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もうすぐ卒園式

とにかく遊んで下さい。
そして、お母さんはここの園の全ての園児のお母さんになって下さい。
そう入園式で園長先生が仰ってから今まで、あっという間だった気がします。

幼稚園の方針は自由保育。少人数で子供主体だからこそ色々な問題がてんこ盛りでした。
実際、娘は年中の終わりまで幼稚園に行くのが不安だったみたいです。

主人に、楽しんで幼稚園に行ってないようだけど大丈夫なのかと聞かれ、私自身不安でした。
「この子は今、幼稚園生活で人間関係や、やりたい遊びを主体的に見つけるというのを学んでいるんだと思う。もう少し見守ろう。」
そう言いましたが、楽しくないのに明日死んだら悔いが残るんじゃないかという、早くに肉親を亡くした経験のある主人の言い分も理解してました。
幼稚園の先生方に相談すると、
「とにかくお母さんは家にいる時に子どもには何も聞かず、抱きしめてあげて下さい。お母さんの愛情が外に向かう力になるんです。」
不安でしたが、地道に毎日を過ごすようにしていました。


この幼稚園はこの子に合ってたのかなと思ってました。
しかし、娘は少しするとこの時期を乗り越えていきました。
娘が言ってくれたことと周りからの情報を聞いて、少しお話しすると、
意地の悪い子のいるグループから足抜けし、同じグループにいた仲良くしたかった子たちから離れました。意地の悪い子と過ごすのも大変だったようですが、足抜けするのも大変エネルギーのいることなのは大人でも同じだと思います。それから娘は色んな子と遊ぶ期間がありました。そして自分で居心地の良いお友達との関係を作り上げていきました。今まで誰かの後ろから付いていってばかりだったのに、成長したなあと思いました。  

これは一つの話ですが、本当に色々な問題をみんなで乗り越えてきました。本当に頭抱えることが多く、体調が悪い時はいい方向に考えられなくて、親としても辛い時がありました。

遊ぶって全然楽じゃない。実は頭も体も全部使うんです。嫌な思いをすることだって遊びを通して沢山あります。
それでもまた朝行ったらまた楽しいことができるかも、起こるかもって信じて登園していく子どもたちがとても逞しいと思いました。

傷つけて傷つけられて、助けて助けられて、お互い学び合えたことに、園児全員、保護者の方、先生方に感謝しています。


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