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こどもと作る2Dアニメvol.10[キャラクターデザイナーごっこ クロミ]

子どもの絵をアニメにしてみました。
カイがキャラクターを考え、どのような動きにするかを決め、
私がFlipaclipというアプリでアニメにしています。

いつも小3カイとこま撮りに関わる事をテーマに遊んでいるのですが、こま撮りの最初の一歩はキャラクターデザイン!ということで、2Dアニメをシリーズで作っています。
(2Dアニメシリーズ vol.1 vol.2 vol.3 vol.4 vol.5 vol.6 vol.7 vol.8 vol.9

今回は、どのようにアニメを作っているのか、詳しめに書いてみようと思います。

お題

『このグレーの丸を生かしてキャラクターをつくる。』

毎回やり方は変えているのですが、今回は、予め私がグレーの丸を描いたところからスタートです。
(↓これはFlipaclipの画面です)

画像1

丸は、体にしてもいいし、顔でもそれ以外でも何でもいいよ。と伝えましたが、カイは迷う事なく体(?顔?)にしていました。

画像2


できたキャラクターに対して、質問をしていきます。

(私)この子はどんな動きをするの?
(カイ)→足と手をバタバタさせて飛ぶの
飛ぶだけ?
→飛んで落ちる。
落ちて着地するの?転ぶの?
→転ぶのいいね。ズテッて転ぶの。
その後は?
→起き上がって泣く。
その後はまた飛ぶの?
→飛ばないの。

というようなやりとりをしてから

アニメを描き始めます

今日は私が描いている間、カイはクレヨンしんちゃん(8分)を見て、一つ見終わったら某進研ゼミを一つする。次のクレヨンしんちゃんを見る直前に私が描いたアニメチェック。というループを繰り返しました。

アニメチェックするたびに、「ここはもっとずっと倒れていたい。」
とか、「泣く時間をもっと長く。わーんって泣くの。3秒くらい。」
など、カイからディレクターっぽい指示が飛ぶので、それに合わせて修正をかけていきました。

背景は、iPadでムービーで机を撮りました。
背景有無でアニメをカイに見せて、あったほうが良い。とのことだったので、背景ありになりました。


声を入れます

アニメが終わると、Flipaclipからムービーを書き出して、InShotという編集アプリに持っていき、音をつけます。

InShotでは、アニメを見ながら音を入れる事ができるのですが、カイが何回かアニメを見て、イメージやタイミングをつかみ、そのあと本番(録音)に進みます。
慣れたもので、声優さんの様に演技?をして声を入れていました。2回ほど録り、アニメに当ててみて良い方を使いました。

アニメ制作時間

今日は私がアニメを描いた時間は1時間半くらいです。そして、声を入れて、その後キャラクターについて根掘り葉掘り質問をしていったので、今回は2時間くらいで作りました。

先にキャラクター(バックグラウンドや性格)を考えてから動きをつくるのが正当なやり方だとは思うのですが、
今回はデザインだけ先に起こし、それの動きを見て愛着が湧かせ、この子がどこに住んでいてどんな子なのか。という事をイメージしやすいようにしてみました。


そして出来上がったキャラクター

画像3

名前:クロミ
おとこのこ
未確認生物。飛べない。
100つ子の長男
優しい。面白い。ひとりでボケて自分でつっこむ。寒いを通り越して面白い。面白すぎて、兄弟たちが失神する事もある。
公園の小屋(防災の道具が入っている)の中に100匹みんなで住んでいる。小屋の地面にわらわらいる。
普段はボンタンアメサイズだけど、変身すると犬くらいのサイズになり、強くなる。犬とたたかう。
巨大化できるのは今のところクロミくんだけ。みんなはあと2〜3年かかる。
足から先に大きくなったり、体だけ大きくなったり、みんな成長が違う。

カイは、キャラクターの名前とやさしい性格というのはいつもすんなり出るのだけれど、そこから先は悩んでしまうので、質問によって引出します。

これは何なの?動物?もともとは飛べるの?
兄弟は?
どこに住んでいるの?
性格はやさしいだけ?
どんな面白さなの?
大きさはどのくらい?

などと聞きました。
質問をすることで少しずつイメージが固まり始め、その後は調子が出てきて、色々自分から出始めます。

そのエンジンがかかってに調子に乗ったカイの笑顔ったら(笑)
この調子で、お話も作っていける様になったらいいな。

アニメを作るところまでやらなくても、子どもが描いた絵について、性格や住んでいるところなど根掘り葉掘り聞いてみるだけでもとっても楽しいので、もしやった事なかったら是非おためしあれ!


キャラクターデザイン・演出・声:カイ
アニメーター・編集:ナツ

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