至る、読者はそういう「知」を得られましたか、と書いたのみです。
カフェオレとか意味不明の言葉が出てきますが、ようするに、「道徳的判断」がどうあるべきか、というのは、同じ国の同時代ですら、人によって千差万別であり、それにもかかわらず、多くの人は「マイ道徳的判断」こそが絶対に正しく、そうでない人はもう死んだらいい、くらいに強く思っているという事実について書いています。
うん、簡単に言うと「みんなバカだなぁ」ということです。
道徳なんてものは時代や地域、立場や教育によって変わる適当なものなので、ガチで信じるほどの価値などなくて、「自分と関係ない他人」が死ぬボタンを押して大儲けできるなら(お金が必要な人は)、押しまくるのが当たり前だろうに、という流れです。
少なくとも、この方の、
>自分は他人を殺すことでお金持ちになりたいと思いません。
は、この方の勝手な好き嫌いであり、論理的な帰結ではありません。
とりあえず、こう返しました。
【「論理的に書かれているけど嫌いだ」
とか言ってる人は、一生、何のロジックもなく、自分の感覚で他人を誹謗中傷したり、他人に暴力を振るったりして生きていくんでしょうね。
私はそういう人たちを絶滅させたいです。
なぜなら、私は優しいからです。】
やや暴論チックですが、根本は、次のようなことを念頭に置いています。
「人間って、誰しも好き嫌いがある。私が好きな音楽を、あなたが嫌いかもしれない。でも相手と一緒に暮らしていかないといけないときもある。そうしたら、『自分の好き嫌いで決めるのではなく=マイ道徳を押し付けあうのではなく』、『ちゃんと話しあって』、その音楽をたまには聴かせてもらったり、相手が嫌がらないように、普段はなるべくかけないようにしようとか、ルールを決めてお互い納得していくものですよね。そのためには、【ロジカル】な話し合いと互いの譲歩が大切です。一方的に『とにかく自分が聴きたいから聴くんだ!』とやるのは、いわば感覚による暴力であり、とつげきは、そういう人が嫌いです」
といったことです。
だってそうでしょう。
「論理=互いに共有可能な言葉」で話しあって、自分はこれだけ聴きたいんだが、あなたはこれだけ聴きたくないのだから、これくらいにしませんか、どうですか、ってやるんでしょう。それができない人を、バカと言います。ちなみに私の経験上、そういう人は仕事が全然できません。
相手からの反応
>おっしゃることは、一方的な、決めつけです。
>私は自分の感覚で他人を誹謗中傷したり、他人に暴力を奮って生きていきてきたことは、一切ありません。
>事実無根ですので、訂正していただけますか?
>本を読んでI don’t like this book and your way of thinking と最初にtweetしたのは、主に、私の感情の問題です。論理と感情は同軸と限りません。論理的であっても好きではない、これは矛盾しないと思います。
>またTwitter において読んだ本を嫌いと発言することは、批判される行為とは思いません。
>この私の最初のTweet に対し、私が他人を誹謗中傷する人、他人を傷つける人であると、決めつけられる発言があったので、びっくりし、訂正を希望しました。飛躍があると思います。
>そして現に、私は誹謗中傷、傷つけしないです。
>なお、もし私の最初のツイートが誹謗中傷であるとおっしゃるならご指摘下さい。
>最後に、なぜ感情的に嫌いか、を要望通り出来るだけ論理的に考えてみました。
>理由は、あなたの論理を突き詰めた結果、人が殺人ボタンを躊躇いなく押すようになるから。
>それは、突然の死者が増えて、世の幸福が基本的には減る。+私、家族が殺されると困るから、です。
意味がわからん
>私は自分の感覚で他人を誹謗中傷したり、他人に暴力を奮って生きていきてきたことは、一切ありません。
えっと、「暴力」の定義次第ですけれど、東京大学で非常勤講師をする程度には知識のある他人がマジメに何年も考え勉強し、古くはカント『道徳形而上学原論』からニーチェ『道徳の系譜』『善悪の彼岸』、果てはダサダサの西田幾多郎『善の研究』、マイケル・サンデル『これから正義の話をしよう』などなど読み、コンピュータシミュレーションまでしっかり行ってジェレミ・ベンサムの『功利主義』の間違いを数理的に指摘したうえで、262ページにわたり考察してまとめた文章に対して
「私はこの本と彼の考え方が好きではありません」
のみの一言をぶっきらぼうに言い放つのは、私にとってはけっこう嫌なことで、「暴力」に感じますね。
せめてなぜそのような結論に至るか、『対話』が一切ないじゃないですか。
さきほどの例だと「あなたが音楽を聴くのは嫌だということは理屈として十分に理解した。しかし、それとは無関係に、自分は音楽を聴きたいのだ」と言ってるようなもの。サルか。
>事実無根ですので、訂正していただけますか?
万一事実無根であっても、訂正する義務は一切ないですね。
私は「~~の人は、他人に暴力を振るったりして生きていくんでしょうね。」という予測をしただけであり、この相手の方がそうである、とは断定しておりません。
>論理的であっても好きではない、これは矛盾しないと思います。
私もそう思います。だからなに。
私はこの発言者の発言の仕方を、この上なく醜く感じて、大嫌いです。
不快ですね。
論理は言わないけど。
>Twitter において読んだ本を嫌いと発言することは、批判される行為とは思いません。
今それあなたが決めたの?
裁判官さんですか?
では、Twitterにおいて「あなたの書いた本の内容が嫌いです」と言われたことに対して、著者本人が「その考えや、その考えをTweetされること自体を、私は嫌いです」と発言することは、批判される行為ですか?
「思いません」じゃなくて根拠言って欲しいな~。
>この私の最初のTweet に対し、私が他人を誹謗中傷する人、他人を傷つける人であると、決めつけられる発言があったので、びっくりし、訂正を希望しました。飛躍があると思います。
先ほど書いたとおり、決めつけていません。
躍動し踊り狂っていらっしゃるのは、私ではない方の人です。
>そして現に、私は誹謗中傷、傷つけしないです。
私は私の論理的に記載した本を「嫌い」と言われて、今深く傷つき、ここ1時間……いや4時間、ずっと涙をながしはべりぬ。嘘は書かないで欲しいです。
>私の最初のツイートが誹謗中傷であるとおっしゃるならご指摘下さい。
言ってません。
暴力的な考え方だな、とは思いましたが。
>なぜ感情的に嫌いか(略)論理的に考えてみました。
>理由は、あなたの論理を突き詰めた結果、人が殺人ボタンを躊躇いなく押すようになるから。
>それは、突然の死者が増えて、世の幸福が基本的には減る。+私、家族が殺されると困るから、です。
ねえ、この人私の本読んでる?
「みんながXしたらまずくなる」(今回はX=論理的に考える)、という論法は、少なくとも現実性がない場合、絶対に使ったらダメなんですよ。
実際、この方は精緻にまとめられた本を読んだにもかかわらず、まったく論理的に考えるようになっていないじゃないですか。
>人が殺人ボタンを躊躇いなく押すようになるから。
とか言ってるくせに、この方は「押さない」旨主張しています。
事実と違いますね。事実と違うことは言わない方がいいですね。
>それは、突然の死者が増えて、世の幸福が基本的には減る。+私、家族が殺されると困るから、です。
前半は意味がわかりません。
後半は私に関係ないので知りません。
上記に対する相手の反応
反応がありました。
>ご返信有難うございました。一旦長分レス書きましたが、私の要求(決めつけ発言の訂正)に対し、私がそうだと断定してない、とレスの中で発言があったので止めます。
>涙を流させた事はすいません。
>一点、殺人ボタンは究極の暴力であり、音楽どころではないと思いますが、これはなぜ否定されませんか?
ですので、私の真意を友人(拙著をよく理解している)と共に動画にしました。特に、前半は「ほんとうにどうでもいいことでした」としつつ、最後の2行が、まさに拙著で全て明らかにしたところですので、動画最後のあたりで詳しく解説しています。
音声ボソボソですが、そこだけでもどうぞ。
https://twitcasting.tv/zairic0/movie/588223625
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