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管理職になり現場での時間が…

質問:
管理職になり、現場での臨床時間や能力が落ちていく感じがしています。
現場での時間が短くなる中で、どのような解決方法がありますか?
(理学療法士・リハビリテーションの専門家としての仕事の悩み)


質問ありがとうございます。
管理職になり、臨床時間が短くなることで臨床能力や感が落ちていると感じられているのですね。一番臨床に携わってきた時に比べると、私も明らかに臨床時間が少なくなっています。

職場での立場や求められている役割などにより、お力になれること事があるかどうかわかりませんが、ここでは、私が「日々気を付けている自分の態度」について3点お伝えします。


1.1人でもいいので担当(副担当)に携わる
2.集中する臨床時間を決める
3.職場内外に学ぶべき人を決めて指導を受ける


【1.1人でもいいので担当に携わる】
 管理職になると、管理業務や会議など、日常診療ができなくなる状況に必ずさらされます。そこで、私は許されるのであれば、1人でいいので担当を持たせてもらえるように依頼します。代行診療ばかりでは、今一歩踏み込むことができないため、自分の成長に繋がらないと感じています。

 担当であれば、自分のルーチンや弱点などが残るため、他人に見てもらってフィードバックをもらえることで気付けることがあります。難しい場合は、副担当のように、担当者が休みの際に代行診療を振ってもらうことで、接触回数が増え、患者さんとの信頼関係は深めやすくなります。そこからは一歩踏み込んだ介入がやりやすいことを経験しています。
 
 また、代行診療や症例検討などで携わった患者さんの中で、とても難渋した場合は、担当者と退院まで責任を持って一緒に関わることにしています。そうすることで、その場しのぎの臨床にならず、自分の間違いについても気づくことができます。

【2.集中する臨床時間を決める】
 実際、臨床をしている時間は1対1のはずです。しかし、周囲の若いスタッフに気を配ったり、電話などの対応をしたりと、その時間を集中できない環境でもあります。
 
 私は、1日の中で、1回でもいいので、全集中力を発揮する時間を決めてから臨床に挑みます。その時間は、他のことは他の人に任せて、挑戦します。そうする事で、今までいかに「ながら診療」をしていたかを痛感しました。

【3.学ぶべき人を決めて指導を受ける】
 最後は、フォードバックを受ける自己投資をすることです。人間は、だらしなく飽きっぽい生き物です。相手や環境によって、知っている・出来ているつもりになります。一生懸命しているという自己基準も怪しいものです。
 
 私は、やはり役職者こそが職場の外に出て、更に学びを深めるための自己研鑽をしている姿が重要だと考えています。私は、偉そうにして何もできない大人よりも、下手くそでも学び挑戦している大人でいたいですし、そういう背中をみて子供や若いスタッフが、感化されるものだと考えています。
 
 私が若い時に、先輩を見て感動して憧れたように。

以上、私が「日々気を付けている自分の態度」について
3点お伝えしました。

ありがとうございました。

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